電気代が高い!
全館空調の宿命です。
常に家の全体を冷暖房しているのだから当然です。
全館空調の電気代で検索すると、冬の電気代は2~4万円あたりが多いようです。
パッシブハウスなどの超高断熱住宅はほとんど冷暖房のエネルギーがいらないから電気代も安いと宣伝されていますが、寒冷地では実際のところかなりの電気代がかかっています。
太陽の熱で暖房するからというのも条件が良い時だけの話です。
それ以外でもほとんど暖房しなくてよいというなら、家で使う家電製品の消費電力が大きいからでしょう。
冷蔵庫や大型家電製品が発する熱量はかなり大きいですから。
エアコンが当たり前だから電気代が高くつくのですが、暖房の熱源を薪ストーブにすると話は変わります。
薪を買うのでは割高ですが、薪をタダ同然で手に入れることができればエネルギーコストが激減します。
薪ストーブとエアコンを併用する我が家の全館空調システムは、
冬でも一ヶ月の電気代が300円です。
桁違いに安い理由は、買う電気を極力使わないからです。
言い換えれば、電気を使う時は、出来る限り太陽光発電した自前の電気を使う。
太陽光発電していない時は、電気がいらない薪ストーブを使う。
ただし、薪ストーブは遠赤外線で温める暖房器具なので、薪ストーブが見える範囲だけしか暖めません。
二次暖房効果として、薪ストーブに温められた空気や、壁や天井に接する空気が温められて、その空気によって暖を得ることもできますが、この熱量をコントロールしている全館空調システムにはお目にかかったことがありません。
薪ストーブを主熱源にした全館空調システムを実用化している例は、我が家以外には稀有だと思います。
家全体を薪ストーブの熱で温めているだけではなく、室温を自動制御し、適切な湿度を一定に保てているかという点が全館空調としては重要です。
全ての部屋が吹き抜けに面している家なら薪ストーブだけで暖房できますが、薪ストーブの燃え方=室温になってしまいます。
薪ストーブの温度が大きく変動しても室温は一定になるようにコントロールするのは、並みの設計士では無理です。
我が家の制御システムは、薪ストーブの熱変動を床下の熱容量で平滑化しています。
簡単に言ってしまうと、薪ストーブの熱で室温が上がりそうになったら、薪ストーブからの熱を床下に移して床下温度を緩やかに上げる操作です。
これを可能にしているのが、4台の送風機をコントロールする送風システムです。
消費電力が非常に少ないDCモーターを使った換気扇を使っています。
300円の電気代は換気扇の消費電力です。
エアコンは、太陽光発電している時間に動かします。
余剰売電の太陽光発電は14kWほどと容量が大きいために、曇り空でもエアコンをフル運転できます。
夜間や、雪に閉ざされて発電できない時間帯は、薪ストーブを熱源にして、DCモーター換気扇で全館空調を温度制御しています。
送風システムは24時間運転なので、発電しない時間帯は買電します。
これが一ヶ月に300円の電気代の実態です。
日本で一番電気代が安い全館空調じゃないかな。