スライム「特に何も目立った話題はありませんでしたのでね、昨日の続きを見ておくとしよう」

オプーナ「本命バイオ・NYMXの出した特許出願書類ですね。昨日の特許出願案件の概要的な内容に続き、同じく背景として、関連技術の説明の章になるようです」


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良性前立腺肥大を患っている患者における、手術の必要性を減らす手法/Nymox社
(http://www.freshpatents.com/-dt20170126ptan20170020957.php)

2. 関連技術の説明

多くの医学的治療および処置の本質は、有害なまたは望ましくない組織の除去または破壊を含むものである。そういった治療の例には、がん性または前がん性増殖の外科的除去、化学療法による転移性腫瘍の破壊、および腺(例えば、前立腺)過形成の縮小が含まれる。他の例としては、望ましくない顔の毛の除去、いぼの除去、および望ましくない脂肪組織の除去などがある。

有害なまたは望ましくない細胞および組織を破壊し、それ故にそれらの除去を容易にするまたはさらなる増殖を阻害するが、主に局所効果を持ち、全身毒性を最小限しかまたは全く有さない効果的な組成物が必要とされている。また、効果的な組成物での治療を行った後でさえ、侵襲的外科的介入の必要性を低減することも必要とされている。

有害なまたは望ましくない細胞および組織を破壊し、それ故にそれらの除去を容易にするまたはさらなる増殖を阻害する能力を有することが知られている薬剤が、以下の米国特許出願番号にて公表されている。
2015年1月27日に出願された、「細胞の破壊または除去を必要とする疾病を治療する手法」という名称の米国特許出願第14/606,683号、2015年6月12日に出願された、「望ましくない細胞増殖の除去または破壊を必要とする疾病を治療するための併用組成物」という名称の米国特許出願第14/738,551号、米国特許出願公開第2007/0237780号(現在権利放棄); 2003/0054990(現在は米国特許第7,172,893号); 2003/0096350(現在は米国特許第6,924,266号); 2003/0096756(現在は米国特許第7,192,929号); 2003/0109437(現在は米国特許第7,241,738号); 2003/0166569(現在は米国特許第7,317,077号); および2005/0032704(現在は米国特許第7,408,021号)。
各々の開示内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。

がんとは、細胞の制御されない成長および増殖をもたらす、細胞の内部制御機構の異常である。正常細胞は組織を構成するが、これらの細胞が特定の制御・調整された単位として振る舞う能力を失うと(脱分化)、その異常は細胞集団間の無秩序状態につながる。これが起こると、腫瘍が形成される。

組織の良性の過増殖とは、生体から細胞を除去することが望ましい異常である。良性腫瘍は、身体全体に転移しないがしかし、疾病症状を引き起こしてしまう細胞増殖である。こういった腫瘍は、脳のような器官のアクセス不能な領域に位置する場合には致死的であり得る。肺、脳、皮膚、下垂体、甲状腺、副腎皮質および髄質、卵巣、子宮、精巣、結合組織、筋肉、腸、耳、鼻、喉頭、扁桃、口、肝臓、胆嚢、膵臓、前立腺、心臓並びに他の器官で、良性腫瘍が存在する。

手術はしばしばがんの治療の第一歩である。手術の目的は様々である。場合によっては明らかな腫瘍のできるだけ多くを取り除くために使用されるか、あるいは少なくともそれを『減量』する(他の手段で治療する必要性がより少なくなるように、腫瘍の大部分を除去する)ために使用される。がんの種類と部位によっては、手術によって患者に何らかの症状軽減を与える場合もある。例えば、外科医が拡大している脳腫瘍の大部分を取り除くことができれば、頭蓋骨内の圧力が低下し、患者の症状改善へとつながることになる。

全ての腫瘍が手術に適しているわけではない。完全に除去することが不可能である体の一部に位置することもあり得る。これらの例としては、脳幹(呼吸を制御する脳の一部)の腫瘍または大血管の内部およびその周辺で増殖した腫瘍が挙げられよう。これらの場合、腫瘍除去に伴うリスクが高いために、手術の役割は限られている。

一部の症例では、単純に必要ではないため、腫瘍組織を減量するための手術が行われないこともある。一例は、ホジキンリンパ腫であり、これは化学療法と放射線療法の組合わせに非常によく反応するリンパ節の癌である。ホジキンリンパ腫では、治癒のために外科手術は滅多に必要とされないが、ほぼ必ず、診断を確定するためには使用されている。

化学療法は、もう1つのがん治療の一般的な形式である。基本的に、化学療法とは、急速に分裂している細胞(腫瘍に見られる細胞のような)を体全体で特異的に攻撃する薬物(通常、経口または注射によって投与される)の使用を伴うものである。これにより化学療法は、既に転移しているがん、また、血液およびリンパ系を通して広がる可能性が高いが、原発腫瘍を越えていることがはっきりとはしていない腫瘍などの治療に有用である。化学療法はまた、手術および放射線療法に対する限局性腫瘍の奏功を高めるためにも使用され得る。これには、例えば頭頸部のいくつかの癌の場合が挙げられる。

残念ながら、通常急速に分裂している、ヒトの体内の他の細胞(例えば胃および髪の内層のような)も、化学療法の影響を受ける。この理由のため、多くの化学療法薬剤は、悪心、嘔吐、貧血、脱毛または他の症状といった望ましくない副作用を誘発する。こういった副作用は一時的なものであり、こういった副作用の多くを緩和するのに役立つ薬剤が存在する。人類の知見が増え続けるにつれて、研究者は、がん細胞を殺すのに優れているばかりでなく、患者にとって副作用もより少ない、新しい化学療法薬剤を考案してきている。

化学療法は、様々な方法で患者に投与されている。錠剤で行われることもあれば、静脈注射または他の注射によって投与されることもある。注射可能な化学療法の場合、患者は治療のために医院または病院へ通うことになる。他の化学療法薬剤では、1日あたり24時間の、血流への連続注入を必要とする。こういったタイプの化学療法では、患者が着用する小型のポンプを埋め込むために、軽微な外科手術が行われる。その後、このポンプが薬を徐々に投与する。多くの場合、繰り返しの針刺しの必要をなくすために、恒久的なポートが患者の静脈に配置される。

…(続く)……

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ス「やぁ、NYMXは一切関係ありませんでしたが、がん・腫瘍の基礎知識として、中々面白い読み物だったじゃあありませんか」

オ「非常に基本的で、ある程度知識がある人には今さらな話ではあったかもしれませんね。しかしまだこれでこの章の3分の1が終わった程度です。続きはまた明日読んでみましょう」

ス「昨日書いた通り、YahooのMessageboardではこの特許出願の情報だけ出しておいてリンクを貼っていなかったYuriさんですが、Yuriさんと共に2大有能住人であるFenixさんが、『stocktwitsのvitebskは君か?』との問に『そうだよ。私だよ』とあったんで、ちょっくらStocktwitsを覗いてみたら、そちらではちゃんとリンクをポストしてくれていましたね。公式政府機関のページ、あっさり発見です。僕も特許番号で調べたんだけどな、調べ方が悪かったのかな」

オ「こちらではきちんと全文閲覧可能であるので、最初からこちらを読んでおくべきでしたね」

http://appft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsearch-bool.html&r=1&f=G&l=50&co1=AND&d=PG01&s1=nymox&OS=nymox&RS=nymox

ス「【背景】の後にも、ちゃんと特許の内容の続きがあるね。当たり前だけど。
…って、長ぇよ!!全部で165段落、今日読んだのは10段落程度ですから、この15倍以上!!やってられませんな、コリャ」

オ「とりあえず読み始めてしまったので、少なくともこの章ぐらいは、話題のない時に読み進めておくようにしましょう」


ス「今日は、微妙に株価は上がっていて、満期を前にちぃーっとまずいか?とも思ったんだけど、何とか上がり続けることはなかったね。

 



…しかし、泣こうが喚こうがついに残りあと木金2日を残すのみ!これは正直、もう勝ったか…?!」

オ「最後の1秒、損益が確定するまでが取引です。油断されませぬよう」

ス「何だか遠足みたいなこと言いますね。まぁ、とにもかくにも頼むぜNYMX、グッドニュースは満期後に!!」



【本日の最注目銘柄】

ス「今日は、誰でも知ってる企業・個人的に注目している企業の決算発表が市場開始前・開始後ともに結構目立つ感じだったね。具体的にはPEP(ペプシ)、ネットワークのCSCO(シスコ)、バフェット銘柄のKHC (Kraft Heinz)、TRIP(トリップアドバイザー)、それから昨年末に『2017年注目十傑』だかで挙げた気がする飲料会社のSODA (SodaStrem)、ついでに本日決算企業で一番小さい時価総額企業だったけど、こないだ1回取り上げた気がする弱小バイオ・ADHD (Alcobra) 等々だね」

オ「それから、以前大暴落時のドサクサにプットを購入して一応利益を出せていたNVAX (Novavax) が、特にニュースはありませんでしたが+15~20%アップと大上がりを見せていました」

ス「そんな中で本日は、市場開始前に決算報告を済ませていたGRPNに着目しよう。多分日本人で知らない人はいないグルーポンだね!スカスカお節のイメージしかないけど!!」

オ「GRPNは下の2年チャートからも明らかな通りここ数年何とも冴えない感じしかしませんが、本日の決算は非常に良かったのか、結構上がったようですね」



ス「ふむ。20%超アップたぁ凄いけど、コール価格の方はどうかな……。



   やはりアップ率が一番大きくなるのは、『アウトオブザマネーだったのがインザマネーに入った』辺りになるのかね。今週満期の行使価格4ドルコールが、現在の評価額(=BidとAskの平均値)0.665ドルに対して、前日比+0.435ドル…0.23ドルが0.665ドルになったってことで、前日比2.9倍程度になったのか。
   コールとプット両方に同額をかけていたとしても、十分利益を出せる形ですね。このぐらい動いてくれれば、決算ギャンブルオプション買いは十分成功ということだね。
   グルーポンの成功にかけてコール偏重の買いでもしていれば、楽に掛け金2倍以上も夢じゃなかったってことか…。くぅ~、実は言ってませんでしたがね、僕はあのお節で反省したグルーポンは、今期こそはやるんじゃないかとずっと思ってたんです。コールを買ってもいいかなと思っていたのに、紙一重で手を出さずに、失敗してしまったな…」

オ「本家のグルーポンに、グルーポンジャパンのお節はそれ程関係無いでしょう。…というかいつの話ですか、お節事件なんて。
…まぁ恒例の後付け結果論のネタはともかく、決算後でもこのぐらい大きく動いてくれればオプション買いが利益を出せるといういい例だった、ということですね」

ス「動きの大きそうな企業の決算ギャンブル…ありかもしれないな…」

オ「『動きが大きそう』など、それが分かったら誰も苦労しませんね」







オ「NVDAは、冴えない午前中からなんとか前日比プラスに回復して取引を終えましたが、ほぼ横ばいと言って差し支えなく、オプション買いポジション保有の立場としてはここ最近イマイチなパターンが続いていますね」



ス「あかんね。コールもプットも時間的価値が失われただけでどちらも前日比マイナス、共倒れか。ま、そろそろ来るっしょ」

オ「徐々に徐々に満期も迫ってきて、あまりのんびりも出来なくなって来そうですね。早く大きな動きが来てくれることを祈りましょう」