【レビュー】DOME TREK 2016 ”AMARANTHUS" | 新規おっさんノフのブログ

【レビュー】DOME TREK 2016 ”AMARANTHUS"

さて前回の予告通り、先日発売されたももクロの最新ライブBlu-ray、

「MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 DAY1 “AMARANTHUS"」
のレビューをしたいと思います。

長いです。



MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 DAY1 “AMARANTHUS"
LIVE Blu-ray

一応バラ売りもされていたの知らんかった汗


とりあえずライブ内容の純を追って感想を書こうかと思います。


1.embryo -prologue- ~ 2.WE ARE BORN

兎に角embryoの出だしのサウンドと映像が良くて引き込まれ、

けたたましいバンドのイントロからの「オギャー」で一気にヒートアップして毛穴が広がる。

今回はツアーだからかいつもよりダウンタウンももクロバンドは規模が小さいですが、

もはや彼らの極上の演奏はももクロにとって無くてはならないと思うほどの一体感でした。

もちろんももクロの歌もダンスも格好良くて疾走感が溢れて素晴らしい。

まさに「最初からクライマックス」という言葉がピッタリなスタート。


3.モノクロデッサン

このディスクの中で私が白眉と思えたナンバー。

音源だけ聴いた以上にグッと曲の印象が深まりました。

出だしももかなこのソロでグッと引き込まれた所に、バンドの綺羅びやかなイントロ、


そしてこの美しすぎる映像である。

歌と伴奏、映像演出の想像を超える美しい調和に、私の涙腺は決壊せざるをえませんでした。

そしてやはりこういったミドルテンポのバラードでの、石川ゆみ先生の振り付けが絶妙で、

しっとりしつつ彼女達らしいキラキラ感が弾けていて素晴らしいです。

それから今回のドームツアー、それぞれのメンバーのソロパートやメイン曲があったり、

モノクロデッサンや桃色空のような色が全面に出た曲もあるのに、

5THの時のようなザイロバンドを使わないのは何故だろうと疑問に思っていました。

しかしこの映像を見て改めて機械的に統一された輝きではないアナログ感。

良い意味での完璧ではない雑味が、光に温かみを感じさせます。

ギガライトによる色変えは物議もかもしましたが、

ももクロとファンが作り出す演出として、このツアーで見事に完成されたと思いました。

それからアウトロの竹上良成さんのソプラノサックスが素晴らしすぎるので必聴です。

映像も歌も演奏も極上のパートに仕上がっていると思います。


4.ゴリラパンチ

モノクロのエンディングフォーメーションから、そのままゴリパンへの流れが自然で、

ドラムスからのバンドの入るタイミングが絶妙で一気に高まります。

もうすっかりとももクロを代表するアゲ曲になりましたね~。

ダンスと熱量の一体感が凄まじくて楽しさが満載。

ももクロシルクや3Bjrのダンスも華を添えます。

それから村石師匠のドラムスがめっちゃくちゃ格好良いです。


それにしてもなんだこの可愛い生き物は



5.武陵桃源なかよし物語

ももクロX前山田健一らしい仲良く喧嘩するナンバー。

オープニングの喧嘩して有安が仲裁する所とか、全体的に振り付けが凄く面白いです♪

夏菜子の「んも~」という入りの歌い方も秀逸で、

昔みたいな単なる飛び道具的な曲ではなく、しっかり歌も聴かせられるようになってるなと思いました。

ただ、この曲やデモンストレーション等はバンドさんお休みの音源曲になってしまってるので、

サウンド面でのパワーダウンしてしまってるのは残念かなぁ。


6.勝手に君に

マー君入場曲第2段ですが、熱血なMDFとは違って、爽やかでキラキラした応援ソング。

演出や振り付けに所々野球を意識した部分が見えますね。

個人的にアルバムの中では印象が薄い曲でしたが、ももクロちゃんの表情や振り付け、

演奏によって表現の厚みが増して、胸にジーンと来るナンバーに育ってたと思いました。


幕間~7.青春賦

暗転して幕間映像。embryoのようなタイトル付けはされてないのだけれども、

このライブでの幕間に流れる曲はどれも美しく感動的。

おまけの音源CDにも収めて欲しかったなというのが正直な所です。

そして青春賦、玉さんのピアノの入りからもう素晴らしいです。

がんばって音を鳴らすではなく柔らかいタッチで、

曲の本質をしっかり意識して無理なく演奏できてるのが印象的でした。

黄色いペンライトで揺れる西武プリンスドームの俯瞰映像も、曲にピッタリで美しい。

このディスクで2回めの号泣ポイントでした。


8.サボテンとリボン

歌もダンスもただただただ可愛いくてニヤニヤしてしまう。

湘南台高校の演奏も素晴らしくて、極上の恋愛行進曲になってると思います。

感想が可愛いしか思い浮かばないから本当に困る。


9.デモンストレーション

夏菜子のメイン曲。フープダンスのキレとしなやかさが美しい。

動きだけではなく、表情も大人っぽくて素晴らしかったです。

「私が地球を止めてやる」で一瞬本当に地球が止まった感から、

背景に銀河の映像が流れる演出の別世界へのトリップ感が素晴らしい。

ドーム全体が赤いペンライトに染まり、

他のメンバーがいる場所がそれぞれの色に染まってるのが幻想的で綺麗。

ももクロシルクとのシンクロ感も絶妙で良いですね~。


10.仏桑花

特に派手な演出も、振り付けもない、本当に歌だけで聴かせるナンバー。

それだけに難しさはあるのだけど、しっかり聴かせられるのが今のももクロ。

さだまさし曲ってだけで私的に反則なのだけど、オチサビでがっつり泣かされました。


11.泣いてもいいんだよ

正直言うと、あーりんのギターはありたまいのソロ演奏に比べるとレベル差は歴然としている。

途中で失敗して「ちょっとまってね」ってやるギターソロなんてそもそも見たことないw

しかしそれすらエンターテイメントに変えてしまうのが、あーりんのあーりんたる所。

かっこかわいくギターをかき鳴らすだけでファンを満足させる天性のアイドル性が凄まじい。

「ドヤッ」って顔に合わせてズームしたカメラマンGJである。

それから彼女に合わせていつもの振り付けではなく、

全員マイクスタンドを使ってのパフォーマンスになっているのがレアですね。


12.Guns N'Diamond

高城オンステージ。スパイ映画風BGMをバックにせり上がるシルエットが既になんかわ。

そこから繰り出される高速タップダンスが、いつもの彼女からは想像つかない格好良さを発揮。

更には曲本編のイントロでのパーカッションの役割も果たしてるので、

このタップダンスがあってこそのGuns n'Diamondが完成すると言って過言ではないでしょう。

またこのverで披露してくれることを切に願います。


13.バイバイでさよなら~14.HAPPY Re:BIRTHDAY

正直このツアーでの不満点に「ライブ本編におけるゴンドラでのファンサ」というのがあったのですが、

改めて映像でみたら「いやまて、コレはアリだな」と思い直しました。

バイならは花火みたいな光に包まれた死者の葬列で、ゴンドラから手をふってる姿は歌詞そのままだし、

ハピリバに関しても魂が光に包まれて溶け込んでいく様にぴったり符合する。

モノノフの振るペンライトの海が、人の一生を描くアルバムを完成させるキーになってるのだ。

正にももクロとモノノフが一体となって作り上げた演出と言って良いでしょう。

そこまで考えられてたとしたら、演出の服部国博さん恐るべしですね。

ラストを締めるにふさわしい、美しい映像になっていると思います。



overture以降

アルバム全曲披露の後に、良くこれだけのハイスパートなセットリストができるなと改めて思います。

バルーン演出での「ももクロのニッポン万歳!」でドーム一周では、

スタンド壁面一杯のペンライトの中を飛ぶのが綺麗だし、

ゴンドラに設置したカメラから見える景色がまた絶景で、想像以上に良い絵になっています。


ペンラの色分けが美しすぎる

それから今回のツアーはMCパートがかなりたっぷりとってあったので、

謎のたけのこダンスとかで身体を温めたりグダグダトークが面白い。

特にあーりんが1人で担当した時の、ファンへインタビューして圧をかける凄まじさは爆笑ものでしたw


最後に杏果のソロコーナー、ドラム演奏は圧巻の一言。


ドヤ安かわいい

過去にピアノのキャリアが10年あった玉さんとは違い、彼女は初心者。

Chan特典の企画で1年以上前にドラムに挑戦したことはあったけど、

忙しいスケジュールの中で十分な練習をしてこれたとは思えない。

にも関わらずドームの中心で堂々と楽しそうに演奏する姿は本当に素晴らしいです。

ソロコンサートやももいろフォーク村の時にも見事なドラムプレイを見せてくれましたが、

これからも練習を続けて更に自分のものにして欲しいと思います。

あと村石さんが対抗してみせた、大人気ないソロプレイがかっこよすぎて最高でしたw



という訳で全体の流れを順に感想書きましたが、この円盤の総評はもちろん最高だといえます合格

カメラのカット割りなどは個人的に佐々木敦規チームの、会場全体の雰囲気、演出、

ダンスの振り付けやフォーメーションなどがしっかり見える編集が好みなのですが、

このツアーを担当している多田卓也さんのスピード感あるカット割、

アップが多めでメンバーの表情がしっかり見られるのも、これはこれで良いものです。

この辺は好みに別れるかなと思います。

まぁ何にしてもこのディスクはオススメ以外何者でもないです。

メンバーの歌も円盤化された中では最高潮ですし、演出もバラエティに富んでいて面白い。

ももクロに興味のない誰に見せても恥ずかしくない作品としてオススメ出来る逸品と言えるでしょうキラキラ




という訳で「DOME TREK 2016 ”AMARANTHUS"」のレビューはここまで。

気がついたら凄い時間かけて長く書いてしまった…これ「白金の夜明け」でも書くんかい俺困った

とりあえず今日も「AMARANTHUS」見かえしながら書いていたので、

明日はまだ見てない「白金の夜明け」をガッツリ見たいと思いますDASH!