先週の「過去の大化け予想株を振り返る」の続きは、2週連続でやっても何だか芸がない感じもしたので、また次の機会にやってみようと思います。

まぁ、1週おきにやれば芸があるわけでもないんですが。

 

 

今回は、たまたま目に付いた『オプション取引(主にカバードコール)のリスクを減らすコツ』についてまとめた記事の紹介をしてみようと思います。

 

いつものように、自分の意見じゃなくて、誰かの意見を紹介するだけの形です。

 

正しい主張・有意義な意見なのかどうかは分かりませんが(←この記事をまとめる前の時点での何となくの予想です)、少なくとも、記事にしてネット上で発表するぐらい投資に一家言持っている人のコメントなので、全く的外れではないだろうし、少なくとも自分自身の意見を語るよりはマシなんじゃないかなと思います。

 

しかし、いつも言っている通り何事も鵜呑みにするのはよくないのかな、とも思います。

 

ハッとした意見だけ心に留めておく、その程度でいいのかな、と思う感じです。

 

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カバードコール: リスクを減らすポイント
(http://www.tradewins.com/Newsletter/060513_CCTip.html)

 

様々なオプション戦略の中で、カバードコールを売りに出すことは最もリスクを低く抑えられる。

 

しかし、市場には常にリスクが存在し、保証などどこにもない。


心に留めておけばぐっとリスクを抑えられるヒントを紹介しよう。

 


「機会損失」に陥る事態を避ける
急騰中の株のカバードコール売りは避ける。権利が行使され、潜在的な株価上昇の恩恵にあずかれないという「機会損失」に陥ってしまうかもしれない。


こういったトレンド時のベターな方法としては、単純に株を買うことか、あるいはコールオプションを『買う』ことが考えられよう。

 


信用取引は賢く使う
リスクを抑えるため、担保の株を信用取引で購入してはいけない。少なくとも、レバレッジでかかる証拠金は、管理可能な量に抑えるようにする。


信用口座とは、貸付金を用いることで、現有余力資金以上の株を買うことができる証券口座のことである(もちろん、利子がかかる)。口座内にある現金と株を、担保として用いることができる。口座内に4000ドル分の現金と株があれば、8000ドル分の株を購入することができるかもしれない、といった具合だ。

 

余力以上の取引が可能だが、賢く使わなければいけない。もし保有株が下落したら、『追証』として、さらなる現金の入金か、株の売却を迫られる。

追証のために持っている株を売らなくてはいけないなんてのは最悪であろう。売りたくない株あるいは悪いタイミングで売らなければいけなくなるかもしれない。信用買いをするのは、経験を積み、リスク管理を覚え、カバードコール戦略を上手く扱えるようになってからにしよう。

 

「売りたくないときに売れなければいけない」に関連して、この機会に1つ忠告しておこう。

生活費や、緊急事態に備えた貯金等を株式市場に投じるのはやめよう。「マーフィーの法則」(失敗する余地があることは、失敗する)は、一番起こってほしくない時に起こるものである。

目的は、売りたい時に、あるいはよく考えて売却したコールポジションの権利が行使される時に株を売ることだけなのだ。その時、我々は勝者だ。

 

信用取引を使えば購入余力は増えるけれども、月ごとに利子がかかり、利益が減ってしまうことに注意しよう。しかし、大抵の場合、それはカバードコール売りで得られる利益に比べると大した量ではない。

もし株を信用買いし、そこから毎月の収入を生み出すのであれば、1-2か月で得られる利益は1年分の利子を十分にカバーできることだって十分あり得る。

信用ローンは程ほどに抑えて、「ゆとり」を十分取るようにしよう。決して信用余力を全力で使ってはいけない。保有株が下落した時のクッションを残しておくように。

 


ポートフォリオは毎日見よう
カバードコール売りした株の値動きは毎日チェックし、会社の財務が大きく動いたら買い戻す準備をしておこう。

カバードコール戦略の利点は、1日1回株価をチェックすれば大抵の場合十分だ、ということだ。これは、コンピュータの前で寝ずの番で保有する全ての株を1日中チェックし続けなければいけないデイトレやその他の短期トレードと違う点だ。

 

 

資産の維持を最優先
最優先すべきことは、市場にある保有資産を維持することで、その次が利益を得ることだ。決してこの順番を取り違えてはいけない。もし利益を得るために多量の元金を使ってリスクを冒すと、次の取引に使える資金が減ってしまう。対象の株が下落し、なお落ち続けると予測するなら、売ったコールを買い戻す心の準備をするように。

 

対象株の財務状況が悪くなるかもしれないので、損切りラインを設定しておくようにすること。これは、『取引きする前』にやっておくことであり、必ず守るように。株価が設定値よりも下がったら、再び上がることを「期待して」損切りラインを下げる…これは、希望的観測に過ぎない。

 


短期間で
1-2か月で満期が来るカバードコールを売るように。あなたは、満期を迎えるまで、株価は大きく変わらないと期待しているはずだ。満期までの時間が短ければ短いほど、どちら向きにしろ株価が突然大きく動くリスクは減る。

どちらの場合でも、株を自由に売れない不自由さに苦しむことになる。下がった場合は保有株の価値の下落、上がった場合は暴騰した株価で売ることができない「機会損失」である。


オプションが失効した時、株を売るか、次のカバードコール売りをするか(もし株価が上がったなら、より高い行使価格で)、あるいはもし株価が下落していたら次のコール売りをする前に株価が上がってオプション価格が回復するのを待つか、の選択肢を洗い直すチャンスがある。

 

あるセクターから突然投資家の興味が失われ、そのセクターの保有株が、単純にそのセクターにいたという不運のせいで下落するかもしれない。次のコール売りをする前に、その株を売ってそのセクターから撤退すべきかどうかの決断をすることができる。

 


収益の計算
各取引が利益になるかを、市場に参加する前に計算して確かめること。1単位のみ売りに出して、得られる売却資金が小さいなら、手数料のせいでその取引から利益は生み出せないであろう。


考慮しても良いのは、株を買うのでもコールを売るのでも、手数料を引いて10%の利益を上げられる場合だ。もし権利が行使された場合も、純利益を考慮すること。

 

 

低位株は収益を上げる
対象の株に資金が縛られすぎないように、20ドル以下の株にこだわりなさい。10ドルの株も50ドルの株も、コール売りのプレミアムは大抵同じなので、リターンの割合もより大きくなるのだ。

 


アットザマネーのコール売りをせよ
カバードコールの一つのやり方として、あえて権利が行使されることを考慮するものがある。長期保有するために株を購入するのではなく、即座に収入を得るために、権利が行使されることを意図して買うのだ。

このための最善の方法は、株を買い、現在株価と同じ行使価格(アットザマネー)あるいは現在価格がわずかに行使価格より上(インザマネー)でコールを売るのだ。

 

オプションの価格はこれらのオプションでは高く、良い収益をもたらしてくれる。
もしプラン通り権利が行使されたら、株を購入(低い手数料)するのに使った資金を取り返すことができ、コール売却資金は丸儲けで、その資金は即座に次のカバードコール売りにまわすことができる。

 


保有してもいい株を取引きせよ
高い価格で取引きされているという理由だけでカバードコール売りをしないようにするのは良い考えだ。自分なりの「適正評価」をして、その株が、権利が行使されずに株価が下落してしまい、しばらくの間保有し続ける羽目になっても気にならない株であることを確認しておくように。

 


カバーされていないコールポジションを取る(=コール裸売り)のは避ける
経験上、いくつかのオンライン証券会社では、口座情報がアップデートされるまでに数日かかる。

金曜日にカバードコールが失効した場合、株をまだ保有しており、オプションが一切行使されなかったことを確認するのに、火曜日まで待つようにしなさい。そうしないと、月曜の朝、オンライン上ではまだ100株保有していると表示されており、実際は権利行使されていたのにされていないと思い違いをしてしまうかもしれない。その後、カバーされていると思って新しいコールを売ってしまうと、実際はカバーする株の存在しないコール裸売りをしてしまうことになる。

 

そうなってしまうと(実際我々は経験した)、もしコール裸売りが認められていない口座であったら、証券会社から電話がかかってきて、その日中に状況を正すようにと言われてしまう(これにかかる証拠金は通常莫大だ。5万ドルかそれ以上とかで、ようやく特別な許可が与えられる)。


この場合の選択肢は、受け取ったよりも少し高い金額と、しぶしぶ手数料とを払ってコールを買い戻す(Ask常にBidより少し高い)か、あるいは、現物株を即座に買うか、である。十分な金額がないなら、銀行口座から証券口座へと電子送金しなければいけない。

 


市場が始まってすぐの取引は避ける
最初の30分かそこらは、株価もオプション価格も大きく動きがちで、成行注文が望まぬ価格で執行されてしまうこともある。


市場価格の設定を管理している人々は、約定待ちの注文を市場が開く前に全て見ることができる立場にある。これは、彼らの定める株価に影響を与えるであろう。

 

市場が開いた時は、流動性も小さい。注文を入れる前に、騒ぎが沈静化するまでしばらく待ちなさい。そして、市場が開く前に、指値注文ではなく成行注文を入れることは決してしないように。市場が閉まる直前で注文を入れるのもやめた方が賢明だ。

 


多様化
常に、異なるセクター(小売、テクノロジー、バイオ、航空などなど)の複数企業のカバードコールを持つこと。セクターの選択は投資家の好み次第で、これは安心をもたらす。1つのセクターの全ての株が落ちても、他の影響を受けていないセクターの企業の株を保有しているのだ。

 


詳細な記録をつける
取引とその結果の、詳細な記録をとること。それぞれの企業のプロフィールも記録するように。決算報告のような重要なニュースが流れたら、書き加えること。

投資雑誌はなぜ過去の取引きが上手くいったあるいは上手くいかなかったのかを再考する助けとなるだろう。なぜその株を選んだのか、どのようにカバードコールが機能したか、書き記しておきなさい。その株を見つけた情報源は何だった?

 


決算の反応を見よ
株の行く末の手がかりは、決算報告への反応によって株価がどう変わったかをよく見ることで得られる。もしThe Streetが1株50セントの決算を予想し、実際は70セントであったなら、株価は上昇すると予想される。反対のことが起こるならば、この市場の反応をさらなる株価ダウンの警告として捉えるように。


同様に、もし決算がアナリストの予測を下回っていたのに株価が上昇したら、その株は非常に強く、将来株価の上昇が伴うかもしれない。

 


市場全体のトレンドを意識せよ
特定の株の動きに加え、市場全体の方向を考慮することも重要だ。下方トレンドだったか、上方トレンドだったか、狭い範囲で取引きされているか?

大波が来れば全ての舟は上がるし、潮が引いたら全ての浮きは沈む。保有株が市場トレンドに影響される良いチャンスがあるので、市場全体がどんな具合か注意を怠らないこと。市場全体が下降トレンドの時は、株を買う時ではないだろう。

 

市場の環境はまた、政治経済の状況にも左右される。市場に影響を与え得る全国ニュースにも気を配ること。

 


株のトレンドに逆らうな
ある株が上方あるいは下方トレンドである時は、その傾向は多くの人が予想するよりも長い間続く。仮にポジティブなニュースが流れたとしても、単に「きっと変わると思う」という理由だけで下降トレンドにある株のコール売りはしないように。

目的は、1-2か月で満期を迎えるコールを売ることだということを思い出すんだ。それは、大抵下降トレンドの株が上り始めるのに十分な時間ではない。

 

 

感情をコントロールせよ
忍耐せよ。カバードコールの決定は、自分の決めたルールに基づいて行うように。どんな人も、恐怖や強欲さによって、取引きしたい誘惑に駆られる。感情が、人を悪い決断へと導くということを覚えておくように。

 


市場には、「遊びのお金」だけを使うように
既に述べたが、この点は本当に強調しておきたい。失ってはいけないお金を危険に晒しては、絶対にいけない。古い格言がある:『おびえたお金はお金を生み出せない』。この例では、売買の決定は論理より感情によってなされてしまうかもしれないのだ。

 


全ての卵を1つのかごに入れないように
全ての資金を一つの株につぎ込んでいい瞬間は存在しない。あまりにも危険すぎる。もし500株を買う余裕があるなら、100株ずつ5つの銘柄を買いなさい。どんなにその株が魅力的に見えても、1銘柄に全力投資したいという誘惑には抵抗するように。

 


高価すぎるプレミアムは疑え
1か月あたり5%から10%のリターンのカバードコールを見つけることは難しいことではない。コンピュータを使えば、非常に高価で取引きされているカバードコールのリストが得られるだろう。

しかし、直近で18%、20%、24%といったあまりに高いプレミアムがついているときは疑ってかかるように。何か異常事態が起きているのかもしれない。ニュースは見つけられないかもしれないけれど、誰かはあなたの知らない何かを知っているんだから!

 

我々の研究によると、オプションプレミアムが非常に高価な場合の多くは、その株が非常に投機的な危険を孕んでいることが示されている。

P/E比を確かめよ。ほぼ確実に、マイナスの値であり、これはその会社がマイナスの収益を上げていることを示している。そのような株は、急速に、急激に暴落し得る。最大のアドバイスは、「上手すぎる話には近付かない」ということだ。

ありがたいことに、我々はもっと保守的な取引で、リスクを抑えながら、上手いことやっていけるんだから。

 


流動性を見るために、建玉総数をチェックせよ
取引きする前に、そのオプション取引に参加している他の人がいることを確認しておきたい。こうすることで、売買したい時にトラブルに見舞われないように、流動性を確かめられる。

シカゴ・オプション取引所の無料ウェブサイト (www.cboe.com) は、全てのオプションの建玉(未決済約定、約定後、権利未行使のオプション総数)を載せてくれている。

 


忍耐
取引の興奮を楽しむことは面白いが、もし状況が芳しくないなら、取引きしてはいけない。最良の機会を待つように。その株のファンダメンタル、テクニカル、市場環境、オプションプレミアムを分析すること。常にカバードコールオプションを持っていなくてもいいんだという態度を身に付けよう。

 


「機会損失」を避けるために、コールを買い戻しなさい
以前、我々はオイル産業の企業の株を買った。予期せぬ良いニュースが、オイル産業全体の激しい値動きとともにやって来た時、予想よりも高く株価が上がり、行使価格を通り過ぎていった。


我々は、上昇し続けることを期待してこの機会にコールを買い戻した。株価はさらに高くなり、さらに再度の手数料もかかったため、買戻しには売りに出した時よりも多くのコストがかかった。

しかし、このおかげで我々は株を保有し続けなくてよくなった。数日待ち、株価はわずかながら伸び続け、最終的に株を売った時の利益は、カバードコール売りで得た金額よりも少し上であった。こうして我々は「機会損失」を避けたのであった。

 


リターンが縮小しているなら、高い収益を上げられる取引へと移動せよ
ある株が、ある週は素晴らしいオプションプレミアムを持っており、その後短期間でしょぼいプレミアムになることがある。残念な決算、市場のボラが下がる、もしくは他のいくつかの要因の一つによって、オプションのプレミアムは変化し得る。


13ドルで買った株が、初めカバードコールを売った時、80ドルの利益を上げてくれた。しかしその後続いてコールを売るたびに、2回目は66ドル、3回目は45ドルのように、利益が減少していった。3度目のオプション満期を迎えた時、我々は翌月の利益はさらに小さいだろうと予測した。

ちょうど株価は我々が使ったのとほとんど同じ所にあり、なおかつこの数ヶ月で191ドルの利益を上げていたので、この株を売り、その資金を他のもっと大きい利益を上げられるオプションが取引きされている株に移すことにした。

これもまた賢い選択であった。なぜなら、翌月はまともな利益を産んでくれなかったからだ。事態が落ち着いた後、4ヶ月で14%のリターンを上げたのだ。
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…といった具合でしたが、正直、割と早い段階で、何かもうやめようかなと思うぐらい、何というかしょぼい内容ということに留まらず、そのほとんどが個人的に納得いかない点が多かった気がしたのですが、「損失を出している投資家の気に入らない意見」ということで、実際は有用な意見である可能性は高いかと思います。

 

実際改めて気をつけておくべき鉄の掟的なものもいくつかあった気もするので、記事としてまとめておきました。

 

何か参考になった点が1つでもあれば幸いです。