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今回はQ11の親へのアンケートで「はい」が付いた項目が何故子育てに悪いか見ていきたいと思います。



Q11 子どもの長所と短所では、短所の方が多く思い浮かぶ


チョットやって頂きたいのですが、、
「あなたの長所と短所を思いつく限りいくつでも書き出して下さい。」
「お子さんの長所と短所を思い付く限りいくつでも書き出して下さい」

さあ、結果はいかがでしたか? ほとんどの人が短所はいくらでも思い浮かぶのに長所は数えるほどしかあげられないそうです。実は私もそのひとりでした。(笑)

人には誰にでも長所と短所があります。「短所はたくさんあるけど、長所はなんだろう? ダメだ。全然思いつかないよ。」ため息をつきながら困り果てるみなさんの顔が思い浮かびます。しかし、ほんとうにそうでしょうか? 

光があれば陰ができるように、全てのものには表と裏というような二面性があります。長所と短所という観点は、あるひとつの性質のよい面に、あるいは悪い面に焦点を絞っているといえます。そう考えると、長所は一転して短所になりうるし、逆に短所は長所と捉えることもできるのです。長所と短所は表裏一体といわれるのはそのためです。

たとえばある生徒A君。落ち着きがなく飽きっぽいところが目立ちます。これは彼の短所といえそうです。しかし、少し視点を変えてみると好奇心旺盛でいろいろなことに興味を持ちチャレンジするという長所として捉えることができます。

★優柔不断→慎重
★頑固→確固たる自分の意見を持っている
★人の顔色をうかがってばかり→協調性がある

こんな具合にポジティブに捉えてみるのです。短所のひとつひとつを線で消し、新たに長所リストに加えてみましょう。これで長所の数がぐっと増えたはずです。改めて自分の魅力を再発見するかもしれません。

ちなみに私の短所は大雑把。これは、おおらかとしましょうか。また、慎重さに欠けるという欠点は思い切りがよい、大胆ということに変更してしまいましょう。

子どもが自分の短所ばかり把握している一因は親の何気ない口癖にあるそうです。自分のことは案外わからないものです。大人でさえ首を傾げることがあるのですから子どもならなおさら。

絶対的な存在である親に「あなたは行動が遅いんだから。」「全く飽きっぽいわね。」などと、日頃から欠点を指摘され続けると、子どもはそれを自分の短所として素直に認めてしまうのです。
イライラしているときや時間のないときなど、ついこのような言葉を投げてしまいがちですが、くれぐれも気をつけないといけません。

その逆もまた真で、「あなたはマイペースなところがとてもいいわね。」「チャレンジ精神旺盛でいいと思うわ。」と明るく褒め続けると、子どもはその点を自分の長所と捉えるようです。
そこで、先ほどご紹介した方法が役立つのです。この短所がなければ……そう苦々しく思っている部分は全て長所に変えてしまいましょう。そうして褒め続けるのです。

長所リストを眺めていると、「なーんだ。私だって結構いけるじゃん!」とエネルギーが沸いてきます。褒められた子どももきっと同じ気分を味わっているのでしょう。褒められると俄然やる気が出てくるのはそのためです。何のてらいもなく自分の長所を明るく述べることのできる子。考えただけでも素敵じゃないでしょうか?

自分の強みを知っていることは単なる勉強ができることよりもはるかに賢いことだと私は思います。そんな子どもに育つよう、親である私たちは明るい褒め上手を目指したいものです。

心理学の中にピグマリオン効果と言うものがあります。「人間は期待された通りの成果を出す傾向がある」という主張の こと。

もし、お子さんの欠点ばかり見て、ダメよ~ だめ、だめ、、とばかり言っていると本物の駄目人間になってしまいます。

お子さん良い点を心から思える秘策をお教えします。
まずは長所を、、短所は裏返しの長所にできる所は書き直して、全てを書き出して下さい。
そして、それを冷蔵庫に貼り、毎朝1週間読み続けて下さい。貴方のお子さんを見る目が激変します。
これはご主人間との関係も改善されて行きます。

短所を直すより長所を褒め、その部分を強化して行くと短所の影が薄くなり、やがて改善される事が多々あります。