(前回のあらすじ)
魔の第3金曜日も終わり、チャンスがあれば本命銘柄NYMXの新たな月ぎめオプション売りに励みたいと闘志を燃やすスライム。


一方手持ちのボロ株GLBSもにわかに動きを見せ始めており、そちらの動向も気になる模様…。

 

そんな時、「俺を忘れてもらっては困るなう」と呟きながら立ち上がったのが、ITの巨人(巨鳥)TWTR。本日の主役は彼…?

 


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オプーナ「おやスライムさん、その手に握っているのは取引のレシートではないですか。週明け早々、早速取引を行ったんですかナ?」

 

スライム「えぇ、『オプションを売るぞ!』と言い続けながらいつまでたっても取引をしないようでは、やるやる詐欺で訴えられてしまいますからね、ここはもうエイヤッとコールを売ってみることにしましたよ」

 

オ「…と、威勢のいいことを言った割には、NYMXをドカンと売ったのではなく、仕掛けたのはわずか1単位しか売れないTWTRのコール売りなんですナ。…何々、行使価格14.50で、コール価格は0.30と…」

 

 

 

オ「手数料を引いて、差し引きスライムさんが得られるのは21ドルですか」

 

ス「しょぼすぎて震える…」

 

オ「ホッホッ、まぁいいではないですか。ただ塩漬けにしておくより、2千円でも得られればお得でしょう。もっとも、以前も言いましたが、もう上がることを大して期待していないような株を塩漬けにしておくことの是非については自戒すべき点ではありますがナ」

 

 

ス「売却後、TWTRは一時的に上昇気配を見せて、コールも0.30より高値で取引され始めてて『ありゃ、また早とちっちゃったかな?!』とか思ったんだけど……

 

 

……終わってみればいつもの通り前日比マイナスのこのザマ(↓)さ。もうこんなクソ株はいち早く手離すべきだね!(実際に手離すとは言っていない)」

 

 

オ「しかしコールを売ってしまった以上、スライムさんのTWTR株の行く末はTWTRの株価に左右される形になってしまいましたナ。スライムさんのような少数取引では、手数料の問題で、もはやコールを買い戻すこともままなりませんからね。
   毎度同じことを言っていますが、金曜日に株価が14.50未満ならコール代丸儲けでTWTR株は手元に残る、もし金曜日に14.50以上ならTWTR株を売りに出さなければいけない、しかしコール売りで21.3ドル、つまり1株あたり0.213ドルの儲けがあるので、株価が14.71以下であれば、少なくともその時の市場価格で売るよりは利益が出るけれど、もし14.71より上であればコール売りは完全に失敗だった、という形ですナ」

 

ス「もしTWTRを手離すことになっても、もう覚悟は出来ているよ。というのも、ちょうどこんな記事を目にしたからね」

 

https://www.thestreet.com/story/13580444/5/4-big-volume-stocks-you-don-t-want-to-buy-right-now.html

 

オ「…『この世で信用してはいけない言葉が3つある。「行けたら行く」「全然勉強してないわー」「株価の予想記事全て」』という格言があるように(ありませんが)、本当に信用してよいのかどうかは自分で考える必要があると思いますが、たまにはニュース記事に触れてみるのもいいかもしれませんナ」

 

ス「確かに、そういえば同じこのThe Streetのレーティングだったと思うんだけど、VRXだったかな、つい最近1日で-50%超のナイアガラ級の大暴落があった元優良製薬企業のレート、その暴落の直前までは確かA-とかの良評価だったのに、今見たらD (SELL) になってたからね。
   カーナビの到着予想時刻みたいなもんで、そりゃそんだけコロコロ予想変えてたら最終的には当たりますわな、ってなもんかもしれないね」

 

オ「とはいえ彼らも株価の分析を生業としている訳で、一応何らかの理論に基づいて記事を書いているわけですからナ、参考にできそうな部分は参考にさせてもらうのが賢いやり方でしょう。…で、記事には何と?」

 

ス「そう、この記事、『今買ってはいけない4つの大型株』みたいな感じなんだけど、そこにTWTRが取り上げられていたんだ」

 

オ「ふむふむ…記事によるとTWTRは…


・金曜日に2%ぐらい上がったものの、2月以降、長期では下降トレンドに入っており、2016年第2四半期ではさらなる暴落にあうリスクに晒されている

 

・14ドル辺りに支持線が、17ドル辺りに抵抗線が見られるものの、14ドルを割ってしまうようなことがあれば、TWTRは『売り』トレンドになるであろう

 

・ファンダメンタル的視点から言えば、TWTRはJim CramerのAction Alert PLUSポートフォリオに組み込まれており、TWTRのレートは3、すなわち『上昇基調のうちに売り抜ける』となっている

 

…とのことですナ」

 

ス「正直何言ってんのかよく分かんないけど、『買ってはいけない』に取り上げられてるぐらいなんだから買ってはいけないんだろうね。幸い僕は『買ってはいけない』って言われる前に買ってたからセーフだね」

 

オ「(…完全にアウトだと思いますが…)ついでなので他の3つも見ておきましょうかナ」

 

ス「1ページ目に画像が貼られて取り上げられているのはLC (Lending Club) だね」

 

オ「LCは注目されている方も多い銘柄でしょうナ。ソーシャルレンディング(クラウドファンディングとも)という非常に新しいタイプのビジネスを行う企業であり、LCのみならずこのビジネススタイル全般は、今最も脚光を浴びている分野の一つといっても過言ではないでしょう。
   ちなみに例のごとくWikipediaから引っ張ると、ソーシャルレンディング (Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(レンダー)を様々な方法で結びつける融資仲介サービスのことですね。

 

   そんなLCですが、本日月曜日はリバウンドで+7.89%と大きく上がってはいたものの、記事によると…


・Renaud Laplanche CEOの突然の辞任からの一連の株価急落後、LCは非常にボラの高い株であり続けている


・Jefferies GroupがLCのローンを買い付けてくれる投資者を探しているという噂が流れ、先週末は8%アップで終えたものの、現在なお年初の株価からは遥か低い所に甘んじている

 

・チャート的には3.4~4ドル辺りに支持線があるように見受けられるが、これが「買い」のシグナルであるとは言いがたい

 

・もし4ドルを超える十分な買い注文が入るようならば、状況は変わるかもしれないけどね

 

…とのことですナ」

 

ス「この記事がアップされた後の本日月曜日の市場で、あっさり4ドルは十分に超えたね。今頃この記者はどんな顔してるんだろう」

 

オ「別に何も外してはいないので、『状況は変わった、LCは買いと言ってもいいかもしれない』と思っているだけなのではないですかナ?」

 

ス「そんなもんなのかな。『買ってはいけない』と取り上げておいていきなり上がっているようでは、外したも同然な気がするけど…。まぁいいや、続いては、YHOO、誰もが知るYahooだね」

 

オ「2月の谷底を抜けて、やや膠着状態が続いているかと思われるチャートのYHOOですが、記事ではどう考察されているのでしょうか?


・Yahooの身売り交渉(主要事業の売却)の入札額が、予想を遥かに下回る2-30億ドルであったことを受けて、YHOO株は先週大きな取引数(出来高)で、それなりの株価変動を記録した

 

・チャート的にはよくあるパターンであり、2月の谷底を抜け、現在は高止まりしているように見受けられる

 

・36ドルの支持線を割り込んでしまうと、ここから下降トレンドに突入することもあり得るであろう

 

…とのことですが、別に言われなくてもチャートを見る限りあまり買う気はしないな、というのが正直な所でしょうか」

 

ス「最後はWFTというあまり聞いたことのないオイル・ガス会社みたいだね」

 

オ「ここまでまとめておいて何ですが、さすがに記事ほぼ全写しは気が引けたので、興味のある方は元記事をご覧ください、ということにしておきましょうかナ」

 

ス「このWFTも、チャートを見て『買おう!』って思う人なんていないだろ、って感じがするけど…」

 

オ「スライムさんのような、何も考えない無茶取引しがちな人に警鐘を鳴らしてくれているんじゃないですかナ?」

 

ス「…違えねぇ、ハハハ!」

 

 

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ラリー「ハッハッハ!やぁスラ坊、今日も元気に呟いてるかなう?」

 

ス「あぁっ…!!お前はっっ!!………誰だよ?」

 

オ「スライムさん、これはラリー・バード、Twitterのシンボルだった鳥ですナ。もっともラリーは先代のシンボルで、ロゴが変わって何年も経った今となっては若干パチモン臭がするぐらいですがナ…」

 

ス「ここ(↓のページ)の下の方で紹介されている、本物のパチモンは面白いね」

 

Twitterロゴの鳥がまさかの公開処刑に?もはやつぶやけない姿が話題に

(http://spotlight-media.jp/article/258218783064035974)

 

オ「今この取り上げられているチキンのお店のページを見たら、残念ながら既にロゴはなくなっているみたいですナ。一時的なキャンペーンだったのか、それともクレームがついたのかは分かりませんが」

 

ス「僕は好きだけどな。こんな首ちょんぱなロゴを見ちゃったら、『あ、呟かなきゃ…!』って使命感を覚えるだろうし、Twitterにとってもメリットがありそうだけどね…!」

 

オ「…と、相変わらず話が脱線してしまいましたナ。例のごとく、本日の暴騰暴落株推移をまとめて終わりにしましょう」

 

ス「(…えっ?ラリー・バードって何だったの?出す意味あった…??)」

 

 

 

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
TISA (Top Image Systems) ソフトウェア 5/17

↑2.44

(57.42%)

1.75-2.44

↓1.75

(-2.23%)

MGT (MGT Capital Investments) ソフトウェア 5/17

4.15

(40.20%)

2.62-4.15

3.11

(7.24%)

GBSN (Great Basin Scientific) バイオ 5/18

↑3.65

(110.98%)

2.27-3.65

↓2.27

(-1.30%)

SAAS (inContact) ソフトウェア 5/18

↑13.83

(53.50%)

13.83-13.86

↓13.84

(-0.14%)

KOOL (Cesca Therapeutics) バイオ 5/19

↑3.61

(79.60%)

2.89-3.61

↓2.89

(-7.96%)

PRGN (Paragon Shipping) 輸送 5/19

↑1.90

(69.64%)

1.52-1.90

↓1.52

(-0.65%)

CLRB (Cellectar Biosciences) バイオ 5/20

↑3.45

(228.57%)

3.45-4.07

↑4.07

(17.97%)

XNPT (Xenoport) バイオ 5/23

↑6.88

(56.36%)

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SDR (SandRidge Mississippian Trust II) オイルガス 5/17

↓1.47

(-20.97%)

1.42-1.48

↓1.46

(-1.35%)

FRAN (Francesca's Holdings) アパレル 5/17

↓10.50

(-29.58%)

10.40-10.56

↓10.45

(-1.04%)

ATI (Allegheny Technologies) 金属加工 5/18

↓11.56

(-18.42%)

11.23-11.76

↑11.76

(4.72%)

CBYL (Carbylan Therapeutics) バイオ 5/18

↓0.88

(-18.52%)

0.86-1.00

↑1.00

(6.25%)

SSI (Stage Stores) アパレル 5/19

↓4.52

(-23.13%)

4.52-5.00

↓4.97

(-0.60%)

NVCN (Neovasc) バイオ 5/20

↓0.46

(-75.00%)

0.4353-0.46

↓0.44

(-5.37%)

TPUB (Tribune Publishing) 新聞 5/23

↓12.09

(-15.04%)

- -
NERV (Minerva Neurosciences) バイオ 5/23

↓4.02

(-17.45%)

- -

 

 

ス「おおっ、先日229%アップだったCLRB、頑張ってるじゃないですか!同じバイオ銘柄として、NYMXにもこういう道を歩んでいってほしいものだね!」

 

オ「CYTX, HERO, APPY, CWEIはリストからリストラされました。またいつか、今度は利益率トップ銘柄として出てきて欲しいですナ」

 

ス「本日は特に目を見張る変化はないし、これまでまとめた限りでは、特に目を引く法則みたいなものは見当たらないね。強いて言えば、やっぱり大幅アップの後はじわじわあるいはドカンと下がることが多いから、何も考えずに飛びつくのは危険だ、ということぐらいかしら」

 

オ「そんな考え知らずなスライムさんみたいな人はそうそういないと思いますが、まぁスライムさん自身の教訓になっていれば、まとめて良かったといえますな。ところでGLBSはどうだったんですかナ…?」

 

ス「今日は冴えなかったね。0.61→0.57で小康状態といった所かな。まぁ、気長に爆上げを待つとするよ」

 

 

 

オ「…いずれにせよ、今日は久々に取引ができて良かったですナ」

 

ス「TWTRの値動きのヘボさはともかく、コール売りした立場から言えば、株価が下がってくれればコール売りは大成功ということなので、微妙な値下がりは歓迎してもいいのかもしれないね」

 

オ「もっとも、コールを売ってもあくまでもその株のホルダーであることに変わりはないのですから、値下がりして喜んでばかりもいられない、というのも事実ですがナ」

 

ス「…やっぱり、上がり目はなさそうだし、TWTRは早い所手離した方がいいのかもしれないね…!」

 

 


ようやく重い腰を上げてTWTRのコールを売ったスライム。2週間前に同じコールを売っていれば、2-3倍は高い値段で売ることができたのに、というのは言いっこなしだ!

 

TWTRのコールを売ってしまったので、あと打てる手は、ほぼNYMXのコール売りを残すのみになってしまったぞ!こちらは満期まで1か月もあるけれど、スライムはどういう選択を取るのか!?6月限りの2.50のコールであれば、かなり取引されているようだが、果たして…??