「ワークライフバランス」って言葉、よく聞きますよね。

 

でも、わたしはずっと違和感を感じていたんです。(今も)

 

ワークとライフをなぜわけるの?仕事は人生の一部じゃないの?と。

 

そもそもわたしの「ワークライフバランス知識」がないというのもありますので、改めて、整理してみようと思います。

 

 

 ワークライフバランスとは?

 

まずは、日々お世話になっているAIさんに聞いてみました。「ワークライフバランスとは?」

 

定義:
仕事(ワーク)とプライベートな生活(ライフ)の両方を調和させ、バランスを取ることを指します。これは、仕事と私生活の両方を充実させることで、相互に良い効果を生み出すことを目指しています。

 

例文:
ワークライフバランスを保つことで、ストレスを減らし、生活の質を向上させることができます。

 

ご丁寧に例文まで教えてくれましたが、なるほど。

 

ライフって人生じゃなくて生活なんですね!まずはそこから間違ってました(笑)。

 

しかも、「プライベートな生活」とのこと。

 

プライベートじゃない生活って何さ?生活ってすべて個人の活動じゃないんかい?とさらに難癖付けてしまったのは秘密。

 

最初に言い出したのは1980年代アメリカ(やはり)。

 

日本では1990年代以降、雇用環境の悪化や少子高齢化に伴い意識されるようになり、2007年に内閣府が「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を策定したそうです。

 

約20年前のことですから、違和感を感じているわたしの感覚は捨てたんもんじゃないのかも。

 

 

 

 

 

 

 バランスを取ろうとすることの落とし穴

 

「仕事と生活のバランスを取らなきゃ!」って思い込んでいる人が多いような気がします。

 

気がするというか、実際、どうすればバランスとれますか?といったご相談がけっこうあります。

 

でも、ちょっと待ってください。

 

その考え方自体が、実は自分を苦しめているかもしれません。

 

わたしたちは常に、何かに夢中になったり、没頭したりしながら生きています。

 

そういった無意識の行動について、バランスを意識しすぎることは、むしろ自然な生き方に逆らっているように感じます。

 

最近あるクライアントさんとお話ししていて、はっとしました。

 

その方は、「仕事が楽しすぎて、休日も考えちゃうんです。これって、ワークライフバランスが崩れてますよね...」って悩んでいたんです。

 

なぜお悩みに?(とは言ってませんが)

 

それって素晴らしいことじゃないですか!

 

 

 

 

 

 

 夢中になれることの価値

 

心理学者ミハイ・チクセントミハイさんが提唱した「フロー状態」、ご存知でしょうか?

 

完全に没入して、時間の感覚さえ忘れてしまうような状態のこと。

 

別の言い方をすると、高衣紗彩さんが提唱する「中庸」な状態です。

 

これこそが本当の充実感・幸福感をもたらすんです。

 

調べものをしているとき、資料を作っているとき、文章を書いているとき(まさに今!)など、没頭・集中してしまい、気づいたら深夜になっていることがよくあります。

 

それらのほとんどが「仕事」ですので、ワークライフバランス的には最悪のバランスですよね。

 

でも、「プライベートな生活が~」なんて嘆いたり悩んだりしたことはないです。

 

逆に仕事する時間が奪われたらストレスです。

 

つまり、「自分が価値を感じることに打ち込めること」こそが、その人にとっての幸せなんです。

 

 

 

 

 

 「バランス」より「フロー」を大切に

 

「バランス」を意識しすぎることで、かえって充実感・幸福感を逃してしまうことがあります。

 

たとえば、「今日は仕事に3時間使ったから、プライベートにも3時間使わなきゃ」なんて考えたことありませんか?

 

でも、人生って、そんな風に時間を区切って生きるものじゃないと思うんです。

 

むしろ、今この瞬間に夢中になれることこそ、大切にすべきなんじゃないでしょうか。

 

ですが、ここで問題になるのが「何時間も動画を見続けてしまった...」といった類の罪悪感。

 

罪悪感を抱くなら、それはおそらく現実逃避のための行動です。

 

わたしが「バランスを崩しているな」と思うとしたら、ここです。

 

そんな時は、「この瞬間をもう一度、何度でも、ずっとそうしていたいと思えるか?」と問いかけます。

 

今この瞬間に本当に価値を感じているのか、全力を注げているのかが、明確になります。

 

だいたい何かしながら見てたりしますので(わたしの場合)、答えはNOです。

 

そうして残っていくのが、質の高い本当のフローなのです。

 

 

 

 

 

 

 仕事も生活も「わたし」の一部

 

結局のところ、仕事も(ライフワークバランスでいうところの)プライベートな生活も、すべては「わたし」が主体ですよね。

 

「わたし」を主語に考えると、仕事と非仕事の境界が曖昧になります。

 

たとえば今、この文章を書いているわけですが、仕事でもあり、学びを深める行為でもある。

 

と、いうことは、わたしは仕事をしているし、わたしは学んでもいる。

 

なんか哲学的になってきましたが、そういう感覚です。(伝わりますでしょうか)

 

ワークライフバランスが気になる人って、「仕事は辛い」「プライベートは楽しい」といった感じに、主語がわたし以外になっているのではないでしょうか。

 

仕事でもプライベートでも「わたしは何をしているのか」「わたしは何をしたいのか」をよーく観察したり、よーく考えたりすると、2つに分かれていたものがなんとなーく交じり合ってきませんか?

 

コーヒーにミルクを注いだときみたいに。

 

それが実現できると、ライフとワークが一体化されて、バランスはわりとどうでもよくなってきます。

 

 

 

 

 

 

 まとめ

 

時代は令和、2024年です。

 

「バランス」にこだわるより、「没入」や「夢中」を大切にする。

 

それがこれからの時代の生き方のヒントかもしれません。

 

そして、一般的には「好きなことを仕事にしよう!」と言われていますが、これはちょっと危険。

 

仕事にした途端に嫌いになってしまうケースをよくお見掛けしますので。

 

それよりも「自然と出来てしまうこと」「何時間でも没頭できてしまうこと」を見つけて、それを仕事にするにはどうするか?考えてみてください。

 

あなたがフロー状態に入るのは、何しているときですか?

 

そこに、あなたらしい生き方のヒントがあるはずです✨

 

コメント欄で、みなさんの考えを聞かせてくださいね🎵