スライム「行けーっ、行けーっ!!…いや、行くなーっ!!」

 

オプーナ「スライムさん、何をそんなに興奮されてるんですかナ?」

 

ス「あっ、オ師匠。巷の低評価を嘲笑うように、TWTRが上昇してきていますよ!!でも、僕は14.50のコールを売ったから、無事株価が上がりつつも、ちょうど14.50で上げ止まってくれると嬉しいんです。あっあっ、14.50超えちゃうぅ~!行くな!行くな!超えるな!」

 

 

オ「随分と楽しそうですナ」

 

 

ス「…悪夢のような現実がそこには……待っていませんでしたぁーー!!ヒャッフウゥーーッ、あまりにも理想的な展開過ぎて、今の僕なら何だって出来るような気がするよ!天下を取りに行くぜぃ い~ざ~!!」

 

 

オ「しかしスライムさん、本日はオプションの満期日でもないし、そもそもそんなにハッチャケる程のお話でもないでしょう。もう少し落ち着いて相場に臨まないと、いざという時に気力が持たないかもしれませんぞ。あまり日々の値動きに一喜一憂するのも誉められたものじゃないと思いますがナ」

 

ス「オ師匠も分からない人だな、こうして一喜一憂するのが楽しいんじゃないですか。野球の試合を見て楽しんでいる人に、『結果を見ればいいだけじゃないの。どうせただ勝った負けたの繰り返しなんだから、9月に優勝チームが分かるまでそんなもの見とらんと大人しくしとき』って言うのも野暮な話でしょう?」

 

オ「スライムさんにしては一理ありますナ。確かに相場自体を楽しんでいるスライムさんに、そんなのムダだからやめなさいというのは野暮というものでしたナ」

 

ス「なんどもいわせるなよ そのムダが楽しいんじゃないか」

 

オ「また唐突に人造人間みたいなセリフを吐きますナ」

 

 

ス「そんなことより、それから株価はどうなった?」

 

 

 

ス「ほらほらぁ~!非常に僕にとって理想的な値動きで終えたんではなくって?これが金曜日だったらよかったのに!」

 

オ「まぁ昨日ギリギリの所で踏ん張って、ニュース記事の言っていた下降トレンドに入らなかったようであるのは良かったですナ。しかしスライムさん、TWTRはスライムさんの保有している銘柄では最弱、それだけで浮かれているとは投資家の面汚しよ…というセリフが聞こえてきたようですが…」

 

ス「ぐあぁ~、TWTRに気を取られていて気が付かなかったけど、GLBSもNYMXも今日は赤字だったのかぁ…!(…という予定だったんですが、NYMXは最後の最後で前日比+0.01で終わりました)
…しかしオ師匠、あまり日々の値動きに一喜一憂していても気力が持たないし、誉められたものじゃないでしょう。僕は落ち着いた大人な投資家ですからね、日々の上がった下がったでギャーギャー騒いだりはせんのですよ。そもそもついさっきそう言っていたのはオ師匠でしょう?すぐ前言撤回するんだもん、これだから大人は嫌んなっちゃうな!」

 

オ「…また随分と都合のいい物言いですが(そもそも私は何も前言撤回などしとりませんが)、まぁポジティブな点だけ見てひたすら楽観的に相場を楽しむその姿勢、一概に悪いものとも言えないのかもしれませんナ。あまり力んでもいいことはないのが相場ですからナ、スライムさんはそのままでいいのかもしれませんナ…(その目は優しかった)」

 

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ス「そんなことよりオ師匠、キャッチーな記事タイトルをつけたくせに(しかもタイトルには字数制限があったから、日付まで削って)、バフェットのバの字も出てこないもんだから、苦情の電話がさっきからジャンジャンかかってきそうですよ」

 

オ「『かかってきそう』ということは単なるスライムさんの予想ですか。…とはいえ確かに相変わらず無駄話が長く、タイトルに記した本題に早く入るべきではありますナ」

 

ス「そろそろ僕がチャートを見てギャーギャー騒ぐだけのスタイルも限界を見せつつあるので、暴騰暴落銘柄推移の他にも何かいいネタはないかと、オ師匠がいい案を考えたんだよね!」

 

オ「相変わらず人のせいにして責任回避するのが好きですナ、スライムさんは。

…まぁいいでしょう。ここ2日ほど目に付いたニュース記事を紹介していたわけですが、結構それも楽しいじゃないかと“スライムさんが”気付いたようなので、特に今日みたいな何もないような日は、適当に目に付いたニュースを紹介してみる、というのもいいのではないかと」

 

ス「オ師匠がそう言うなら、やってみるのもやぶさかではないね。例え楽しくなかったり正しくないニュースだったりしても、それは僕のせいじゃなくてニュースの記者が悪いんだもんね!」

 

オ「…と、醜い責任のなすり付けあいはともかく、あえて宣言するほどでもないですが、今後は目に付いたニュース記事も紹介できたらなぁ、と思います。何もニュースがない日ももちろんあるかと思いますが」

 

ス「で、今日目に付いたニュース記事がこれなんだね」

 

 

バフェット「ボロ株こそが私の財産の本当の鍵なんだ」
(http://biosciencereport.com/tech/key-to-wealth.php)

 

 

ス「ボロ株をこよなく愛する僕にとっては楽しそうなニュースだけど」

 

オ「記事によると…

 

・2011年の有名なインタビューで、バフェットは、彼の財産を築き上げたのは、実は低位株とデイトレだったんだ、と明かした

 

・バフェットといえば長期バリュー投資の代名詞にもなっている投資家だが、実は彼はそのやり方をとっくのとうに捨てていたんだ

 

・ショックだった?そんなことはないよ、低位株投資は、バフェットのような何でも買える億万長者から、グーグルやアップルを買えない弱小投資家まで、凄いリターンを生み出してくれるものなんだから!

 

・なぜ?理由を以下に説明するよ
1: ボロ株はお金がかからない!⇒ボロ株は安いからね、例えば、0.3ドルの株を1万株買っても、たったの3000ドルしかかからないのさ。グーグルなんかだと、同じ値段でほんのわずかな株しか買えないよね!
2: 数日、なんなら数時間で、もの凄いリターンが得られる!⇒この株が1ドルに達したとしよう、ほら、もう君は7000ドルの利益を手にしたんだ!調べてごらん、24時間で2倍3倍になってるボロ株なんて珍しくもないから!大型株でこんな利益を得ようと思ったら、数年はかかるだろうね!!
3: 買うのも簡単!⇒どうやって買えばいいのか分からないって?グッドニュース!ボロ株を買うのは、普通の大型株を買うのと全く同じようにできるんだ!オンライン証券口座を作るだけ、ほんの数分の作業さ!

 

・さあ始めよう!⇒でもボロ株を扱うにはリスクがあるよね。きちんと利益を上げたいなら、正しいニュースレターを購読するのが欠かせないよ!そこで大事なのがコチラ!!

この記事を作成したBio Science Reportでは、バイオ系に特化した、ホットな低位株情報満載の、業界ナンバー1ニュースレターを配信中さ!!なんと素晴らしいことに、このサービスは無料なんだ!!!最近も新しい銘柄ニュースを出したばかりだよ、さあ、今すぐ君のウォッチリストにBio Science Reportを追加だっ!!

 

…とのことですが」

 

※7/4追記: 新しい記事で取り上げましたが、この会社のニュースレターは、詐欺くさい仕手株を紹介しているような胡散臭いものでした。恐らく無価値なものだと思うので、登録しないようにご注意下さい。

 

ス「えっ?何この浅い記事…。小学生がまとめた社会科見学の発表会じゃないんだからさ…。いや今日日小学生でももっとまともな記事を書けるんじゃないですかね…」

 

オ「スライムさんにしてはいやに辛辣ですナ。とはいえスライムさんも2011年のインタビューはご存じなかったでしょう?ちょうどリンクもあったので、そちらも簡単に見ておきましょう」

 

バフェット「ボロ株のデイトレが、私の財産の真のキーなんだよ!(本日3回目)」(2011年3月)
(http://www.investopedia.com/financial-edge/0411/buffett-penny-stocks-day-trading-are-my-real-key-to-wealth.aspx)

 

 

オ「こちらでは実際のバフェットじいさんのインタビューの一部も掲載されているようですナ。バフェットのセリフを一部(ほとんどですが)抜粋すると…

 

『おいおいケント (=レポーター)……長期バリュー投資だって?そんな時間がどこにあるというのだね?私はもうじじいだからね、朝食バッフェに長い列ができる前に、早くカジノへ行かなきゃ行けないんだよ!』

 

『ケント、つまりね…私はもう待つのに疲れたんだ。割安バリュー株が利益をもたらすまでにどのぐらいの時間がかかるか、君は知っているのかね…?』

 

 

『な、ケント?私はこの本(Burton Malkiel著・"A Random Walk Down Wall Street")やそれに関連した論文に非常に感銘を受けたんだ……常に市場に打ち勝つことは、不可能なんだよ!自分の持っている何百億ドルという資産と、そこに示された何百万ドルとを見比べて気付いたんだ、そこには私の知らない何かがあると。そして、私は長期バリュー投資をやめることに決めたんだよ』

 

『この先の投資プランだって?デイトレだよ、ベイビー!!これは実にエキサイティングでね、サイトの操作だって本当に簡単なんだ。ほら、「取引」ボタンが至る所にあるだろ?これを押すとね、ほ~ら、クールな音がするんだよ!まるでコンピュータがハッピーになっているようじゃあないか!そして今月千回トレードしたとするだろ?そうすると、超スーパースペシャルトレーダークラブに入れてね、100ドルもするソフトにアクセスすることができるようになるんだ!』

 

 

『この会社かい?ガンを治すんだよ。CEOに電話して聞いてね、彼が実際そう言ったんだ。ただその後Googleで調べたんだけど、ScienceにもNatureにも論文は見当たらなかったんだ。でもね、彼は断言したよ。そんなジャーナルはヘッジファンドの顔役に過ぎない、自分の会社は自分の所で全ての情報を持ち続けている、さもないと製薬業界とメディアに全部盗られちゃいますからね!…とね!』

 

『こっちの会社?彼らは水で走るエンジンを作っているんだ。こっちは公害をキレイにする会社、そしてこいつらは中国の会社さ。彼らが何をやってるのかはよく分からない、でも中国だからね、上手くいくはずだろう?監査もいないし、本社がケイマン諸島にあることも知ってる、でも大丈夫なんだ。だって中国だからね!』

 

 

『オンラインで調べ物をしたら、本当に世界が変わったよ。やれ1週間で資金を2倍にしただのと言う奴らがいっぱいでね、私にできることといえば彼らのやり方に従って同じようにすることだけさ。素晴らしいだろう?もちろんこれと同じことを約束しているニュースレターがあることは知ってるよ、でもそれはタダじゃないんだ。そして私はウォーレン・クソ・バフェットだからね、必要ない金は一切使わないことは知ってるだろ?さらに、これはインターネットなんだ、正しいに決まってるじゃないか!私は億万長者で、自分のアイデアをすぐに明かしたりはしない、しかしネット上にはこのリッチな奴らがみんな君を手助けしようと待ち構えてくれているではないか!』

 

(市場に対する考え)
『つまりね…市場は不正にあふれている、しかしそれは実はいいことなんだ。私は自分の失敗で金を失ったことは一度もないんだ。全ては、株価を下げて、私のような無垢な投資家を騙して傷つけるような、売り手やジャーナリストどもの共謀によるものだったんだよ。ひとたびそいつらを止めて問題を解決できれば、全ての株はすぐにまた上がるんだ』

 

(なぜこれまで成功してきた方法をやめたのか)
『これまで取引をしてきたけどね、今はもう辞めると誓ったんだ。そう、例の論文さ。論文では、取引は何らの価値を生み出さない、市場は常に効率的だ、と述べられていてね……だから、いかなるプレミアムつきの割安バリュー株を買ったところで、それは悪い方にしか行かないんだ。私は誰を信じようとしていたのか?私自身のバリュー投資の業績か、はたまた一度も給与を支払ったこともない学者の書いた論文か…?』

 

…とのことですナ」

 

 

ス「…これ、本当にあのバフェットさんなのかい?カンザスに住むオーメン・パフェットさんだとかそういうオチじゃなくて?」

 

オ「確かにこの記事から早5年経ちますが、バフェットがデイトレにはまって今やモニターを20枚並べた部屋でボトラーになっている、などという噂は聞きませんナ」

 

ス「結局まとめておいてなんだけど、僕にはバフェットさんが本当にボロ株のデイトレを推奨しているのかどうかは分からないな(最後の方は、書いてて正直あんま意味すら分かってないし)。そもそもよく見たら、別にデイトレが彼の財産を作り上げたキーだったとは、一言も書かれていないんだよね。
   結局バークシャーの大型持ち株にもボロ株なんて見当たらないからね、インタビューでも彼自身言ってる通り、本当に大切なことはそうそう簡単に人に教えたりはしないのかもしれないね。もちろんひょっとすると表には現れない所で大量のボロ株がバフェットを支えている、なんてこともあるのかもしれないけど」

 

オ「結局我々はバフェットさんとは資産も、性格も、年齢も、その他何もかも違いますからナ、彼の言うことが自分にとっても全て正しいとは限らない、自分にとって何が価値のある情報なのか、自分の頭で考える、というのが一番大切なポイントかもしれませんナ」

 

ス「僕の好きな言葉に、確かブルーハーツのヒロトの言葉だったと思うんだけど、『あの時ああ言ったじゃん、って言われても、あの時はあの時だし』ってのがあるんだ。…別に『人は変わるものなんだ』とか言いたいわけではなくて、この適当さっていいな、こんぐらい無責任なのが許される方が世の中楽しいだろうな、って思うだけで、別に今引き合いに出すセリフでもなんでもないんだけど」

 

オ「平成の無責任モンスター・スライムさんらしい意見ですナ」

 

ス「何その通り名、初めて聞いたよ(笑) 高田純次さんじゃないんだから、やめてくださいよ、オ師匠、ヒーヒー(笑)!」

 

 

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オ「最後は例のごとく暴騰暴落銘柄の推移をまとめておしまいです」

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
TISA (Top Image Systems) ソフトウェア 5/17

↑2.44

(57.42%)

1.75-2.44

1.87

(2.75%)

MGT (MGT Capital Investments) ソフトウェア 5/17

4.15

(40.20%)

2.24-4.15

↓2.24

(-21.40%)

GBSN (Great Basin Scientific) バイオ 5/18

↑3.65

(110.98%)

2.27-3.65

↓2.38

(-11.85%)

SAAS (inContact) ソフトウェア 5/18

↑13.83

(53.50%)

13.83-13.89

↑13.89

(0.14%)

KOOL (Cesca Therapeutics) バイオ 5/19

↑3.61

(79.60%)

2.89-3.61

↑3.58

(8.48%)

PRGN (Paragon Shipping) 輸送 5/19

↑1.90

(69.64%)

1.52-1.90

↓1.59

(-0.62%)

CLRB (Cellectar Biosciences) バイオ 5/20

↑3.45

(228.57%)

3.15-4.07

↑3.55

(12.70%)

XNPT (Xenoport) バイオ 5/23

↑6.88

(56.36%)

6.88-7.01

↑7.01

(0.29%)

SPEX (Spherix) コンサル 5/24

↑3.07

(60.73%)

2.88-3.07

↓2.88

(-5.26%)

INNL (Innocoll Holdings) バイオ 5/25

↑10.51

(47.82%)

-

-

CSC (Computer Sciences) IT 5/25

↑50.65

(42.08%)

-

-

SDR (SandRidge Mississippian Trust II) オイルガス 5/17

↓1.47

(-20.97%)

1.42-1.64

↑1.64

(1.86%)

FRAN (Francesca's Holdings) アパレル 5/17

↓10.50

(-29.58%)

10.19-10.56

→10.19

(0.00%)

ATI (Allegheny Technologies) 金属加工 5/18

↓11.56

(-18.42%)

11.23-11.98

↑11.98

(3.81%)

CBYL (Carbylan Therapeutics) バイオ 5/18

↓0.88

(-18.52%)

0.86-1.10

↑1.10

(10.01%)

SSI (Stage Stores) アパレル 5/19

↓4.52

(-23.13%)

4.52-5.36

↑5.36

(1.61%)

NVCN (Neovasc) バイオ 5/20

↓0.46

(-75.00%)

0.43-0.46

→0.43

(0.00%)

TPUB (Tribune Publishing) 新聞 5/23

↓12.09

(-15.04%)

12.01-12.09

↑12.05

(0.38%)

NERV (Minerva Neurosciences) バイオ 5/23

↓4.02

(-17.45%)

3.54-4.02

↓3.54

(-7.57%)

BCEI (Bonanza Creek Energy) オイルガス 5/24

↓2.06

(-34.60%)

2.06-2.63

↑2.63

(27.67%)

 

 

ス「今日の%Losersランキングワースト1はMGTだったようだね。色々見てると、結構この銘柄有望そうなんだけど、有望だといわれているものがその通り上がるなんてほど市場は甘くないのかもしれないね」

 

 

 

 

ス「『ニュースもいいけど取引もね!』…と明日は言いたいね!」

 

オ「スライムさん手持ちのボロ株・低位株である、GLBSとNYMXの値動きに期待ですナ」