「QuickJapan vol.114 玉井詩織 Unknown self」レビュー | 新規おっさんノフのブログ

「QuickJapan vol.114 玉井詩織 Unknown self」レビュー

発売された玉様特集のクイック・ジャパン 114ですが、




見事にamazon総合ブックランキングで1位獲得ですクラッカー 高城特集に続く快挙ですねにひひ

そんな玉様特集ですが昨日ようやく読み終わりました。


QUICK JAPAN vol.109感想

「QuickJapan vol.112 高城れに 生まれつきの笑顔」レビュー


夏菜子、高さんの特集でもレビューを書きましたので、こちらも書き記しておこうと思います。

夏菜子の時は結構サラッとかいたので、高さんの時の形式を踏襲してみようかな。





本書の感想を述べる前に、私の個人的な玉様評を書きます。

私は知っての通り杏果よりの推され隊推し。

ももクロには基本箱推しという概念があるので、推しがいても全員を応援すると言うのがモノノフのスタイル。

なので他のグループのように、メンバーを順位づけするということは普通しません。

ただあえて私の「好きなメンバー」をランキングづけするのであれば、


杏果高さんあーりん玉様


という感じになります。
(夏菜子は「ももクロの象徴であり概念」と思ってるので対象外です。)

これは決して嫌いといったネガティブな事ではなく、単純に個人的な好みです。

それこそ本書のいう彼女の「とらえどころのなさ」がそうさせているのかも知れません。

しかし私は彼女の事を皆さんのように「しおりん」とは呼ばず、一貫して「玉様」と呼んでいます。

それはメンバーが時折彼女をそう呼ぶのを真似したものですが、

ただ響きが気に入ってるからそう呼んでいるというだけではなく、

彼女の何でもこなす底なしの才能、頭のキレ、完璧ともいえる均整のとれたスタイル、

それらが10代の少女とは思えないくらいの尊敬、むしろ畏怖に近い念すら感じさせるからか、

いつのまにやらそう呼ぶようになっていました。

ある意味、他のメンバーとはちょっと違う「特別な」存在と言えるのです。
(ちなみに私は日曜日に「さすが玉様」と5回もツイートしている。最早口癖。)

そんな彼女を紐解く鍵となるともいえる今回の特集号。

期待に胸を膨らませて読み進めていきました。




スペシャルフォトvol.1&2

う~ん正直なんか違うと感じたのです。

もちろん玉様はももクロ1の美形なのでグラビア栄えする素材なのですが、

両方共「玉様らしさ」を殺してる気がするんですよね~。

コンセプト的に大人っぽい綺麗な絵を撮りたかったんだろうけど、

もっと元気ではつらつとした彼女らしグラビアが見たかった気がする。

例えばvol.2でお人形さんのような整った美しさを出したのなら、

vol.1は逆にもっと弾けたような感じと言うか…。

高さん特集の時の巣鴨の写真は、その辺のバランスが良かったんですよね。

どうしても種子島のおばあちゃんとの写真や、

木登りしている写真とかの方が魅力的に見えてしまう気がします。

私の見たい玉井詩織はどちらかと言ったらこっちなんだなぁと改めて思いました。



ドキュメント
生誕の地・種子島へ

玉様=神奈川の生んだなぞなぞクィーンというイメージが強かったので、

生まれが鉄砲伝来とロケットの地、種子島だったという事にまず驚き。

先程も触れたように、彼女はこのルーツと言える地でたくさんの笑顔を振りまいています。

夏菜子と同じく自然児だったという彼女の魅力が満載です。

昔とったのと同じシチュエーションで撮影した写真を見比べられるのも良いですね。

多分今年の夏休みは種子島への聖地巡礼、

宇宙センターやおばあちゃんのちゃんぽんを探し求める人続出な予感です。



16,000字インタビュー
私のことがわからない?私も私がわからない

高校卒業から国立あたりの出来事をじっくり語ったロングインタビュー。

国立の裏話などは、Chanなどでも出てない初出の物もあって面白いですね。

また彼女の他のメンバーとは違う物事の捉え方、内面にせまります。

ただどこまで掘り下げてもノラリクラリと掴みどころない、底が見えないのが彼女らしさ。

やがて藤井編集長や川上アキラマネージャーも参加して、

彼女の「素」の凄さを浮き彫りにしていきます。

とにかく彼女は常人離れしたスケールのデカイ人間なんだなと思いました。



百田夏菜子が玉井詩織の前で「玉井詩織」を語る

ある意味これがこの本のメインイベントと楽しみにしてた人も多いでしょう。

ももクロで一番仲良くベタベタしている印象の二人の2時間14分に及ぶトーク。

ももたまい推し垂涎の照れまくりトーク連発です。

それから"卒業証書"の件はこの特集一番の泣きポイントですね。

何気ない二人の優しさで心がじんわりしてきちゃいます。

二人の会話を読んでみると彼女達の関係性は何か普通と違うんですよね。

仲良すぎるけど親友ではない、ベタベタしてるけど互いに尊敬しあっている、

そして似たもの同士で互いの理解度が半端なく、微妙な距離感をしっかりと維持している。

夏菜子とあかりんとの親友関係とは違う、どちらかが甘える姉妹という感じでもない、

センターを争うライバルでもない。互いの背中を預け高め合う戦友と言った感じなのかな?

新選組の近藤勇(夏菜子)と土方歳三(詩織)の関係性みたいなのが私的にしっくりします。

まさに運命に導かれた二人と言って良いでしょう。



○○○○が語る「玉井詩織」

夏菜子以外の3人のメンバーが語る玉井詩織像。

こちらは本人を目の前にしていない、通常のインタビュー形式になっています。

それぞれ見かたは異なるものの、面倒見の良さ、ちょっと頑固なところ、

人に見られ方を気にするところなどが語られます。

面白かったのは杏果が玉様との仲が良くないというファンの噂を知っていて話を進める所。

またあるライブで見せた玉様の本気を見たときの話などとても興味深い。

そして何と言ってもイナゴ…これはなんともまぁ杏果らしいオチで笑いました。

それから高さんの玉井評は本当に鋭くて、そういった見方があるのかと目からウロコでした。

普段から人間観察している彼女ならではの深い話だったと思います。



精神鑑定報告書

夏菜子特集、高城特集で好評だったあの企画です。

やはりももたかぎの2人と違って大人な判定が出てくる玉様。

本人も、読んでるこっちも、出てくる鑑定結果に「うんうん」と頷いてしまいます。

ただ私は一つだけ意外な結果が出ていてちょっと驚きました。

ネタバレなので伏せますが、私は彼女からそういった部分を感じないことは無いけれど、

他のメンバーに比べると表には出ていないと感じてたから。

彼女の強さの根底はそういう所からも来ているんだと考えを改めました。

やはり玉井詩織という人は奥深い。



生い立ちアルバム「成長の記録」
----両親が語る、"娘・詩織"

夏菜子の特集ではお母さんのインタビューと手紙で多くのモノノフが涙し、

高さんの特集では母子対談で爆笑エピソードを披露した企画第三弾。

今回はご両親が語るという今までにない形です。

まず目を奪われるのは数々の子供時代の写真。

もう可愛すぎて可愛すぎて、これは父親だったら嫁に出したくない位だろうなと思ってしまうほど。

玉様は「家で歌ってたら音痴だから歌うなとお父さんに怒られた」というエピソードがあったため、

お父さんはどちらかといえば厳しい感じのイメージがあったのですが、

実際にお父さんの言葉を読んでいると、本当に愛情持って大切に育てられたんだなと感じます。

ご両親の愛情が伝わってくる、心がほんわか温かくなるようなインタビューです。

また私が精神鑑定で意外と感じた玉様の性質。

それが間違っていないという裏付けにもなる記事になっています。



玉井詩織論
---"Unknown self"をめぐる、長大な取材後記


えっと…



結局わからんかったんかい!







という訳でこの本の結論として「玉井詩織とは、なにか?」という事に関して、明確な答えは書いていない。

この特集を読み通して、更に今後の彼女の成長を見届ける中で、

ひとりひとりの読者に解答を委ねる形で締めている。

まぁ100ページ以上を割いて、彼女の過去、精神世界、両親からの言葉を引き出してさえもコレなのだから、

玉井詩織の奥深さ、スケールの大きさはそれほど計り知れないのであろう。

ちょっと中途半端な終わりと感じる部分もあるし、

夏菜子や高さんの特集のような大きな感動やカタルシスは少ないかもしれません。

ただこれからもあーりんと並びももクロのブレーンとなるであろう玉井詩織を、

徹底的に掘り下げて見ようという今回の企画はやはり面白く、モノノフ必見と言って良いでしょう。


クイック・ジャパン 114

本屋では売り切れもあるみたいですが、amazonではまだ在庫があるようですね。

まだ読んでいないモノノフのみなさんは是非読んでみて下さい。



今回の特集、私にとっての収穫は先に述べた意外だと思った彼女の一面。

それが知れただけでも大きな気付きだったし、彼女の見方がまた一段と変わりました。

だからといって玉様という呼び名は変わる事はないかな?

これからも尊敬と畏怖と、今まで以上の親しみを込めて、「玉様」と呼ばせ続けて頂きます。



さてこの特集、「玉井詩織とは、なにか?」という答えは読者に委ねられたのですが、

これについては私なりの明確な答えが出せたような気がします。

それを書くと凄く長くなってしまうので、次回のお楽しみということで。





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