スライム「気が付けば月曜日に取引きしたオプションの満期日まであと1日…。高値買いしたプットオプションのためにも、SRPTには申し訳ないけど株価が暴落してくれると嬉しいんですが…。気になる株価はどうなっていまして?」

 

オプーナ「そんなスライムさんの期待を嘲笑うがごとく、グングン伸びていますよ」

 

 

 

 

ス「あちゃー。もうあまりにもお約束過ぎて、今は涙も枯れ果てて、とても笑顔にはなれそうもないけど…そんな時代もあったねと、いつか話せる日がくるといいな…」

 

オ「十中九十、スライムさんのプットは紙くずのまま終わるでしょうナ。この度は誠に残念でした。ご愁傷様です」

 

ス「でも、プットなんて買わなければよかった…とは言わないよ。僕はSRPTが大きく下がると予想してプットを買った、しかしSRPTは今週は下がらなかった、ただそれだけなんだ。もちろん予想が外れたのは残念だけど、後悔はないよ。
   転んだ人を笑ってはいけない 彼は歩こうとしたのだ、ってね!」

 

オ「ちょっと満期までの時間が短すぎたかもしれませんナ。とはいえ期限の長いオプションだと値段が高すぎてスライムさんには手が出し辛かったというのもありますし、全ては後の祭りでしょうかナ。
   ジェットコースターのようだった値動きが、僅か1日ずれていれば結果も全然違ったのに、というのも、残念ではありますがよくあるお話でしょう」

 

ス「そう、ほんの少しでもタイミングがずれていたら、全く逆の結果だったかもしれないんだからねっ!

   注文を入れたのが少し早過ぎただけだろう。紙一重の違いで、SRPTの波に確実に乗れていたんだ…」

 

オ「だがその紙一重が、決定的に今のお前の実力のなさを表しているんだ」

 

ス「フッ…(目を閉じる)…随分と分厚い紙一重だ……」

 

オ「…まぁ、今回ばかりは、『待つということも重要でしょう』…というのも、結果論でしかないですしね。確かに火曜日に20ドルではなく10ドルになる可能性もあったわけですから…」

 

ス「生きてりゃそれなりにいい事もある 死んじまっちゃおしまいだ……ってことだからね、退場になったわけでもなし、次はいいことがあるでしょう!」

 

オ「その意気でしょうナ。とりあえず、今日またやけに伸びていた理由を振り返るぐらいはしておきましょうか」

 

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SRPTが、3750万ドルの株式公開売りに踏み切ったことを受け、株価が上昇
(https://www.thestreet.com/story/13602911/1/sarepta-srpt-stock-spikes-on-37-5-million-stock-offering.html)

 

SRPTが約3750万ドルの株式売りつけにより資金を計上すると述べたことを受け、木曜午後に、凄まじい取引量とともに株価は9.52%アップの21.29ドルにまで跳ね上がっている。

 

SRPTは、その収益を、主に製品開発、製造、その他ビジネス開発および一般業務の目的のために利用するつもりである。

 

ケンブリッジ(=SRPTの所在地)からの報告によると、クレディ・スイスとロバート・W・ベアードの2社が、この売りつけに対する予約受付のマネージャーとして動いてくれているとのことである。

 

バロンズが引用した所によれば、金融サービス会社のJanneyが、投資家に向けて以下のようなメッセージを述べている。

 

『SRPTへの楽観的な答はなく、会社の未来はウェスタンブロット(=タンパク質検出実験)の結果次第である。

 

ゆえに、四半期あたり3000-4000万ドルのキャッシュバーンレート(現金消耗率)を補填する今回の資金計上は、割合小さいものではあるが、ポジティブなものになり得る。もちろん、このキャッシュバーンレートは、以下の事態になれば有意に増大していくであろう。早期承認が与えられる・EUが承認する・エクソン53/45スキップのランダム試験がさらに集中して行われる、といった場合である』

 

本日午後過ぎまでに、約1180万株が取引きされた。平均は1日あたり1055万株である。

 

 

それとは別に、TheStreetは、SRPTをスコアD-で『売り』とレーティングしていた。

 

これは、いくつかの際立った『額面以下』の投資評価に基づいている。この会社の弱点は、期待外れの自己資本利益率、しょぼい営業キャッシュフロー、乏しい利益率、1株あたり利益の弱い成長、全体的にガッカリ感漂う株価の歴史などなど、複数の側面で見られ得る。

 

TheStreetは最近、この会社のレートを過去12か月の『リスクに合わせた』総合的なリターンの見込みに応じてつけた。これは、日々のニュースに基づくものではなく、Jim Cramerの視点やこの記事の記者の視点とも異なり得るものである。
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ス「あれ、最後の方、どっかで見たことあると思ったら、昨日とほぼ全く同じ文じゃないか!レーティングが大きく外れた時の定型文だったのかよっ!けしからんな!!」

 

オ「まぁ、それだけレーティングや今後の予想というものは難しいということでしょう。
   ニュースの内容自体は、SRPTが自社株を売りに出すことで資金を工面するという感じでした。

   いつも見ているモトリー・フールの記事には、『通常企業がこのようなアクションを取った場合、株は『売り』の方向へ動くはずだが、今回のケースに限ってはFDAの審査に先立つ準備のためであるとして、市場には好意的に受け入れられたようだ』と書かれていましたが…(今回フールの記事が遅かったので、TheStreetの記事をピックしました)」

 

ス「SRPTを応援していると言っててアレなんだけど、正直、色々目にする情報や空気を総合すると、薬は承認されないんじゃないかな、って予感の方が強いんだ。
   もちろん薬の効果が確かで、承認されればすごく嬉しいしそれを望んでいるよ。でも、市場参加者として冷静な目で見た場合、SRPTは近い将来、ものすご~く暴落する気配しか感じないんだ。
   明日はカバード売りをしたコールオプションの満期日でもあるけど、多分高い確率で権利が行使されてSRPT株を売ることになるから、週明けには1900ドル戻ってくると思うんだけどね、その資金を使ってプットオプションをまた買ってみようかと思うんだけど、どうでしょう?」

 

オ「もちろん、上手くいくかどうかは誰にも分かりませんよ。しかし、空売りと違って、プットの買いはどんなに予想と逆方向に動いて株価が爆上げしても、損失(リスク)は完全にプット購入代金のみに限られているというのが非常に大きなメリットですからナ、どうしてもスライムさん自身が挑戦してみたいなら、取り立てて反対する理由もないのではないでしょうかナ」

 

ス「問題は期限だね。あまりにも遠い満期だと値段が高すぎてちょっとやそっとの暴落では利益を出せないし、かといって短いと暴落に至らないかもしれないし…」

 

オ「恐らく多くの人がスライムさんと同じように考えているため、そんなに遠くない満期のプットも非常に高値で取引きされているようですナ」

 

ス「まぁ、どうせ動けるとしても月曜だし、そもそも明日19ドルを割って権利が行使されないかもしれないし、今アレコレ考えてもしょうがないね!」

 

オ「いずれにせよSRPTは本当にジェットコースターのような株ですからナ、リスクを恐れずに攻めたいのであれば、現在恰好の取引対象だとは言えるかもしれませんナ」

 

 

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
MGT (MGT Capital Investments) ソフトウェア 5/17

4.15

(40.20%)

2.24-4.15

↑2.375

(0.21%)

GBSN (Great Basin Scientific) バイオ 5/18

↑3.65

(110.98%)

1.63-3.65

↑1.83

(11.59%)

KOOL (Cesca Therapeutics) バイオ 5/19

↑3.61

(79.60%)

2.84-3.67

↑3.67

(20.72%)

PRGN (Paragon Shipping) 輸送 5/19

↑1.90

(69.64%)

0.48-1.90

↓0.48

(-12.02%)

CLRB (Cellectar Biosciences) バイオ 5/20

↑3.45

(228.57%)

3.00-4.07

↑3.44

(0.88%)

XNPT (Xenoport) バイオ 5/23

↑6.88

(56.36%)

6.88-7.09

↓7.00

(-0.43%)

INNL (Innocoll Holdings) バイオ 5/25

↑10.51

(47.82%)

9.60-11.94

↓11.45

(-0.43%)

BOSC (B.O.S. Better Online Solutions) IT 5/31

↑4.07

(87.56%)

2.95-4.07

↓2.95

(-2.32%)

OPTT (Ocean Power Technologies) 波力発電 6/1

↑6.04

(294.77%)

3.39-6.04

↓3.39

(-2.87%)

EBIO (Eleven Biotherapeutics) バイオ

6/2

↑1.78

(34.85%)

1.69-2.15

↓1.69

(-7.65%)

LBIO (Lion Biotechnologies) バイオ

6/3

↑8.65

(43.45%)

7.92-8.65

↓7.92

(-1.12%)

HMNY (Helios and Matheson Analytics) IT

6/6

↑7.22

(549.16%)

7.22-13.75

↓11.10

(-19.27%)

CALI (China Auto Logistic) 自動車販売

6/7

↑2.48

(136.19%)

1.85-2.48

↓1.85

(-10.19%)

BSPM (Biostar Pharmaceuticals) バイオ

6/8

↑4.12

(200.75%)

3.33-4.12

↓3.33

(-19.17%)

JAGX (Jaguar Animal Health) バイオ

6/9

↑2.23

(68.94%)

- -
SDR (SandRidge Mississippian Trust II) オイルガス 5/17

↓1.47

(-20.97%)

1.42-1.83

↓1.80

(-1.10%)

CBYL (Carbylan Therapeutics) バイオ 5/18

↓0.88

(-18.52%)

0.86-1.38

↓1.24

(-4.62%)

TPUB (Tribune Publishing) 新聞 5/23

↓12.09

(-15.04%)

11.05-13.18

↓13.03

(-3.19%)

NERV (Minerva Neurosciences) バイオ

5/23

 

5/26

↓4.02

(-17.45%)

↑11.80

(233.33%)

3.54-14.33

↓10.29

(-0.29%)

IONS (Ionis Pharmaceuticals) バイオ 5/26

↓21.36

(-39.42%)

21.36-24.29

↓21.45

(-0.56%)

HERO (Hercules Offshore) オイルガス 5/27

↓1.02

(-47.42%)

1.02-1.99

↓1.33

(-6.34%)

STEM (StemCells) バイオ 5/31

↓0.57

(-81.19%)

0.43-0.583

↓0.43

(-8.47%)

APHB (AmpliPhi Biosciences) バイオ 6/1

↓2.27

(-27.48%)

1.72-2.27

↓1.72

(-6.01%)

GSAT (Globalstar) IT 6/3

↓0.9437

(-54.85%)

0.94-1.27

↓1.215

(-4.33%)

DNAI (ProNAi Therapeutics) バイオ 6/6

↓2.07

(-67.55%)

2.04-2.07

↑2.06

(0.98%)

DRYS (DryShips) 輸送 6/7

↓1.29

(-45.34%)

1.19-1.29

↑1.24

(5.56%)

FCSC (Fibrocell Science) バイオ 6/8

↓1.26

(-36.68%)

1.24-1.26

↓1.24

(-1.59%)

 

ス「HMNY下がっちゃったね」


オ「永遠に上がり続ける株などありませんからナ。ここからどう踏ん張って行けるか、それこそがHMNYの真の力が試される所でしょう」

 

 

 

 

オ「GLBSがなぜかじわりじわりと上がっていますよ(5.36%アップで、0.59ドル)。似たような動きをすると思っていたPRGNが下がり続けているのとは対照的ですナ」

 

ス「ついにPRGN先輩を抜いちゃったんだね。PRGNはもうリストからも卒業かな。

…とはいえ僕はGLBSにはもっと大きい動きを期待しているから、今しばらく待ち続けるとするよ。正直、勢いで飛びついただけの株だから、将来性・未来があるかどうかとか本当に全く何も把握してないんだけどね…!」

 

オ「相変わらずですナ…。まさにギャンブル、仮に上がってもこればっかりは褒められたものではありませんナ…」