なぜかNHKでは放映されませんでした。
答弁にはNHKの籾井会長も出てましたが。
彼の発言も相変わらず無茶苦茶だったのですが、ちょっとそれ以上に気になった質疑があったので、そちらを掲載します。
2015/3/2衆院予算員会(質疑:共産党本村伸子)
本村議員はJR東海が進めるリニア事業についてでした。
今回は書きおこしていません。
要点をまとめます。
まず、このリニア事業は2014/10/17に2027年開業を目指すリニア中央新幹線 品川~名古屋間工事実施計画として太田国交相が認可しています。
認可していますが、民間事業です。
公共事業ではありません。
ですから税金が投入されるわけではありません。
実はここが罠…。
本村議員がパネルで出していますが、ちょっとボケていますのでHTMLで表にします。
リニア新幹線事業と公共事業の違い | ||
リニア新幹線事業 | 公共事業 | |
土地収用法 | ○ | ○ |
不動産取得税非課税 | ○ | ○ |
情報公開法 | × | ○ |
一般競争入札 入札・契約の情報開示 |
× | ○ |
事業評価制度 | × | ○ |
もうちょっと大きい表にしたかったのですがいろいろ制約があるからこれで勘弁。
本村議員も言ってますが、正直やりたい放題の事業になってしまっています。
土地収用法に基づいて強制収用も可能だし、不動産取得税も非課税なんだけど、情報公開もしなくていいし、JR東海が発注する建設会社はお手盛りで自由に選べるし、事業評価制度も適用されないから好き勝手にできると言うことです。
つまり、公共事業のおいしいところだけを取って事業にできてしまうと言うとんでもない事業なのです。
これに対して太田国交相の答弁は
「JR東海には住民の皆様に丁寧な説明を行い、十分理解していただくよう指導している」
もう、この一点張り。
さらに、環境面からの問題が環境省・環境大臣からも答弁・指摘されています。
環境大臣政務官高橋ひなこ答弁
お答えいたします。
具体的にリニア中央新幹線事業、その事業規模の大きさから相当な環境負荷が発生するという懸念はその通りでございます。
具体的には、多大な電力消費に伴う温室効果ガスの排出、トンネルの採掘に伴う大量の残土の発生、ご質問がありました。そして多くの水系を横切ることによる地下水や河川への影響等の可能性が考えられ、これに対しまして昨年6月の対人意見ではこれらについて十分な環境保全措置を求めております。
環境大臣の指摘そのものは本村議員が読み上げました。
「本事業は、その事業の規模の大きさから本事業の工事供与時に生じる環境影響を最大限回避、軽減するとしてもなお相当な環境負荷が生じることは否めない」
「河川の生態系に不可逆的な影響を与える可能性が高い」
「これほどのエネルギー事業が増加することは看過できない」
これに対する太田国交相の答弁は
可能な限り情報公開するよう指示
住民に対する丁寧な説明と住民への十分な配慮をしながら工事をするよう直接指示
更に町田市でのJR東海による住民説明会では
「川崎市と町田市の隣接する地域の竪抗から土砂を町田市側には搬出しない」
川崎市でのR東海による住民説明会では
「町田市側からの土砂搬出もある」
どっちが正しいか分かんないよ!と突っ込まれた太田大臣の答弁が
全てJR東海の事業であるので、住民の理解と協力を十分得て行うよう指導・監督していきたい。
長野県大鹿村(人口1100名)では環境保全のため、
JR東海に小渋川の橋の地中化を求める環境保全協定の締結を求めた
JR東海の回答は
全く考えていない
住民の理解を得ようという努力が全くないという突っ込みに対しての太田大臣の答弁は
JR東海に対して、丁寧な説明をするよう求めていきたい。
全部JR東海の責任。俺は指導してるよ。その結果までは知らないよ。
要はそういうことですか?
そうとしか聞こえない答弁でした。
今日の予算委員会の答弁の大半がこうした他への責任転嫁答弁に終始していた感じです。
まぁ、しょうがないのかもしれませんけどね。
だってトップがね…。
これだもんwww
ほんとクソ内閣です。
公明も結局同じです。
電力消費すごいし、温室効果ガスを大量発生させるから原発とか絶対言うんだよ。
人工衛星発電をやれよ!( #` ¬´#) ノコラ!
明日も予算委員会があります。
明日はNHKで中継されます。
民主党からは枝野幹事長が質問に立つそうです(9:40頃~)
今度こそ、下村・望月・上川を追い込み、安倍を退陣にまで持っていってほしいと思います。
別に来年の参院選挙と同時の衆院選じゃなくていいし。
内閣不信任案を出しちゃえよ!と心底思いますよ。
自民の反安倍勢力の割り出しと切り崩しが最大の難関かもですが…。
とにかく野党には頑張ってほしいと思います。