築43年の古家を、
DIYで究極の環境性能に
高めている軌跡を記録するブログです。
超低コストでも、
最先端の新築住宅が陳腐に見えてしまうほどに高性能。
断熱性能はHEAT20のG2.5
耐震等級は3.5
24時間全館空調でもCO2排出はゼロどころかマイナス
2050年に理想とされる住宅を30年前倒しで自作して快適に暮らす。
☆ ☆ ☆
我が家の稲作は、特殊な農法です。
「水稲布マルチ直播有機栽培」と称します。
この農法に取り組み始めて10年以上になります。
かなり気難しい農法でありまして、成功している生産者は研究熱心な方か、気象条件や環境条件に無ぐ魔れている一部の方に限られます。
物珍しい農法に飛びついた多くの生産者は、失敗しているようです。
地元の有機農研や農協も試験栽培に挑戦しましたが、見事に失敗して撤退してしまいました。
特に寒冷地では成功例がほとんどありません。
知っている範囲では、寒冷地で継続して栽培に成功している事例は、我が家を含めても日本で二例しかないようです。
我が家が栽培に成功している理由は、この農法の創始者の理論を信じていないからです。
愛媛という温暖な地方で得られたノウハウは寒冷地では役に立たないからです。
前置きはこれくらいにして、布マルチシートの敷設です。
一般的には米作りのスタートは田植えだと思われていますが、稲作農家なら苗代つくりがスタートだということはあたり前です。
布マルチシートは直播栽培の一種なので、苗代つくりがありません。
田んぼに布マルチシートを敷く作業が、直播に相当します。
敷設作業の前段として、田んぼを平滑に、かつカチカチに固める必要があります。
ここのところが一般的な稲作とは異次元の工程です。
他の田んぼよりも早期に代掻きをして、二週間以上干します。
トイレットペーパーのロールを巨大にしたような布マルチシートのロールをコロコロと転がしながら広げます。
重ね代に水を噴霧して、風でめくり上がらないよにするところがコツです。
今年は新たな試みとして、敷設直後の布マルチシートの上に鶏糞を散布しました。
鶏糞を散布した理由は二つあります。
一つは、布マルチシートは真っ白なので太陽の光の多くを反射してしまいます。
自動車のボディ色が白色だと、夏でも熱くなりにくいのと同じです。
そこで、鶏糞を散布することで太陽熱の吸収効率を上げることが目的です。
もう一つの理由は、布マルチシートは、ある時期までには腐食して土に還元させる必要があります。
しかし寒冷地では、腐食が進まずに稲刈りの時期まで残ってしまうことがあります。
鶏糞を散布することで、布マルチシートの腐食が促進され、主成分であるセルロースが分解されて土壌への還元が促進される効果を狙っています。
水に浮かべる布マルチシートは、風で吹き寄せられてしまいますから、5メートル間隔で縄を張って固定します。
縄の張り方や、張る間隔などにも積年のノウハウが生かされています。
水口から水を張り始めて布マルチシートを浮かせます。
米作りのスタートを切りました。
天候に恵まれて、秋には美味しい無農薬米が収穫できることを期待しています。




