スライム .oO(グフッ、お年寄りがねぇ…ムニャムニャ…)パチッ 「…はっ!うたた寝していたら今日も1日が終わってしまった!!GSATはどうです…?…多分、大きな動きはなかったんでしょうが…」

 

オプーナ「おっしゃる通り、本日も見事に先日と同じ終値で取引を終えています。もっとも、取引量自体はそんなに少ないわけではないので、やはり投票の結果が分かるまでは皆どちらにも動きにくくヤキモキしているといった所でしょうか」

 

ス「ふふん。僕が取引きしない限り大きな動きはないのさ。そして僕が取引きしたら、その逆に動く…これもうお約束の決まり事みたいなもんだからね、GSATが動いて欲しくない人は、僕に感謝するんだな…!」

 

オ「そんなわけないでしょう。しかし、オプションの満期日まで、あと木・金を残すのみとなってしまいましたよ。しかも金曜日は、アウトオブザマネーのオプションは事実上取引きされていないのと同義ですからナ、もう残されたチャンスは実質1日のみと言えるのかもしれません。
   週の頭には売るぞ売るぞとギラギラしていらしたのに、本日の市場中は一体何の夢を見ていたのだか居眠りされていたようですが、結局どうされるおつもりで?」

 

ス「ふっふっ、満期まで残す所あとわずか2日、今こそリスクを負ってもいい場面でしょう…。

   明日!明日売ろうと思いますよ!!そのためにじっくり眠って英気を養っていたのですよ!
…して、現在行使価格1ドルのプットはどのような状況でございまして?!」

 


オ「本日終了時のオプション板です。なんとかまだ直近の取引価格は0.10ですが、Bidは0.05になってしまいましたね。さすがに残り日数がごく僅かになってしまっては、もう動きはないだろうと思う人が増えているのかもしれません」

 

ス「例のごとく、『昨日の内に売っておけば余裕で0.10ドルで売れたのに…』とは言わないよ。僕は、10%の利益のために3日も4日もリスクを負い続けるのは割に合わないと判断しただけなんだ、その判断が間違っていたとは思わない…。
   そう、『1週間で10%』の利益が、『2日で5%』の利益になっただけなんだ!毎日ガクブルして過ごさなければいけないコストを考えたら、これは実に割のいい取引と言える…そうじゃありませんこと?」

 

オ「しかし、場合によっては、明日注文しても約定しない可能性もありますよ。プットオプションのBidは時間とともに確実に減っていきますからね。スライムさんなら、ご自身が取引きするとして、わずか1日かそこらしかチャンスがなくて非常に確率の低いクジを買おうと思いますか?」

 

ス「ぐっ…。そう言われたら、急に自信がなくなってきたよ…。オプションを売って見事利益を出そうという僕の目論見はまた外れてしまうのか……。

…1日で大きな値動きが期待されるような…ぼら…ぼら……ボラの高い子はいね~がぁ~…」

 

オ「半ばバクチのようなものですから、あまり推奨はできませんが、1日単位で10%の値動きも普通にあり得る銘柄は、以前にも少し出てきたじゃないですか。通常の3倍速く動く、アレですよ」

 

ス「あ…あぁっっ!そういえば、そんなのもあった気がするぞ!…っしゃあ!これで勝てる!!」

 

オ「…勝てるかどうかは分かりませんが、以前の記事でも一度触れた、3倍ETFですね」


2016/05/12 ベアETFのプットオプションで大儲け?!

 

ス「いい所に目を付けてくれるじゃあないですかオ師匠。

…で、3倍ETFって、どんな商品があるんです?早く紹介してくださいよ」

 

オ「こちらのサイトに3倍ETFの一覧がまとめられていました」

 

http://www.3xetf.com/

 

ス「結構あるんですねぇ~。ETFのティッカーシンボルって、謎の文字列のこともあるけど、結構覚えやすい名前になってることが多くていいですね。
   例えば日経3倍ETFなら、ブルがJapanのLongでJPNL、ベアがJapanのShortでJPNS、原油3倍ETFなら、ブルがWTI(=原油先物のシンボル)のUpでUWTI、ベアがDown-WTIでDWTIみたいな。…他にも僕の好きなバイオを対象としたヤツなら、研究所を意味するラボのアップ・ダウンでLABU, LABDって具合で、 なかなか上手いこと名前がついてるもんですねぇ~」

 

オ「中国3倍ETFは、陰と陽でYINN, YANGですが、陰がブル・陽がベアなのが何とも逆な気がしてしまいますが…。恐らくYin & Yang (=Yin'n'Yang) という語呂の良いセットをそのままBull & Bearの順に充てただけなのかもしれないですナ」

 

ス「…そんな名前はどうだっていいんだよ!!早く僕に良さそうな銘柄を教えておくれよっ!」

 

オ「(スライムさんが言い出したことでしょうが…。)スライムさんの余力は2000ドル程度ですからナ、行使価格20ドルのプットが売りに出せる最高値です。
   したがって、大体数十ドル程度で取引きされることの多いETFは、スライムさんの手が出せる商品となるとかなり限られてしまうのですが…」

(ETFは、あまりにも価格が下がる/上がると、株式併合/分割をすることで価格が調整されるようです)

 

ス「えっ…?でも、こうしてわざわざ紹介しているってことは、あるんでしょ?僕にピッタリのものが…。もったいぶらずに早く言っちゃいましょうよ」

 

オ「もちろんです、リストをご覧になれば、低価格の銘柄もいくつか目に付くでしょう。

 

  残り1-2日ですと、いかにボラ高銘柄といえどもプレミアムは微々たるものしかついていないことが多いわけですが、同じような些細なプレミアムでプットを売るのであれば、当然、行使価格が低くなればなるほど、行使価格に対してプット売りで得られる金額の割合が大きくなる(=利益率が大きくなる)ため、株価の低い銘柄ほどありがたいわけです。

   これはもちろん、行使価格が低いほど沢山の枚数のプットを売ることができるから、ということも関わってきますね(2000ドルの余力で、行使価格1ドルのプットなら20枚ほど、10ドルのプットなら2枚、20ドルのプットなら1枚、25ドルとかいってしまうと、1枚も売ることができない、という具合)。

  

   しかし、あまりにも低価格の銘柄では、オプションが扱われていなかったり、あっても行使価格がまばらすぎてアウトオブザマネーのものがなかったりと、都合が悪かったりします。

 

…以上を踏まえると、スライムさんに現在最も合っている銘柄は、ズバリ、金鉱株・ベア・3倍ETFの、DUST(本日の終値9.58ドル)でしょう!」

 

ス「金鉱株がベアトレンドになる(=下がる)のは、発掘したものがゴミ(=DUST)だった時ってイメージで、これも上手いネーミングだね」

 

オ「おあつらえ向きに、本日DUSTは-11%と大きく値下がりしていたようですナ。こちらがDUSTのオプション板です」

 


ス「おぉ~なるほど~。この株価なのに、1日で平気で1ドルぐらい上下することもあるから、満期間近だと言うのに、確かにオプションが活発にトレードされていますね。
   ギリギリアウトオブザマネーの9.5のプットなんかは、直近で0.40ドルで取引きされていたのか…」

 

オ「スライムさんはその行使価格+プレミアムですと2枚プットを売れますから、これを売って、DUSTが金曜日まで下がらなければ、それだけで80ドル程度の利益ですナ」

 

ス「結局GSATのプットを0.05ドルで売った時とほぼ同じような利益かむしろちょっと少ないぐらいだけど、GSATはもし暴落するとすれば、それは恐らく反対票が投じられた時であり、多分取り返しがつかないレベルで死亡する、しかしDUSTは、単なる3倍ETFの気まぐれな値動きによるものなんで、もし権利が行使されてしまって株を買うことになっても、金鉱株の値動き次第で簡単に戻ってくれる可能性も十分考えられる、ってことか…。潜在的なリスクは、段違いだね」

 

オ「しかもDUSTは週1オプションなので、スライムさんの好きなカバードコール売りに切り替える戦略も取りやすいでしょう。

…とはいえ、以前の記事でも触れたとおり、ベア3倍ETFというのは、その仕組み上確実に減衰していくものなので、コール売りをするためといってもあまり悠長に保有し続けるのは考えものかもしれませんが…」

 

ス「少なくとも、明日売る候補の一つにはなりそうだね。

…でも、ベアETFは金鉱株に応じて動く、そしてオプションはこのETFに応じて動く、さらに僕が売るのはプットだ、ってことで、ちょっと複雑すぎて何がどうなればどうなるのか、ちんぷんかんぷんだよ。上手くまとめてちょうだいな」

 

オ「言うほど複雑でもないでしょう。

 

・金鉱株の平均値(指数)が下がる
→ベアETFは上がる(3倍の大きさで)
→プットの値段は下がり、権利行使が遠ざかることも意味するため、プットを売った立場にとってはありがたい。

 

   要は、通常プットの売り手にとっては株価が上がると嬉しいわけですが、今回の対象はベアETFなので、逆に金鉱株が下がってくれた方が嬉しい、というわけですね。
   逆に、金鉱株が爆上げしてしまうと、ベアETFは大暴落し、プットを売ったスライムさんはいつものように顔面蒼白・涙目敗走になってしまうわけですナ」

 

ス「金鉱株みたいなものは不況時に強くて、今は何となく市場全体が不安定な感じということも相まって、金鉱株は要チェックや、みたいな雰囲気があるけど…。大丈夫かしらね?」

 

オ「わずか1-2日のことで、トレンドなど関係無いでしょう。結局は、明日売ったとして、金曜日にたまたま金鉱株指数が上がるか下がるかの丁半博打です。

   もっとも、現状維持であればスライムさんの勝ちになるので、やや分のいい取引ではあると思いますが、もちろん負けてしまう可能性も十分、大いにあり得ます」

 

ス「むむむ…。1日ぐらいなんとか…と思うけど、実際今日11%も値動きしているんだから、悩ましいね」

 

オ「せめてブルETFかベアETFか選べれば、まだ自分で『上がるか下がるか』の選択ができる形なのでよかったんですが、金鉱株ブル3倍ETFは現在110ドルで取引きされており、とてもスライムさんの手が出るシロモノじゃございません。残念ですね」

 

ス「結局どっち選ぶのかなんて理屈じゃ決められないし、どっちでも構わないよ。

 

…でも確かに、将来的にもっと資金にゆとりができたら、カッコよくETFのオプションでリスクヘッジしながら利益を上げ続ける、なんてしてみたいね。その場合は3倍じゃなくて通常のETFの方がいいんだろうけど…。

   いずれにせよ、株価指数に連動するETFに連動するオプション、ってなんだか面白いね。複雑だということは、それだけ高度な戦略を組み立てられるってことなのかな?」

 

オ「これは以前オプション道場で見かけた情報なんですが、『株価指数に連動するオプションに連動する指数に連動するオプション』というものもあるんですよ。
…何を隠そう、有名な恐怖指数・VIXというのがそれであり、VIXというのは元々S&P 500オプションから派生した指数のことだったんですね」

 

オプション道場コラム・進化する指数オプション

(http://www.option-dojo.com/column/2005_04_23.html)

 

ス「くわぁ~っ!複雑すぎて、もうお手上げだぁ~!…まぁ、僕には手がないけど。


…とにかく全ては明日の値動き次第、明日が勝負だっ!GSATを売るにしろDUSTを売るにしろ、どっちみちイチかバチかの勝負だけど……僕、売るよっ!!」

 

オ「勝っても負けても結果は単なる時の運、ただのギャンブルと同じ運試しでしかないので、全然褒められた取引じゃないですがナ…」

 

ス「楽しければそれでいいんだ!!」

 

 

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
GBSN (Great Basin Scientific) バイオ 5/18

↑3.65

(110.98%)

1.63-3.65

↓1.83

(-1.61%)

CLRB (Cellectar Biosciences) バイオ 5/20

↑3.45

(228.57%)

3.00-4.07

↑3.82

(15.76%)

INNL (Innocoll Holdings) バイオ 5/25

↑10.51

(47.82%)

8.21-11.94

↓8.21

(-7.23%)

EBIO (Eleven Biotherapeutics) バイオ

6/2

↑1.78

(34.85%)

1.69-2.39

↓2.23

(-1.76%)

LBIO (Lion Biotechnologies) バイオ

6/3

↑8.65

(43.45%)

7.37-8.65

↑7.88

(4.37%)

HMNY (Helios and Matheson Analytics) IT

6/6

↑7.22

(549.16%)

7.22-13.75

↑13.27

(34.18%)

BSPM (Biostar Pharmaceuticals) バイオ

6/8

↑4.12

(200.75%)

3.33-5.15

↑5.15

(6.40%)

SPHS (Sophiris Bio) バイオ

6/10

↑1.98

(69.23%)

1.98-2.18

↑2.18

(0.93%)

OSG (Overseas Shipholding Group) 輸送

6/13

↑10.90

(473.68%)

10.33-10.90

↓10.33

(-1.62%)

LBIX (Leading Brands) 飲料

6/14

↑2.53

(68.67%)

2.16-2.53

↓2.16

(-14.62%)

SDR (SandRidge Mississippian Trust II) オイルガス 5/17

↓1.47

(-20.97%)

1.42-1.83

↑1.72

(2.99%)

NERV (Minerva Neurosciences) バイオ

5/23

 

5/26

↓4.02

(-17.45%)

↑11.80

(233.33%)

3.54-14.33

↑10.16

(5.39%)

IONS (Ionis Pharmaceuticals) バイオ 5/26

↓21.36

(-39.42%)

21.36-24.29

↑22.86

(2.28%)

GSAT (Globalstar) IT 6/3

↓0.9437

(-54.85%)

0.94-1.27

→1.11

(0.00%)

DRYS (DryShips) 輸送 6/7

↓1.29

(-45.34%)

0.86-1.29

↓0.8642

(-13.15%)

FCSC (Fibrocell Science) バイオ 6/8

↓1.26

(-36.68%)

0.94-1.26

↑1.01

(7.44%)

BLPH (Bellerophon Therapeutics) バイオ 6/10

↓2.27

(-24.58%)

2.08-2.27

↓2.08

(-3.26%)

MRNS (Marinus Pharmaceuticals) バイオ 6/13

↓1.62

(-69.66%)

1.43-1.62

↑1.44

(0.70%)

INFI (Infinity Pharmaceuticals) バイオ 6/14

↓1.35

(-69.39%)

1.35-1.50

↑1.50

(10.29%)

CBYL (Carbylan Therapeutics) バイオ

5/18

6/15

↓0.7845

(-31.18%)

0.7845-1.38

-

 

オ「本日のトップは、こないだから注目しているHMNYでした!2度目の王者、やりましたね」

 

ス「僕は初めから、HMNYはやる子だって思ってましたよ。ちょうど買おうと思っていた所だったのに、1日遅かった…」

 

オ「とはいえまだ直近の最高値は更新していませんからナ、ここからが腕の見せ所でしょう」

 

ス「買ってもいない、ただ注目してるだけの株だけど、一度注目しちゃうと妙に親近感が湧いちゃうね」

 

 

オ「ちなみにワーストは、以前もワーストランキングで顔を出したバイオ株・CBYLでした」

 

ス「ヤツはバイオ株の面汚し…。面目躍如したくば、早くベストランキングに顔を出すことだな…。我々ならそれが可能だ…」

 

オ「よく知りもしないのに適当なことをおっしゃいますナ…。どうやらCBYLはKalVista製薬と併合することが発表されたようですが、その条件がどうも株主を締め出す形のかなり不利益なものだったようですナ」

 

ス「併合がネガティブに捉えられてしまうこともあるんだね」

 

 

 

 

オ「市場が開いた時に一瞬NYMXは大きく上がっていたのですが、取引量も大したことなく、その上がりはただの気のせいだったようです」

 

ス「でも最終的には昨日よりも回復しているからね、間もなく噴火、待ったなし!…であることを期待しているよ!!」