「選ぶことは、他を捨てること」
頭では分かっていても、
後戻りできない怖さから選択を
先延ばしにしてしまうことはありませんか。
でも今、幸せの定義そのものが揺れ動く時代だからこそ、
“私にとっての幸せ”を見つけるために、
あえて一つを選ぶことこそが今を生きるヒントになります。



なぜ「選べない」のか

やりたいことはいくつもあるのに、
どれか一つに絞ろうとすると手が止まってしまう。
私自身も、デザイナーに挑戦しようとしたとき、
Photoshop・Illustrator・studio・figma…いろんな
デザインソフトの勉強を始めたものの、
どれも中途半端で動けなかった時期がありました。
 

「これを選んだら、他の可能性を失うのではないか」
「やってみて失敗したら、取り返しがつかないのではないか」
 

そんな不安から、選択を先延ばしにしてしまうのです。
けれど実際には、何も選ばないことこそが
一番大きな“失う行為”かもしれません。
時間は止まらず、選ばない間にも未来は進んでいきます。


「幸せ」のモノサシは世代ごとに違う

親世代が語る「結婚して家を持ち、定年まで働く」幸せ像。
Z世代が描く「場所に縛られず、好きなことを仕事にする」幸せ像。
同じ“幸せ”でも、まるで別物です。

さらに同じ40代の中でも、
「管理職として昇進することに安心を感じる人」もいれば、
「会社に縛られず自分の時間を優先したい人」もいる。
つまり“幸せ”は一つの形に収まるものではなく、
世代や立場、価値観によって常に揺れ動いているのです。

だからこそ、誰かのモノサシをそのまま自分に当てはめるのは危険です。
あなたにとっての幸せは、あなた自身が定義するしかありません。


残し続けるより、一つを選ぶ勇気

私は以前、旅行の計画を立てるとき「全部行きたい」と欲張ってしまい、
結果的に予約を入れられず機会を逃したことがありました。
まるで、スマホのタブを100個開いたままにして動作が重くなるように、
選択肢を残しすぎると本来の力を発揮できなくなるのです。

逆に、一つを選んで他を捨てると、集中力が生まれ、
思いがけない展開が開けることがあります。
選ぶことで「残されたもの」が明確になるからです。

あなたは今、どの選択肢を持ち続けていますか?
その選択肢を手放したときに生まれる軽さを、
少し想像してみてください。


小さな一択から始める

「一度選んだら戻れない」と思うと、人は身動きがとれなくなります。
だからこそ、まずは“仮決め”から始めてみましょう。

たとえば副業なら、
「まずは1か月だけブログを書いてみる」
「デザインを週末だけ試してみる」
小さな一択なら、失敗しても後戻りは可能です。
やってみて違うと思えば、また別の選択をすればいい。

大切なのは「動き出すこと」であり、
選択肢を残したまま思考の迷路に閉じこもることではありません。
小さな一択を重ねることで、
不安は少しずつやわらぎ、選ぶ力が育っていきます。


30年後の私に会いに行く準備

今日の小さな選択は、30年後の自分につながっています。
「未来の私」はどんな暮らしをして、どんな表情をしているだろう。

親の言っていた幸せとも、
Z世代が思い描く幸せとも違う、自分だけの幸せ。
今の延長線だけでは描けない未来を、
あえて立ち止まり、設計してみる。
そんな時間を持つことは、
これからを安心して生きる大きな支えになります。


お知らせ

この秋、ラクアカでは「30年分の幸せを本気で設計する」ワークショップを準備しています。

  • 10月24日(木) 21:00〜22:30

  • 10月25日(金) 21:00〜22:30
    (どちらも同じ内容で開催予定です)

「私にとっての幸せは何か」を探す一歩を、仲間と一緒に考えてみませんか。