「繰り返しには力がある」とよく言われますよね。勉強でもスポーツでも、「続けることが大事」と耳にします。たしかにその通り。

 

でも、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?あなたが繰り返していることって、本当に“あなたのため”になっていますか?

もしかしたら、繰り返しの「方向性」が逆を向いているかもしれません。

 

 

 

 

 見落としがちな「繰り返しの裏側」

 

繰り返しって、良くも悪くも“力”を持ってるんですよね。

 

たとえば、「1回やって難しかったからやめる」を“無意識”に繰り返していたら?あなたはもう、「諦めグセの達人」になっているかもしれません。

 

考えてみてください。何度も何度も繰り返しているうちに、それが当たり前になっていく。「難しい」と感じたら「やめる」が、もう習慣になっている。

 

それって、あなたにとって“喜ばしい繰り返し”ですか?

 

 

 いつの間にか身につく“やめグセ”

 

先日、「30年分の幸せを設計するワークショップ」を開催しました。まず、“人生最期の日に、心から『幸せだった』と思える状態”を決めて、そこから逆算してキャリアビジョンを設計していくという内容です。

 

これ、ファシリテーションされながら実際やってみると、とっても楽しめるワークなんです。参加者のおひとりから、こんな感想をもらいました。

 

「逆算がとても苦手だった。でも、今までのやり方と全然違っていて、幸せな逆算ができた」

って、すごくないですか?

 

多くの人が「仕事」や「お金」って現実的なテーマになると、つい制限をかけてしまう。「できないかも」「やっぱり無理」って、自分の可能性を潰しちゃうんです。

 

でも、このワークでは「幸せな未来」をリアルにイメージし、そうなると先に決める。その幸せを噛みしめながら逆算するので、むしろ考えるのが楽しくなる。

 

このアプローチって、本当はワクワクできるものなんです。

 

とはいえ、初めてやると「難しい」と感じる人が多いのも事実。わたしもそうでした。

 

だけど、「難しい」で終わらせてしまうと、ガラスの天井はいつまでたっても壊せない。繰り返すことなく「撤退」を選ぶ習慣。あなたにも、身についていませんか?

 

 

 無意識の習慣が、あなたをつくっている

 

考えてみてください。日々の中で、自分はどんなことを繰り返しているか。

 

「どうせ無理」「続いた試しがない」そんな口ぐせ、ありませんか?

「また途中で飽きるかも」「どうせ長続きしない」そんな不安、ありませんか?

 

そういった“ネガティブなループ”も、繰り返すことで習慣になる。これ、すごく怖いことだと思いませんか?

 

するとどうなるか。やりたいことが目の前にあっても、一歩踏み出す前からブレーキをかけてしまう。

 

これってつまり、「挑戦しない自分」を、日々トレーニングしているようなもの。繰り返すことで、それが“得意”になっていくんです。しかも無意識に。

 

 

 “楽しい逆算”は、何度でもできる

 

ワークショップで、本当に感動したことがあるんです。

 

最初は「難しい」と戸惑って眉間に皺を寄せていた人が、参加を繰り返すうちに、ワークすることが楽しくなっていく。

 

自然と口角が上がっていて、見ているこっちも幸せになりました。「これが繰り返しの力だな」と、実感。

 

最初はぎこちなくてもいい。「難しい」は伸びしろ。繰り返すことで、少しずつものにしていく。

 

諦めないで繰り返すか、すぐにやめてしまうか。結局、「どっちの自分でいたいか?」なんだと思います。わたしは前者です。

 

 

 どんな繰り返しを“育てる”かは、自分で選べる

 

繰り返しには、人生を変える力があります。本当にそう思うんです。

 

でもそれは、“方向”を間違えなければの話。

 

知らず知らずのうちに、自分にブレーキをかけるような習慣を強化していることもあるわけです。「やってはやめる」を繰り返すことで「やめる」の達人になっていたら……人生後半に差し掛かった世代としては、ちょっと残念だなと思います。

 

だからこそ、いま一度立ち止まって見てみませんか?

 

自分が何を繰り返しているのか。それは、自分の「資産」になっているのか。それとも、「負債」になっているのか。

 

習慣は、選べます。「難しい」と思ったとき、ちょっとだけ続けてみる。その繰り返した結果が、未来の「わたし」なのです。

 

 

次回ワークショップは登録してお待ちください

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました!