仕事や生活がある程度安定しているのに、なんとなく満たされない気持ちになることはありませんか?

 

周りと比べて「自分はこのままでいいの?」とか、「あの人キラキラしてていいなぁ」とか。

 

「もっと変わらなきゃ」や「あの人みたいになりたい」という思いは、「今の自分がダメ」と言っていることに他なりません。

 

また、「変わりたい」と思うことが逆にストレスになり、行動を起こしづらくなるという悪循環に陥ることも。

 

自分を無理に変える必要はありません。

 

大切なのは、今、すでにあるものに気付くことです。

 

 

 「変わらなきゃ」と思う理由は何?

 

わたし自身、40代の頃は「自分を変えたい」と常に思っていました。

 

今思うと、戦闘モード全開で、常に何かと戦っているような状況を自ら作り出し、しんどくなっていました。

 

なぜ、そうなっていたかというと、3つの理由がありました。

 

① もっと成長しなきゃという思い込み

フリーランスとしての経験を積んできたからこそ、「もっとスキルを磨かなきゃ」「このままじゃ干される」という切迫感がありました。

 

でも、これまで頑張って築いてきたものを振り返り、それを活かすことも大切です。

新しいスキルを身につけるだけが成長ではありません。

 

今の仕事をより効率よく進めたり、やりがいを感じる工夫をすることも、成長の一つです。

 

② もっと魅力的にならなきゃというプレッシャー

年齢を重ねると、美容や体型に気を遣わざるを得ない状況に追い込まれました(電車の窓に映る自分を見るたびに、深いため息が……)。

 

でも、人として肉体的に老いるのは避けられません。

 

「若く見せる」努力よりも、「今の自分らしさを楽しむ」ことで、その人本来の魅力が自然と出てきます。

 

他人の価値観や評価に流されず、自分が本当に心地よいと感じるファッションや美容法を選び、「自分らしさ」を大切にすることに全振りします。

 

③ このままだと幸せになれないという不安

自分が望んでいない仕事が降ってきたり、信頼していた人がいなくなってしまったり、「このままでいいのかな?」と不安になることもありました。

 

でも、本当の幸せは「未来にあるもの」ではなく、「今、自分が持っているものを大切にすること」から生まれます。

 

幸せは何かの結果で得られるものではなく、日々の小さな満足感・充実感の積み重ねです。

 

一時的な高揚感に惑わされず、しっかりと地に足をつけた状態で感じられるのが真の幸せであり、そこに気付くと不安が消えていきます。

 

 

 

 

 

 「足りない」ではなく「すでにある」に目を向けよう

 

 

① 今持っているものに気づく

これまでの経験やスキル、人とのつながり、健康な体や自由な時間。

 

これらは日々の忙しさの中で意識しづらいですが、振り返ってみると「自分はすでに多くを持っている」と気づくことができます。

 

自分が築いてきたものを振り返ることで、「もっと頑張らなきゃ」と焦る気持ちが減り、心に余裕が生まれます。

 

② 日常の小さな感謝を見つける

例えば、朝、一杯のコーヒーを飲むだけでも、多くの人々の手が関わっています。

 

遠い国の農園でコーヒー豆を育てた農家の人々がいて、収穫し、選別し、輸送する人たちがいます。

 

それが焙煎され、店頭に並び、バリスタや自宅で淹れる私たちのもとへと届きます。

 

こうした背景を想像すると、何気ない瞬間がより豊かに感じられ、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。

 

忙しい毎日を過ごしていると、一杯のコーヒーを飲めることが当たり前のように感じられますが、意識的に「ありがとう」と感じることで、心が穏やかになり、気持ちに余裕が生まれます。

 

「特別なことがなくても、感謝できることはすぐそばにある」と気づくと、毎日がより満ち足りたものに変化します。

 

③ 変わるよりも、深めることを大切にする

新しいことに挑戦しなくても、すでに持っているものを大切にすることで、より充実感を得られます。

 

仕事では、今のスキルを活かし、より自分らしい働き方を考える。

 

趣味では、新しいものを探すのではなく、今好きなことをさらに深める。

 

人間関係では、新しい出会いを求めるよりも、すでに大切にしている人とのつながりを深める。

 

「今あるものを大切にする」ことで、人生はもっと豊かで、楽しく、安心できるものになります。

 

 

 

 

 今の自分をもっと大切にしよう

 

40代は「自分を変える時期」ではなく、「自分を深める時期」です。

 

今の自分を大切にするということは、これまで関わってきたすべてのモノ・こと・人を大切にすることでもあります。

 

足りない自分ではなく、満たされている自分として、人生の後半に歩みを進めていきましょう!

 

 

 

お読みいただきありがとうございました!