SNSを開けば飛び込んでくる「スキマ時間でお小遣い稼ぎ♪」「1日5分で月10万円の副収入!」といった魅惑的な言葉と満面の笑み。
副業しないなんてあり得ない!位の勢いに押されて、つい「私もやらなきゃ…!」と焦る人、多いんじゃないでしょうか。
私の友人K美(40代・正社員・趣味は寝ること)も、そんなSNSの波に飲まれかけたひとりです。
本業だけでもヘトヘトなのに、将来の不安や「ちょっと贅沢したい」気持ちがムクムク。
気づけば「副業、始めなきゃ!」と謎の使命感に駆られていたそうです。
でも、いざ副業を探し始めると、情報の多さに脳内がフリーズ。
「これならできそう!」と安易に選んだ結果、彼女は“副業迷子”の森にそっと足を踏み入れていったのでした。
流行に乗って失敗しかけた友人の話
副業デビュー戦、彼女が選んだのは「Instagramの運営代行」。
元々Instagramの華やかな世界が好きだったK美にぴったり。
「アカウント主に代わって、いいねやコメントをしたり、DMを送ったりするだけで報酬がもらえる」…って、聞くだけなら “スマホ片手にお小遣いゲット!” できる夢のようなお話しです。
最初の数日は、スキマ時間にポチポチ作業して「趣味と実益を兼ねて最高!」とご機嫌だったそうです。
でも、「相手の気持ちを考えながら返す」「いいね先を厳選する」「1日〇〇件のノルマ」といった依頼主からのリクエストに、だんだんプレッシャーを感じるように。
本業でクタクタな日も、通知が鳴るたび「対応しなきゃ」とソワソワ。
趣味で見ていたInstagramが、気づけば “義務” に変わり、楽しさはどこへやら…。
「この人のアカウントなら楽に出来そう!」と数人渡り歩くも結果は同じ。
結局、3ヶ月も持たずにギブアップしたそうです。
「趣味の延長でお小遣い稼ぎできるなんて最高と思ってたけど、楽して稼げる仕事ってないよね」この言葉、妙にリアルで刺さります。
「稼げる」より「続けられる」が正解だった
Instagram代行に挫折したあと、彼女がポツリと漏らしたのは、「稼げるかどうかより、続けられるかどうかのほうが大事だってやっと分かったよ」という名言(?)でした。
ネットの成功例に目を奪われてたけど、現実は本業との両立や体力・気力の消耗など、地味でリアルな壁が山盛り。
無理してやる副業は、ストレスだけが大増量し、暮らしも心もぜんぜん豊かにならなかった。
そんな経験を経て、彼女は「続けられること」に重きを置くようになりました。
それは “気合で乗り切る” じゃなくて、“自然に手が動くかどうか、やってて苦じゃないか” という、自分の感覚を信じるスタイルです。
「稼げる副業を探す」から「自分に合った副業を育てる」という意識の転換が、副業迷子の森から抜けるきっかけとなったのです。
“地味だけど合っていた”友人の副業ルート
彼女が次に選んだのは、「これなら続けられそう」と思えた文章校正や文字チェックの仕事でした。(クラウドワークスで見つけたそうです)
「誤字脱字とか、なぜかすぐ気づいちゃうんだよね。やってみたら、しっくりきたのよ。めっちゃ地味だけど(笑)」とのこと。
静かな環境で、ひとり黙々と作業するのも性に合ってたみたいです。
報酬は決して高くないけど、1件ずつこなすたび「役に立てた!」という小さな達成感も得られて、よい気分。
しかも、通勤時間や寝る前の30分でできるから、生活リズムも崩れない。
気づけば “地味に続く” 副業ライフを確立していたのです。
「これなら無理せず続けられる」
「自分にはこれがちょうどいい」
そう思える副業に出会えたK美は、お財布も心も潤っていました。少し遠回りしたけど。
副業は“自分らしさの選択”だった
20代や30代の副業は「収入アップ!」「スキル爆上げ!」みたいなノリで大いに結構ですが、40代以降はちょっと違う気がします。
体力や気力、時間の使い方。
人との関わりや、心のゆとり。
全部ひっくるめて “自分らしく働く” にはどうしたらいい?その問いに、彼女は自分なりの答えを見つけていったのです。
"好きなこと" よりも "出来ること" に目を向けて。
40代からの副業は、稼ぎ方の再構築じゃなく、“生き方の見直し” なのかもしれません。
誰かの真似じゃなく、自分の価値観を軸に、続けられる形を探す。
それができるのは、様々な経験を重ね、振り返った今だからこそ。
…というわけで、地味でも続く副業、最強説。
わたし自身も、独立してから地味にコツコツやってきたら、いつの間にか30年経とうとしています。大変ありがたいことです。
息抜きしたい時は、純粋に楽しめるものがよいと思います。
趣味と実益などと欲張らずに(笑)
大人の夏休みを楽しむファッション部活です!
今日もお読みいただきありがとうございました!