13.子どもは命令口調で言わないと動かない

大きな声で怒鳴れば子どもは言う事をきくと勘違いしている親御さんが多いようです。
確かに小さい時は、それなりにきいていますが、徐々に子どもも怒鳴られる事に慣れ、怒鳴り声がどんどんエスカレートするばかりです。

中には子どものことをお前呼ばわりしては、近所に響き渡るぐらいの物凄い大きな声で「飯食わさねー」「この馬鹿野郎」「アホー」「できそこない」などと言う親御さんも知っています。
今では言葉の暴力で訴えられかねません。
親の方も気が付くと「邪魔」「どけ」「あっちへ行け~」などと悪い言葉を連発している事があります。

家でストレスが溜まったお子さんは、学校や近所で自分のストレスを発散する為に、「苛め」に走る子も珍しくありません。
このような子どもほど親の前では良い子を演じています。

言葉で動かないと今度はつい手が出てしまいます。
暴力に対しても抵抗力が付き、言う事をきかなくなったり、その場限りの分かったような態度を取るようになります。
暴力も悪循環に入りドンドンエスカレートするばかりです。
子どもさんが親の身長を超すと、腕力に自信を持ち始め、今度は家庭内暴力に走るお子さんが多いようです。

また、非行に走る子も多くいます。親はこの頃初めて子どもの変化に気付きますが、その根本的な原因はずーと前の子育ての環境にあるのです。

私も長兄からの暴力を受ける中で育ち、常にその内仕返しをしてやろうと心の中で常々思っていました。

親も人間で感情のある生き物なので、子どもには理性的に接しようと思っていても、つい、感情的に怒ってしまうことはあると思います
愛してれば愛しているほど、人間は理性を失います

考えて頂きたいのは、子どもは自分の身長の倍の人から言葉の暴力、体への暴力を受けるんです。
その恐怖感も考えて下さい。
ですから、話をする時は目線を合わせ、何故いけないかその理由を自ら考えられるようにリードしてあげて下さい。
このように育った子供は、好奇心旺盛で、忍耐強く、学習能力が高い。一方、怒られて育った子供は、保守的で、頑張りがきかず、大げさに謝る割に学習能力が低い結果が出ています。

子どもは自分で考え、自分で取るべき行動に気付いた時はきちんとやります。
同じことを繰り返し怒る時も「貴方がやるって決めたんだよね。頑張ってやろうよ」と言う方が「またそんな事をしてる、何度言わせるの、、」よりはるかいいと思います。

親御さんも心にゆとりをなくし、その中での子育てだとつい理性を失ってしまう事もあります。
そんな時は「自分の子どもの時の事を思い出してみる」「怒鳴る前に深呼吸を3回して見る」「パートナーに相談してから叱る」、、、このようにして冷静さを取り戻して下さい。

子どもさんは、親がいなければ生きて行けない事を本能的に知っています。本当は一番愛され、好かれ、信頼されたいんです。

怒鳴らないで、考えさせ、自ら行動させ、認め、抱き締めてあげて下さい。



14.今日の予定を書き出してまで過ごす必要はない

生まれた時は全ての子どもは白紙だ。勿論、字も知らなければ、得意な運動もない。
そこから10年経過すると、既に大きな能力差が生まれている。

なぜ、、、24時間×10年は全ての人間に対して平等に与えられた時間です。その時間をどう使ったか、どのような環境で過ごしたかで決まったものです。

卓球の福原愛選手は卓球に、、ゴルフの石川遼選手はゴルフに、、、
私は自分の目標に対してどのような環境、時間の使い方をしたかで人間の能力は決まると考えています。
今回のテーマの予定を書き出す事を言い換えれば時間管理に他ならないと思います。

能力差は毎日、24時間をどう管理し、効率的に使ったかに他なりません。
ここに今日の予定を書き出す最も重要なポイントがあります。


予定を書き出すメリットとして


自分のなすべき事がクリアになる。

「思考は不明確、記録は明確」と言う言葉があります。頭の中で考えていたのではやがて消えて行きます。
今日、何を、どうする、と書き出す事にやりその事がより明確に整理でき、時間配分もでき、自分のすべきことを達成する可能性が飛躍的に高まります。


無駄な時間を減らす事ができる

書き出す事により、おぼろげだった自分の考えがより明確になり、目標に向かって最も効率よく時間管理をすることが可能となります。
ここで無駄な事を削除することができます。24時間と言う限られた時間を有効に使う為には無駄な事は許されません。
無駄を省く事により、より重要な事に対して時間を傾注する事ができます。


客観的になれる

書き出す事により、大所高所から俯瞰して自分の行動を見つめる事ができます。
これは将来、人の上に立つ立場になった時、素晴らしいリーダーシップを発揮します。
また、やろうとしている事の内容について冷静に長短・善悪の判断ができます。
常に自分の考えは、自分の立場から判断した色眼鏡で見ているのではないかと、他者の立場に立って見る事もできます。


モチベーションが上がる

自分のやりたい事、すべき事が明確に書き出されていれば当然やる気も出て来る。
それが、しかも自分自身の望む事だとモチベーションが上がらない訳がない。
人は自分の望む人生に向かって行動をしている時が一番幸せで燃えている。
書き出した事を何度も反復して見る事により、やる気のテンションが下がった時もそれを打ち消す力として働いてくれる。


夢を実現する

私は生涯目標、年間目標、デーチェックノートを書き出し常に目に触れる所に置いています。
これを30年以上も続けていると、心から書き出す事の重要性を実感し、このお蔭で自分の望む多くの事を手に入れ、充実した人生にすることができています。
恐らくこのような生き方を生涯続けて行くと思います。

他にも
ミスを減らすことができる、日々の充実感がある、自分に余裕ができる、自己成長ができる
など沢山のメリットがあります。

是非、親御さん自らが実践し、お子さんのお手本になって頂きたいと思います。

お子さんはご両親の後ろ姿をじっと見つめ真似をします。



15.物事を始める前に何の為にやるか目的をあまり考えた事はない

常に目的を意識して行動を始める習慣は殆どの人が行っていないと思います。
これも慣れて来ると自然に行うようにすることができます。

小学校の授業に出掛けて思う事は、子ども達が何の為に勉強をしているのかを理解しないまま、させられている現状に出くわします。
「先生が言うから、、」「親が言うから、、」これでは本当の意味の力は発揮できません。

子ども達の上位10%位の子ども達は、夢・目標をしっかり持ち将来に対して明るい希望を持って頑張っています。
その子達も「親にさせられている」勉強だと、小学校の高学年になると伸び悩んできます。

習い事を始めてもしかり、親がさせたくて始めた事は長続きしません。本人の意思を最優先にし、
どんな選手になりたいのか、どのレベルを目指したいのか、、そのような事が明確にならなければ
能力は伸び悩みます。

勉強にしろ、運動にしろ自分の意思が尊重され始めた事は、、、
長続きします。
誰も見てなくても一生懸命します。
自ら喜んで進んでやります。
自ら本やTVなどから学びます。
忍耐強く、努力家になります。
困難があっても乗り越えて行きます。

親のすべきことはこれらを手助けすることです。

大きな障害に出会った時は、励ましや、気分転換が大切です。
力が伸びた時は必ず誉めてあげて下さい。
夢、目標に近い状態(プロ選手、行きたい大学など)を直接見せてあげて下さい。
関係した情報をできるだけ多く与えてあげて下さい。
目標まで達成できたらご褒美もあげて下さい。

一番大切な事は普段から、何かを行う時、何の為にするのか、その結果どうなりたいのかそのような事を考える習慣をつける事が重要です。

私の場合、毎朝14キロ歩きます。これは95歳の誕生日を心も体も健康で迎えたいからです。
そして「ピンピンコロリ」で死ぬことが夢です。

その為に毎年日本スリーデーマーチに参加し、3日で150キロ歩いています。現在、5年連続です。
できれば90歳まで25年連続で歩くのが目標です。

目標が明確であれば、毎朝の早起きが苦になりません(時々はなりますが、、)。それは自分の決めた目標に向かって頑張っているからです。