今日は終戦記念日です
私は勿論幸せなことに経験はなく、母も幼かったからあまり記憶がないようでした
母が戦争の記憶があまりないのは、田舎だったからだと思います
一面畑の土地に攻撃されることはなく
上空を飛行機が通過して行くのを見ていたそうです
それでも庭に防空壕がありました
何十年も経ってから、幼い従姉妹が落ちて大騒ぎになったことがありました
戦後線路伝いに、東京から戦争孤児がたくさんやって来たそうです
地元の人達は、歓迎する訳ありません
食料を盗んだり、畑を荒らしたり
彼らも生きる為に必死です
食料がないのは田舎でも一緒で、祖父はサツマイモばかり食べていたので、食べられなくなってしまいました
サツマイモでも食べる物があっただけ、良かったのかもしれないですが
村の嫌われ者達に祖母は、食べ物を持って行ってあげていたそうです
そんな行為を良く思わない村の人達が、家まで文句を言いに来たそうです
食べ物があれば、居着いてしまいますからね
祖母自身子沢山で、大変だったと思うのに
お腹を空かせた子供達を放っておけなかったのでしょう
村の人達の考えも分かります
結局面倒を見てあげられないのだから
誰も味方になる人がいなかったのに、余程頑固だったんだなと思います
その子供達はやがて別の土地に移って行ったようです
母は誇らしげに、この話を私にしていました
私の祖母の印象は、大らかなおばあちゃんなんですけどね