投稿した「間違いだらけのエアコン選び」にコメントがありました。
「最大出力の50%付近で使用した方が効率が上がり、消費電力も少なくて済みます。」
一般消費者に、こういった間違った情報を与えてしまっているんですね。
正しくは画像に示した負荷率とCOPの関係を見ればわかります。
最大出力の50%とは負荷率0.5のことですから、グラフを見れば分かる通り、そこから下の負荷率だと急激にCOPが下がり、非効率になります。
0.6から1.2の範囲に負荷率が来るようにエアコンを選ぶのが適切です。
ところが、エアコンのプロであるかのごとく勘違いされている家電量販店の店員やエアコンの設置業者、空調の専門知識を学んでいない建築家などが、間違った情報を一般消費者に与えてしまっているので、エアコンを間違えて選んだり、その間違った知識を他者に提供したりといった困った状況になっていると思います。
我が家のエアコンを例にすると、暖房の定格出力は4kWでその際の消費電力が770WなのでCOPは5.2です。
最低気温マイナス11℃を設計条件にしたので室温との差は31℃になります。
この時の負荷5.4kWに出力を合わせて選定しました。
昨年の一月の平均気温は0℃でしたから室温との差は20℃になり、負荷は約2/3になって3.6kWです。
定格暖房能力に近い値となってCOPが高い、効率が良い状態で使い続けられることが分かります。
春が間近となる4月は平均気温が10℃ですが、暖房が欠かせません。
室温との温度差は10℃ですから負荷は1/3の1.8kWになり、ここで初めて負荷率が0.5を切ることになります。
暖房を使用する期間の最も温かい時期でもCOPが極端に下がらないようにエアコンの能力を選べています。
たかがエアコンですが、実はエアコンを適切に選ぶのは本当のプロである空調設計の専門家でも簡単ではないんです。
蛇足ですがエアコンを適切に選べる本当のプロとは、空調の専門知識を有する技術士や建築設備士、建築士などです。
エアコンを販売・設置する業者は取り扱いのプロであってもエアコンの性能を発揮するための設計能力はほぼ無いと言えるでしょう。
ちなみに私も建築設備士の資格がありますので、自称ではない方の専門家の端くれではあります。
