全館空調に切り替えてから、床下は24時間換気になりました。
以前は、基礎にあけた穴から自然に通風する方式でした。
昭和の家に多く見られる床下換気です。
ビュンビュン風が通り抜ければ換気が良くなるものの、寒い風が床面を冷やしてしまう困りものでした。
なぜって、我が家は中古住宅として購入した当時は無断熱だったからです。
当然ですが、床下には断熱材がなかった。
床下を自然の風が満遍なく換気してくれればよいのですが、実際はうまくいっていませんでした。
基礎を設計する人が換気の知識を持っているなんてことは稀ですからね。
結果として、床下が湿っているところがありました。
押入れの床がカビていたのはこれが原因です。
押入れの通風を良くしてもカビが絶えなかったのは、床下にカビの元があって、どんどん押し入れに供給されていたからだと思います。
全館空調になって床下を常時換気してからは、床下は満遍なく乾燥しています。
黒い●は、押入れの空気を床下に排出する換気扇です。
床下が乾燥しているというのは居室が乾燥しているのとは違って、ある程度の水分はあるもののカビが発生しにくく、木材の腐朽菌が発生しない状態です。
床下の木材が腐朽する条件は、
・水分:空気の湿度85%以上、木材の含水率25%以上
・温度:20℃~30℃
・酸素:栄養を取り込むために必要
現在の床下はというと
・水分:湿度66%
・温度:16.9℃
どちらも安全圏にあります。
木材の含水率は、一般人にはなじみがないと思いますが、我が家は引退するまでは木工屋だったので、こんなものを持っています。
木材水分計です。
15万円もする高精度の計測機器なので、建築関係者で持っている人は少数派ですね。
針を刺して計る簡易型でも持っていればましな方だと思います。
床下に持ち込んで計ってみました。
根太の含水率(木材に含まれている水分)は19%と出ました。
新築時に構造材として使われる木材は、18%~20%がJIS規格です。
とても良い状態です。
参考として、室内の柱を計りました。
造作材(室内に使う木材)はJISで15%以下ですから、こちらも良い状態です。
床下を機械換気する前は、床下に入るとカビの臭いが立ち込めていました。
防塵マスクをしなければ、カビ菌を肺に吸い込んでいました。
今は、床下と室内は同じ空気になっているので、マスクなしで潜り込めます。
自然通風で床下を健全に保つのは難しいこともあります。
特に床面が広い平屋では、換気が不十分になりやすい。
昔の家でも、新築でも、今からでも遅くないので床下は24時間の機械換気がおすすめです。




