何かをつくるとき、

いちばん長いのは「形になる前の時間」かもしれません。
手を動かしながら

迷いながら

見えない何かを探している時間。


その過程の中にこそ

作品も人生も、

大事なものが詰まっているのだと思います。

 

背景を知ることで、感じ方が変わった

藤井風さんのアルバム「Prema」の制作時の

エピソードに最近触れました。
1曲が完成するまで何年もかかっていたり、

完成までいろんな人たちが関わっていたり、

中には上京前に生まれたメロディーだったり。

そんな背景を知ると、

1曲に感じる重みが全然違うなと思いました。

 

ただ好きで聴いていた頃よりも、
その曲が、愛おしく、ありがたく、

生まれてきてくれてありがとうという気持ちが湧いてきました。
「つくる」ということは、想像以上に大変で、
それでも形にして届けてくれること自体が、

尊いことなんだと思います。

迷いながらつくる、その過程こそ“私”をつくる

私自身も、デザインやイラストなどの制作をしています。
描いては止まり、考えてはまた描き直す、

そんな時間が多くを占めています。

以前の私は、この「止まっているように見える時間」に対し、

「何も生み出していない」と焦りを感じていました。


完成までの道のりは、いつもまっすぐではありません。 

思いどおりにいかない日は、

今でも少し自信をなくす日もあります。

 でも、この迷いや、筆を置く沈黙の時間こそが、

大切な何かを熟成させているのだと、

今は信じられるようになりました。

効率やスピードを求めようと思えば、

もっと早くできることもあるかもしれません。
でも、“これでいい”と思えるまで向き合う時間こそが、
私の中の「ものづくり」の醍醐味なのだと感じています。


この迷いながらの時間にこそ、

大切な何かが詰まっているのです。

 

人生もまた、ひとつの制作過程

最近は、人生そのものも

作品づくりのようだなと思うことがあります。
結果や完成形ばかりを求めるのではなく、
“いま”という過程をどう過ごすかが、

その人の作品をつくっていく。

 

思いどおりにいかない日々も、
悩みながら過ごした時間も、
あとから振り返ると、

ちゃんと意味があったと気づく瞬間があります。


それは、キャンバスに重ねた何層もの色のように、
深みややわらかさを生み出してくれるのかもしれません。

完成を急がず、形になる前の時間を慈しむように生きていく。
それが、“私らしく生きる”ということなのだと思います。

 

未来を「あなたという作品」としてデザインする

未来の自分を描くというのは、
「どんな結果を手に入れるか」を決めることではなく、
「どんな過程を歩んでいきたいか」を

考えることなのかもしれません。

迷いながら進む時間にも価値があるとわかると、

少し心が軽くなります。
未来は、今という過程の先に続いています。
そう思えるだけで、今日の選択を少しだけ、

大切にしたいなと私は思うのです。

作品をつくるように、生きていく。
そんな風に、一瞬一瞬の時間を丁寧に

積み重ねていきたいと思います。

そして、そんな「未来の設計図」を

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あなたという作品をつくるための設計図を、

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