今年わたしは54歳になります。40代を取り過ぎたわたしから言えるのは、「40代は50歳に向けての準備期間」ということ。
40代をどう過ごすかで、その後の人生が大きく変わります。
肉体的にも精神的にも最も美しい40代(異論は認めません)のあなたが、以降、オバサンとして生きるか、大人の女性として生きるかの、“分岐点” なのです。
わたしの個人的な経験と、これまで出逢ってきた2万5千人を超える大人たちを見て、「今やっておいて損は無し」な10のことをお伝えします。
1|「人生の先輩=母」にインタビューしてみる
「ねぇ、40代の頃って、どんなことで悩んでた?」なんて、母親に聞いてみたことありますか?
気づけば親との会話って、天気とか食事とか、軽めの話ばかりになっていませんか?だとしたら、もったいない。
“人生を40年以上先に進んでる大ベテラン” の最も身近な存在、それが "母" です。親との関係性、仕事の悩み、お金のこと…聞いてみるとびっくりするくらいリアルで、まさかの共感ラッシュが待っているかも。何より、「今、話せる」ことがどれだけありがたいことか。
わたしはもう叶いませんが、聞きたいことがたくさんあります。相談ではなく、「聞いてみる」がポイントです。
2|紫外線対策を含む本格的なスキンケアを始める
「そろそろ日焼け止めを塗る季節かな〜」じゃ、ちょっと遅い。40代の肌は、なんとなくでは守れません。紫外線だけでなく、乾燥やたるみ、くすみ…いろんなサインがじわじわ出てくるのがこの時期。
今こそ、自分の肌と本気で向き合ってみるタイミングです。美容皮膚科で相談してもよし、デパコスのカウンターで肌診断を受けてもよし。とにかく一度は、その道のプロに診てもらうことをお勧めします。
「なんとなく選んだスキンケア」を卒業して、「いまのわたしに合うケア」を選び直すことで、毎日鏡を見ることが "ちょっと" 楽しくなります。
3|興味ある分野の資格を取得する
ずっと気になってたこと、ありませんか?「タイミングが合ったら」「そのうちに」と後回しにしていた学びを、いまこそ本気で始めましょう。
ただ漠然と勉強するよりも、「資格を取る」という目標があると俄然やる気が出ます。興味のある分野を深掘りしていくと、気づけば仕事や副業の選択肢が広がっていた…なんてことも。
転職など全く考えてなくても、「わたしにはこれがある」と思えるだけで、自信の土台ができてきます。
50代になると、記憶力や吸収力の変化を感じやすくなるものです。学びやすく動きやすい今のうちに始めておくことが、とても大切です。
4|10年日記を「未来から書いて」みる
「2029年4月19日、パリで朝のエスプレッソ」…妄想じゃなくて、 “未来予告”。
普通の日記を後ろから書き進めていくと、逆算思考が身について「今なにすればいいか」がクリアになるんです。たとえば「5年後にカフェを開くなら、今なにを学ぶ?」のように。
“今日のわたし” が選んだ道をたどって、“未来のわたし” が形づくられていきます。右に行くか、左に行くかは、行き先が決まっていれば迷わないものです。
5|好きだったのに辞めたことを、ひとつ再開してみる
ピアノ?ダンス?塗り絵?「仕事が忙しくて…」と封印したもの、ありませんか?
わたしは40代になってから、若い頃に一度挫折した哲学の勉強を始めました。そこから、全く興味のなかった歴史にも興味を持ち、世界が広がりました。
「もうこの年だから」ではなく、「この年だからこそ面白い!」と思えるポイントがきっとあるはず。やってみたいと思ったら、迷わず一歩ふみ出しすべし。
好奇心は、人生を動かすエンジンであり、若さを保つ最重要要素でもあります。
6|老後のためにとっておいたお金を今使ってみる
「老後の生活資金のため」、そう思って大事に貯めているお金、ちょっとだけ 今の自分に使ってみませんか?
未来の安心も大事だけど、“今を生きるわたし” が潤っていなければ灯台下暗し。憧れだったホテルステイや、思い切った美容投資など、今のわたしにお金を使うことで、心にもハリが出てきます。
贅沢するときは、鮮度も大事にすること。お金は働けば手に入るけど、時間はどうしたって(イーロンマスクでさえも)取り戻せません。
7|感謝の気持ちを伝えることを習慣化する
「ありがとう」って、ちゃんと口にしていますか?
忙しさに紛れて、つい当たり前になってしまう人との関係。家族、友人、職場の人──本当は伝えたい感謝の気持ちを心にしまったまま、「言わなくてもわかるから」って思い込んでいたら要注意です。
40代は、感情の深みがいい塩梅に増す年代です。だからこそ、「ありがとう」のひと言が、思っている以上に相手の心に届きます。
LINEでも手紙でもいい。小さな「ありがとう」を習慣にすると、自分の心も少しずつ整っていきます。
8|プロに写真を撮ってもらう
多くの人が、当たり前に「自撮り」しているこの時代。自分視点で撮った写真は、自分のバイアスがかかります。今のわたしを客観的に見るのは、意外と難しい。
プロのカメラマンに撮ってもらうと、「え、わたしってこう見えてたの?」「こんな表情もできるんだ!」等々、新鮮な気づきが得られます。婚活にも、仕事にも、SNSにも、使い回せて便利ですしね。
何より、プロのレンズには自信が映ります。「七五三以来、撮ってないわ~」なんて人は、まずは手軽に、写真館へ行ってみましょう。
9|使いこなせないアイテムはぜんぶ手放す
高かった美容液、着てないジャケット、自己啓発本の山…。それ、誰のために持ってますか?
「いつか使う」は「今じゃない」の裏返し。未来の自分に期待しつつ、実は今の自分にプレッシャーをかけているだけ。手放すストレスより、維持するストレスの方が大きいのではないでしょうか。
軽くなったクローゼット、積読から解放されたスペースには、新しい風が入ってきます。
10|ポジティブシンキングをやめる
「大丈夫、きっとなんとかなる!」って言い聞かせるの、そろそろ疲れてませんか?
ポジティブでいることが美徳とされがちだけど、無理に前向きになろうとすることは、もうやめましょう。
大切なのは、“前向きに考える” より “ありのままを認める” ことです。
実は、ネガティブな感情を無視しないほうが、心がふっとラクになります。「いつも笑顔で!」より、「泣いても怒ってもOK!」そんなスタンスで。
おわりに
40代を終えたわたしが、身に沁みてわかっていることは、究極たった1つ。「(脳もカラダも)動けるうちに動きなさい」です!
“あとで” という先延ばし、50代になると今の10倍増えます(笑)。肉体的に動けないので、しようがないんです。でも、40代なら脳もカラダもまだまだ無理がききますので、大丈夫。
10個全部やらなくてもいい、気になったことひとつからで大丈夫。未来のわたしが、「やっておいてくれてありがとう!」って思える、そんな今日にしていきましょう。
お読みいただきありがとうございました!