AIという言葉を聞くと、少し難しそう、
専門的そう——そんな印象を持つ方も多いかもしれません。
けれど実際には、私たちの“学び”のすぐそばにAIはあります。
私たちが運営しているラクアカでも、
講座の中でITについて学ぶプログラムがあり、
今年はAIについても学びました。
今日は、私自身がAIを活用しながら学びを深めてきた体験を通して、
「AIと学びの関係」について考えてみたいと思います。
以前の私は、デザインソフト(例えばPhotoshop)の使い方を学ぶとき、
必ずYouTubeで操作動画を探すことから始めていました。
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「このツール、どう使うんだっけ?」
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「特定のエフェクトをかける手順は?」
動画を見つけ、再生し、早送りし、巻き戻し、また再生...。
たった一つの操作を学ぶのに、
多くの時間と集中力を使っていました。
動画は親切ですが、知りたい情報は、
たった数秒のシーンだったりするんですよね。
でも、今は違います。
「AIに直接質問する」スタイルに変わったことで、
私の「学びのスピード」は劇的に向上しました。
具体的に何が変わったのか?私の実体験を通じてお話しします。
1. 効率と創造性を高めるAI活用法
AIは「できない」を「できた」に変えてくれる強力なアシスタントです。
AIは、これまで私たちが「専門家の領域だ」と感じていた壁を、
一気に低くしてくれました。
実体験その1:Chat GPTでLP(ランディングページ)を作ってみた
最近、ワークショップのための告知ページ(LP)が必要になりました。
本来なら、HTMLやCSSの知識が必要な領域です。
私はITを専門とする人間ではありません。
しかし、Chat GPT(もちろんGeminiでもOK)に
「このワークショップの内容で、
申し込みボタン付きのシンプルなHTMLを書いて」とお願いしたところ、
ものの数秒で骨格となるコードが生成されました。
「コードなんて書けない」と思っていた私が、
AIのおかげでゼロから制作をスタートする壁を飛び越えることができたのです。
もちろん、生成されたコードには完璧なものはなく、
最終的にはIT専門家であるやすこ先生にチェックと修正をお願いしました。
この経験から学んだのは、
「AIの出力をそのまま鵜呑みにするのではなく、
その良し悪しを判断できる基礎知識が必須だ」ということです。
AIは便利な相棒ですが、最終的な責任は人間にあります。
実体験その2:Photoshopの操作はAIに直接聞く
これがまさに、タイトルにもある「さよなら動画検索」の瞬間です。
以前は動画を探していましたが、
今はPhotoshopでの疑問はAIに直接質問します。
「この画像の背景を自然にぼかす手順を教えて」
「特定の色だけを鮮やかにする方法は?」といった感じです。
AIは、動画を介さず、文字ベースで的確な手順を教えてくれます。
動画を探す・見る手間がなくなり、
問題解決のスピードが段違いに上がりました。
これにより、デザインに集中できる時間が増え、
私の制作活動はスピードアップしました。
2. 「学び」を深めるAIツール
AIはインプットを加速し、実践の時間を生み出す
学びの効率を上げるには、インプット(知識習得)をいかに早く済ませ、
アウトプット(実践)に時間を割けるかが鍵になります。
NotebookLMで要点を効率的に学ぶ
大量の資料やWebページから知識を学ぶ際、
私はNotebookLMを活用しています。
これはまさに「シゴデキな私だけの専属秘書」です。
資料をアップロードすれば、瞬時に要点を抽出してくれるため、
「どこが一番重要か」をすぐに把握できます。
復習したいときも、まるでその資料の専門家に質問するかのように、
AIに聞けばすぐに答えてくれるため、
知識の定着が格段に早くなりました。
3. AIの学びと未来
AI時代に本当に学ぶべきは、「AIの出力」を判断するITリテラシーだと思います。
私たちの学びと制作は、AIによって大きく進化しました。
一方で、AIの進化は「情報を見極める力」の重要性も高めています。
例えば、Soraのような動画生成AIが登場したことで、
「動画だからリアルだ」とは言えない時代になりました。
この流れは、ITに関するすべてにおいて言えます。
Chat GPTが書いたコードは本当に正しいのか?
AIが出した情報の根拠は何か?
AIを使いこなすには、
その「出力を評価し、修正できるITリテラシー」が不可欠です。
ラクアカのITプログラムでは、単なるツールの使い方ではなく、
「AI時代を生き抜くためのITの考え方」
「ITの基礎」を学ぶことができます。
AIを「使う」側で終わるのではなく、
「どう活用し、どう判断するか」という一歩進んだスキルを身につけることが、
これからの学びの本質だと私は考えています。
まずはAIと遊び友達になってみよう
AIとの「学び」はまだ始まったばかりです。
「AI」と聞くと、仕事や勉強に使う、
ちょっと難しいツールのようですが、
最初はそんなに気負う必要はないと思います。
まずは、趣味や遊びの延長で触れてみるのが一番の近道。
例えば、画像生成AIの一つであるnano bananaを使って、
こんなフィギュアの画像を作ってみました。
こんな風に、AIは、
あなたの「ちょっとやってみたい」や
「こんなことできるかな?」を、すぐに形にしてくれます。
面白いですよね。



