パンダファンには試練の時だ。
上野のシャンシャンは年内に中国へ渡るとされているし、神戸のタンタンは中国行きの日程は未定なものの、7月15日ですでに貸与期限が切れている。
12月の誕生日で6歳になる白浜のお姉さんパンダ桜浜・桃浜にも、いつ中国行きの話が出てもおかしくないお年頃。
くわえて、高齢になった永明・良浜にもブリーディングローン終了の話がいつ出ても…というところだ。
10頭のパンダが元気に暮らしている今、できるだけたくさん会っておきたい。
昨年からそう思って、時間を作ってはせっせと会いに行っている。
そのたびに、笑顔と癒しと、大きな満足をプレゼントしてもらっているわけで。
昨年12月末に、3日間で10パンダ全員に会えたことがあった。
あれから、コロナの流行があり、どの園も長い休園を余儀なくされ、ようやく再開しても、抽選制になったり人数制限があったりして、昨年の自由が信じられない状況になっている。
例えば、王子動物園では、前もって抽選に応募、当選すると、該当の15分間のうち3分間程度、たんたんさんに会える仕組みだった。
1日に3分。
それでも会いたくて行っていたけれど、10月にはいって、平日ならば、並べば何度でも会えることになった。
手帳をじーっと見つめる。
平日に休める日なんて、ない。
この打合せをこっちに移して、ここでするはずだったことを先に終わらせて、この業務を引き受けてくださる方を探して…。
奇跡的に、金曜日を空けることができた。
金曜日を休めるということは、3連休が作れたということだ。
年パスを持っているアドベンチャーワールドにはいつでも入れるし、日曜日に上野のチケットを獲れれば行ける!
ということで、上野も激戦の中、1時間かけて入手成功。
さあ、みんなに会いに行こう!
まずは神戸へ。
この日のたんたんさん25歳はお外スタート。
平日だから、遠足の子どもたちはいっぱいいても、大して混雑はないだろうと思っていたのだけど、奇しくも前日にNHKでたんたんさんの特集が放送されたので…しかも、感動的な番組に仕上がっていたので…この日は想定外のお客さんでいっぱい
警備員さんのお話だと、昨年桜のきれいな週末に3万人入場した日があったけど、あの人同じくらいのたんたん行列だと
で、この日一番の写真は、お部屋に戻ってからのこのひとこま。
シャイなたんたんさんがガラスにくっついて、優しいお顔を見せてくれた。
これで1パン。
おそらく15周ほどしたと思う。
2時でバイバイして、パンダくろしおで白浜へ。
翌日は雨のアドベンチャーワールド。
この秋に出産を期待されている良浜ママ20歳。
食欲減退の兆候はみじんもなく、この日も元気にお散歩・お食事・お昼寝。
元気が一番だけどね。
これで2パン。
お隣のお部屋に永明パパ28歳。
グルメな彼が、この日は公開の間に一度も眠らず、ずーっと食べている。
珍しいことと飼育スタッフさんに尋ねたら、この日のお気に入りは竹幹だったようで、幹は葉よりも栄養価が低く、よりたくさん食べなければならないので、眠る時間がないのだろうとのこと。
へーっ。
これで3パン。
いつもは最初に訪れるパンダラブだけど、この日は雨にも関わらず、大行列だったので先にブリーディングセンターに行った。
さて、彩ちゃん、いるかな?
お部屋の右側は桜浜姉さん5歳。
なんて愛らしい姿。
のんびりもぐもぐで4パン。
さて、9月に会えなくて涙を飲んだ彩浜2歳は…
いました、いました。
元気に動き回っています。
彩ちゃん、大きくなったね。
これで5パン。
結浜4歳に会えたのは、ブリーディングセンターの公開終了前の30分間ぐらいだったでしょうか。
結ちゃんらしい安定の寝姿で、この日は起きているところに会えませんでした。
それでもピコンに会えてうれしい6パン目。
15時でブリーディングセンター公開終了。
パンダラブに戻ってみると、桜浜に代わって桃浜5歳が出ていました。
もぐもぐお食事風景をビデオ撮影しているうちに、あっという間にお昼寝態勢。
すぐに熟睡。
パンダのひらきになっちゃいました。
そんな桃ちゃんをじっくり見上げる彩ちゃん。
お気に入りの1枚が撮影できて7パン。
彩ちゃん、またね。
夕方の飛行機でいったん帰宅。
翌日は午後から上野。
終日雨だったアドベンとちがい、こちらは涼しめの曇り空。
シャンシャンは3歳。
撮影してよい列は50分待ちの表示で、前日の80分に比べれば…と気楽に並んだものの、撮影禁止の前列の時はまだお外でお昼寝していたシャンシャンがお部屋に移動する間、行列が停止したので、ぐいんと延びて70分近く待った。
お背中でもぐもぐの8パン目。
パンダのもりでも30分待ち。
最初はお昼寝していたシンシン15歳は2周目には起きて、お散歩てくてく。
これで9パン。
ラスト10パンのリーリー15歳は、ご飯中に目を見開いてフリーズ。
何に驚いたの?
ということで、10パン達成
アドベンの空いている時間帯を除き、どこでも歩きながらの撮影を余儀なくされる。
一瞬立ち止まっても「進んでください」と警備の方の声が飛んでくる。
基本的に動画派だけど、今回は写真も動画もピントを合わせるのが難しかった。
自分が常に動く上に、撮影する場所が以前よりも薄暗くなっていて、ガラスの反射が激しく、手持ちのカメラやスマホでは、納得の映像を撮影するのは難しい。
上野では毎日パンダの高氏さんをお見かけしたけれど、こうしてパンダファンは、バズーカみたいな高級カメラに手を出していくのだろうな…と納得したりもした。
3日で10パンダの旅はとっても楽しかった。
一人旅、ここに書かなかったあれやこれやも興味深かった。
でも、上野の行列中から腰痛が始まり、次の1週間は、痛い、だるい、疲れたの3拍子。
おばちゃん、夢中になりすぎて、どうやら体力の限界を知らない間に超えてしまっていたらしい。
用心、用心といいながら、私のパン活は続く。