夏休みの宿題、計画的に終わらせていましたか?
それとも、8月の終わりに泣きながらやっていたタイプ?
実はこの「やり方の違い」、性格や思考パターンに関係しています。
そしてそのパターン、
大人になった今も仕事や副業のスタイルに
影響しているかもしれません。
第1章|宿題タイプでわかる「あなたの行動パターン」
私は、完全な「ギリギリ派」でした。
7月のうちは「早くやらなきゃ」と少し頑張るけれど、
8月に入るとペースダウン。
「まだ時間あるよね」とのんびり過ごして、気づけばお盆を過ぎ、
8月下旬に入ってようやく焦り出す。
そんな毎年の繰り返しでした。
残っていたのは、ドリルよりも創作系の宿題。
絵を描くとか、工作とか、読書感想文とか。
こういう「まとめて一気にやるのが難しい」宿題が最後まで残り、
最終日は泣きそうになりながら机に向かっていました。
一方で、友達には7月中にすべて終わらせる計画派もいました。
「すごいな、私も来年こそ!」と思いつつ、
私はどうしても真似できなかったんです。
この違いは、単なる「だらしなさ」ではなく、
人の行動パターンや選び方のクセの表れです。
そして、このクセは大人になっても続きやすいのです。
第2章|心理学で見る先延ばしと計画性
「宿題を最後にやる派」は心理学的にいうと
プロクラスティネーション(先延ばし)の傾向があります。
実は、この行動はとても一般的で、研究によると
約95%の人が何らかの形で先延ばしを経験しているそうです(Steel, 2007)。
だから「私はダメだ」と思う必要はありません。
なぜ先延ばしするのか?
一因は、行動経済学の時間割引です。
人は「未来の報酬」より「今の快楽」を重視する傾向があります。
宿題を終わらせるメリットは夏休みの最後にやってくるけれど、
今遊ぶ楽しさはすぐに手に入る。この心理に逆らうのは難しいのです。
また、性格特性の研究(ビッグファイブ理論)によると、
「誠実性」が高い人は計画的に進めやすい傾向があります。
一方で、誠実性が低めの人は「刺激」や「スリル」を楽しむタイプで、
締切前のプレッシャーで力を発揮する人もいます。
つまり、「計画派」と「ギリギリ派」は、良し悪しではなく、
ただの特性の違いなのです。
第3章|このパターン、副業にも影響している?
宿題のやり方と同じように、
副業のスタイル選びにも「あなたのパターン」が影響しています。
計画派の人は、コツコツ積み重ねるタイプの副業と相性が良いでしょう。
例えば、ブログ執筆やWebライティング、SNS発信など。
毎日の小さな努力が成果につながる仕事です。
一方、ギリギリ派の人は、締切やイベントのような刺激がある仕事の方が
続けやすい傾向があります。
例えば、単発ライティングやデータ入力、イベント運営のサポートなど。
時間の制約がある方が集中力を発揮できます。
ここで大事なのは、「どっちが正解か」ではなく、
自分のパターンを知ること。
無理して「計画的な人」を演じても疲れてしまいます。
自分の特性を理解してスタイルを選ぶことで、
副業はもっと楽しく、長続きします。
第4章|行動パターンは変えられる。そのためにできること
パターンを知ることは大切ですが、
「私はギリギリ派だから仕方ない」で終わる必要はありません。
計画性は、後天的に身につけられるスキルだからです。
心理学では、計画性は「実行機能」という認知スキルに含まれ、
習慣やトレーニングで改善できることが示されています(Diamond, 2013)。
また、ゴール設定理論(Locke & Latham)でも、
小さな目標を設定し達成体験を積むことで
計画力や自己効力感が強化されることがわかっています。
具体的には、
-
「今日はここまでやる」と小さな計画を立てる
-
終わったらチェックを入れる
こうした小さな積み重ねが、「やりたいことを計画的に叶える力」につながります。
さらに、ラクアカでは、自分の「本当の価値観」を見出し、
それに基づいて人生計画を立てる方法を学べます。
ここでいう価値観は、
一般的に「大切にしていること」という感覚的なものではなく、
無意識レベルで人生の選択を左右している深い部分を意味します。
それを明確にすることで、
「なぜ私はこの行動をとるのか」が腑に落ち、
今後の選択や計画が驚くほどラクになります。
計画といっても、ガチガチのスケジュールではありません。
むしろ、自分らしさを生かすための“地図”を描くイメージです。
これができると、副業や働き方の選び方にも迷いが減り、
「納得して決める」ことができます。
まとめ|宿題のやり方は、働き方のヒント
夏休みの宿題、あなたはどっち派でしたか?
そのやり方は、あなたの行動パターンや選び方のクセを映す鏡です。
そして、そのパターンは、
大人になった今の働き方や副業スタイルにもつながっています。
大切なのは、「正解」を探すことではありません。
自分に合うやり方を知り、選べる自由を持つこと。
その第一歩は、過去の自分を振り返り、
「私はこういうやり方が好きなんだ」と気づくことから始まります。