「え、断るの?そんな失礼なことできないでしょ...」

 

こんな風に考えていませんか?

 

実はわたしも、長年にわたり典型的な「イエスマン」でした。仕事でもプライベートでも、誰かに頼まれると絶対「NO」と言えない。

 

その結果、家はいらないものだらけ、スケジュール帳は埋まりすぎて、自分の時間が全く取れない...。

 

 

 

 

そんな日々を過ごしていたんですが、40代後半になってやっと「心地よい断り方」を身に身に付けることができました。

 

今回は、そんなわたしが実践している、「心地よい断り方」ついてお話ししていきたいと思います。

 

この記事を読めば、あなたもきっと「断り上手」になれるはずです!

 

 

 

 

 なぜわたしたち40代女性は断れないのか?

 

40代女性の多くが「断れない」と感じる背景には、以下のような心理が潜んでいます。

  • 周囲との関係性を重視しすぎる傾向

  • 「いい人」でいたいという願望

  • 年齢的な立場への配慮

  • 経験を重ねた分の責任感

  • 「受け取る=良いこと」という根強い信念

  • 断ることで相手との関係が悪化することへの不安

1つでも当てはまった人は、おそらく「断る=悪いこと」というフレームワーク(自分の思考のベースとなるもの)があると思います。

 

でも、実は「断ること」は、お互いの関係をより良くする機会にもなるんです。

 

オセロの駒をイメージしてください。真っ黒だったものが、裏を返せば真っ白にもなる。まず、ここをしっかり頭にいておきます。

 

 

 

 

 

 心地よく断るための3つの黄金ルール

 

断れない理由がわかったところで、では、実際に心地よく断るにはどうするか?ルールは3つです。

 

1. 感謝の気持ちを最初に伝える

相手の好意や提案に対して、まずは「ありがとう」の気持ちを示し、言葉にします。これにより、相手は自分の気持ちが受け止められたと感じ、その後の「断り」も受け入れやすくなります。

 

2. 具体的な理由を1つだけ説明する

複数の理由を並べると言い訳に聞こえがち。最も納得してもらいやすい理由を1つ選んで、簡潔に伝えます。

 

3. 可能な限り代替案を提示する

単に断るのではなく、建設的な提案をすることで、相手も前向きに受け止めやすくなります。

 

 

 

 

 

 シーン別実践テクニック

 

3つの黄金ルールを使った具体例をいくつかみていきましょう。「わたしだったらこう言うかなぁ?」と、自分の言葉に置き換えて読んでみてくださいね。

 

1. 仕事での断り方

上司からの急な依頼の場合:

「お声がけ、ありがとうございます。現在、○○プロジェクトが佳境に入っていて、新しいタスクをお引き受けすると、どちらも中途半端になってしまいそうで...。もし可能でしたら、来週以降であれば対応できそうです!」

 

同僚からの協力依頼の場合:

「声をかけてくれて、ありがとう!でも実は今、締め切り間近の案件を抱えていて...。代わりに、◯◯さんが詳しいと思うから、一緒に相談してみない?」

 

2. モノをもらう場面での断り方

友人からの手作り品:

「わぁ、作ってくれたんだ!ありがとう!でも実は今、糖質制限に挑戦中なのよー。わたしはその気持ちだけでいただいて、妹に食べてもらうね!」

 

義母からの手料理:

「いつもわたしのことを考えてくださって、本当に嬉しいです。でも最近、食材を使い切れていなくて...。その分、今度ゆっくりお話する時間が作れたら嬉しいです」

 

3. 誘いを断る場面での対応

職場の飲み会:

「ありがとうございます。申し訳ありませんが、その日は以前から家族との予定が入っていまして...。次回は是非参加させていただきたいです!」

 

プライベートの集まり:

「誘ってくれてありがとう!実は最近、睡眠不足が続いていて...。次回は必ず参加させてね♪」

 

 

 

 

 40代女性だからこそ気をつけたいポイント

 

40代って、けっこう「大人」ですよね。人に言われなくても、時間の大切さや相手への配慮は、日々考えていることだと思いますが、改めてまとめてみました。

 

1. 自分の時間の価値を知る

40代になって初めて気づく、時間の大切さがあります。誰かのために頑張るのも素晴らしいですが、自分の心と体のために使う時間も同じくらい大切です。だからこそ、自分の時間を守るための「断り方」を身につける必要があります。

 

2. 経験を活かした代替案の提示

40代ならではの経験や知識を活かして、建設的な代替案を提示できることが強みとなります。提案の引き出しがない!と焦った方は、他人の経験や知識を借りることに躊躇しないでくださいね。

 

3. 自分の立場や役割を意識した表現

自分の立場や相手との関係性を考慮しつつ、自分らしい表現方法を見つけることが大切です。例えば、言葉にすることが苦手だったり、照れくさかったりするなら、表情や仕草などの非言語で伝えるなど、自然にできることを見つけましょう。

 

 

 

 実践のためのチェックリスト

 

最初は、ぎこちなかったり、無理している感じがあるかもしれませんが、繰り返していくうちに当たり前にできるようになります。

 

慣れるまで、このチェックリストを参考に、振り返ることをおススメします。

 

□ 相手の気持ちに寄り添った言葉で始めているか
□ 具体的な理由を1つ選んでいるか
□ 代替案や次回への期待を示しているか
□ 必要以上に謝っていないか
□ 自分の価値観や生活スタイルを大切にしているか
□ 相手との関係性を考慮した言葉選びができているか

 

 

 おわりに断ることで広がる、新しい可能性

 

わたしが「断れない人間」から「心地よく断れる人」に変われたのは、ある重要な気づきがあったからです。

 

それは...「断ることは、お互いのための誠実な選択になりうる」ということ。

 

断れるようになってから、わたしの日常に次のような変化が起こりました。

  • 自分の時間が増えた

  • 心にゆとりができた

  • 本当に大切なものが見えてきた

  • むしろ周りとの関係が良好になった

40代という年齢は、人生の折り返し地点。だからこそ、自分らしい生き方を選択する勇気が必要です。

 

ここまで色々と話してきましたが、完璧な断り方なんて、実はないと思います(ごめんなさい!)。

 

ただただ、誠実に自分の気持ちを伝えることで、意外にも人間関係は深まっていくもの。

 

断る機会がきたら、そのトレーニングができる!と思って、そこは「受け取る」とよいのではと思います。

 

 

お読みいただきありがとうございました!