12月も終盤に差しかかり、
街はどこか落ち着かない空気に包まれています。
子どもたちは冬休みに入り、もうすぐクリスマス。
大掃除にお正月の準備。
気づけば今年も終わろうとしています。
この1年は、あなたにとってどんな1年だったでしょうか?
RAKU Academy(ラクアカ)では、
12月20日に2期の卒業式を迎えました 。
1年という月日を共に駆け抜けた仲間たちが集まったその場所は、
外の寒さを忘れるような、温かな場所でした。
「特別な何者か」になるのではなく、自分へ還っていく
1年間の歩みを振り返り、
卒業生たちがそれぞれ自分の言葉で、
今の想いを語ってくれました。
その姿を見ていて私が強く感じたのは、
彼女たちが何か「特別なスキル」を身につけたわけでも、
無理に自分を「変えた」わけでもない、ということでした。
ラクアカが大切にしているのは、
今の自分を否定して別の誰かになろうとすることではありません。
これまでの人生で、
知らず知らずのうちに重ねてきた「鎧」をそっと下ろし、
もともと持っていた自分の輝きを思い出す。
そんな「本来の自分に還っていく」プロセスです。
卒業生たちの姿は、
何かを付け足した姿よりもずっと、
その人らしい自然な美しさに溢れていました。
「持っているもの」に惑わされ、隠してしまった本当の心
卒業式である受講生の方が、ご自身のこれまでの道のりを語ってくれました。
「中学生までは、母の元で自分らしくあれた。でも、高校生になってから、本来の自分からどんどん離れていってしまいました。」
周りの成績や評価、できる・できないという見え方。
そうした比べられる基準に意識が向くうちに、
彼女は少しずつ、本来の自分を見失っていきました。
周りに迎合して自分の角を丸く削ったり、
逆に自分の周りに壁を作ったり。
「自分らしく生きる」ということから離れていったと言います。
これは、真面目で責任感が強く、
周りへの気遣いを欠かさない多くの女性が、
ふとした瞬間に感じる
「自分の気持ちが迷子になっている」という感覚
そのものかもしれません。
誰かの期待ではない、自分の人生を愛し始める
そんな彼女が、
ラクアカでの学びを経て、
最後には心からの笑顔でこう結びました。
「ラクアカで学び、本来の自分で生きていくことができるようになりました。中学までは母の下でしたが、これからは私が私を愛していきたい。」
この言葉には、
誰かに認められるための努力から解放され、
自分という存在そのものを丸ごと受け入れた人にしか言えない、
深い響きがありました。
ラクアカでの学びは、
魔法のように一晩で何かが変わるものではありません。
徐々に色が重なり、
深まっていくグラデーションのように、
振り返った時に
「ああ、私はこんなにも、自分を信頼できるようになったんだ」と
気づくものなのです。
削りすぎた角は、あなたの「道しるべ」になる
40代という年齢は、社会や家庭で多くの役割を担い、
誰かのために自分を「丸く」整えてしまいがちな時期です。
でも、丸くなるために削り落としてしまった
その「角」や「違和感」こそが、
あなたが本来持っている才能であり、
自分らしく生きるための大切な道しるべです。
丸く生きなくていい。
外側の基準に合わせて、自分を測らなくてもいい。
もし今、心のどこかに小さな違和感や引っかかりがあるなら、
それはあなたが間違っているからではありません。
それはきっと、
「本来の自分は、ここじゃないよ」と
静かに知らせてくれているサインです。
年末という節目のこの時期に、
少しだけ立ち止まって、
自分の輪郭にそっと触れてみる。
来年を、誰かの期待ではなく、
自分の人生として歩き始めるために。
あなたがあなたを信じて生きていく、
その一歩を、心から応援しています。

