築43年の古家を、
DIYで究極の環境性能に
高めている軌跡を記録するブログです。
超低コストでも、
最先端の新築住宅が陳腐に見えてしまうほどに高性能。
断熱性能はHEAT20のG2.5
耐震等級は3.5
24時間全館空調でもCO2排出はゼロどころかマイナス
2050年に理想とされる住宅を30年前倒しで自作して快適に暮らす。
☆ ☆ ☆
杖温泉 弘法湯に泊まった時のことです。
部屋には大きなエアコンが設置されていました。
10畳の客室に5.6kW型ですから、大きすぎると言い換えた方が適切です。
一般的な畳数でも18畳用ですから、過大な機種選定です。
この機種が選ばれた理由は「県の指導」によるところらしいです。
山梨県は宿泊業者に対して「換気機能があるエアコンを取り付けるように」と指導しているようです。
指導に従えば、若干の補助金が出る。
ダイキンのうるさらXは換気できるエアコンを売りにします。
5.6kWタイプで32m3/hの換気能力があります。
ただし、カタログ値です。
カタログ値は実際には発揮されないことは常識です。
ダイキンのエアコンもご多分に漏れず、運転モード:「強」との条件付きです。
10畳の客室に18畳用を取り付ければ、強運転することはありません。
客室は上下左右にも客室に囲まれているので冷暖房負荷はエアコンの標準よりも小さいからです。
ほとんどの気象条件で弱から中くらいの運転モードにしかなりません。
せっかくの換気機能ですが、期待するほど効果がないことになります。
適切な機種選定をしたらどうなるか。
半分の2.8kWを選べば、立ち上がりは強運転する場合があるでしょう。
2.8kWタイプは28m3/hの換気の能力があります。
10畳の客室を0.5回/h換気することができるので、最低限の換気性能は発揮できる可能性があります。
どちらにしても、宿泊施設として有効な換気量には不足しています。
宿泊客室の在室密度は10m2/人ですから
10畳の客室なら前室や内縁などを含めて20畳ほどになります。
20畳×1.62m2/畳÷10m2/人×30m3/h・人=97m3/h
が必要な換気量です。
適切な換気設備を提案するならば、
- トイレの換気扇を親子型に変更する
- 客室の天井に排気グリルを増設して、親子換気扇に接続する。
- 親子換気扇はDCモーターを採用して省電力とする
- エアコンは最適な冷暖房能力に合わせて選定する(おそらく2.5kWでも十分)
力不足の高価な換気できるエアコンを止めて、低温時でも十分に暖まる寒冷地仕様を選定したとしても、補助金をもらった5.6kWの過大なエアコン工事費よりも安くなると思います。
使えるあてのない無駄な機能のために大きなエアコンをつけさせる山梨県の補助金行政の不都合な真実です。
