立山黒部アルペンルート8 | veeのブログ

立山黒部アルペンルート8

長らくお待たせいたしました。

つづきです。


さあ、2日目です。

この日は、晴れました!!

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いや~、絶景ですよ!この↑の所の3つの点、

人間です。

帰って来れるのか??


この下の画像、凹んだ感じになった所が平面になってます。

ここは、ミクリガ池です。

そう、池です。。完全に凍って雪が積もった状態でした。

因みに、歩いても落ちません。

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これ、何でしょう??実は、現存する最古の山小屋で「室堂小屋」といいます。veeのブログ

ちょっと解説。

歴史的建造物。国の重要文化財 に指定されている。「立山室堂」と呼ばれる場合もある。近年まで立山室堂山荘の山小屋として実際に宿泊施設 として利用されてきたが、新しい山荘が隣接地に建設され、文化財として保存されている。

北室と南室の2棟からなり、史料から北室は享保11年(1726年)、南室は明和8年(1771年)の建立と推定される。

発掘調査によれば、12世紀 の宗教的な遺物が発見されており、15世紀 頃の建てられた建物の礎石も確認されている。鎌倉時代 からこの地点で僧侶や修験者による何らかの宗教活動があったことが確認できる。また南北棟と別にもう一棟の建築物があったことも確認されている。

山小屋として使用された建物としては日本最古のものである。

って事なんですが、、

一応、ガイドさんに先に聞いてはいたんです。「雪に埋もれて屋根の先しか見えないよ」って。

また今度、全貌を紹介します。


さあ、この日も雷鳥が居ました。

今度はメスです。
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ま~るいでしょ。

顔つきも、雄と違ってやさしい感じです。

実は、前日とほぼ同じ場所です。

きっとツガイです。

この雷鳥もかなり近い場所で見てます。
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こんなに頑張るカメラマンも居ますが、

ロープの内側に入ってはいけませんよ!

そうこうしてるうちに、このメス雷鳥が歩き出します。
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私たちの足元を、悠然と歩いて行きます。

そして、近くのハイマツ(這松という、高原植物)

の所へ移動しました。


上のカメラマンが寝そべってる画像でも映ってますが、

あの木がハイマツといいます。

そのハイマツ、ここ数年の地球温暖化による平均気温の上昇により、ここ10年間で0.6度上昇しているんだそうです。

本来、背の低いハイマツの成長が早くなり、背が高くなってきているそうです。
その為、雷鳥の大切なエサである高山植物が、日陰になって育たなくなっているらしです。

また、気温が0.6度上がったため、蚊やブヨ等が立山まで上がってきて、雷鳥の血を吸うようになったのも

原因と言われています。

現在、絶滅危惧種の雷鳥が10年前の調査で約1500羽確認されていたのに、現在は約550羽と1/3近くに減っています。

温暖化はハイマツの成長だけではなく、高山植物の生息域も上昇させます。

温度が上がると生息できないのですから、徐々に上がっていくわけですね。

そうなると、山の高さは変わりませんので、雷鳥自体の生息域がどんどん無くなっていく事になります。

平均気温が3度上がると、絶滅するとも言われています。

たったの3度!です。

あと、猛禽類等の天敵が居るのですが、それよりも、人間が観光で来るのに、持ち込んでしまう菌や下界の植物の種等も影響します。


さて、長くなりますが、ネットから文章を拝借させていただきました。↓


撮影地名・観察地名の明記は、やめましょう。
現在、生物とその生息地域の環境を保護するために、
雑誌、図鑑などで生息地名・撮影地名を記載していません。
その趣旨からも、どこから撮ったことが判明できる特定の建造物や、
山などを入れた雷鳥の写真を公開しない配慮が必要。

(そんな訳で、私も室堂のどこか?分からない画像にしたつもりです)


美しい自然を保護し、野生生物を守りましょう!


雷鳥が減ってゆくのは、環境が自然に変化する場合と、人による破壊です。
自然環境を大切にしなくてはならいことは、皆さんご存じです。
 たとえば、「自然をまもろう」とか「雷鳥の保護にご協力してください」という言葉に
「わかった」と うなずかれることでしょう。
 しかし、雷鳥に出会ったとき、あなたは、どうなさいますか・・・?

2,400メートル、あるいは、2,700メート以上の高山でも交通機関によって人は簡単に入れ、観光客にも雷鳥が見られます。
 そのとき、雷鳥に出会ったら...

1. 立入禁止区域内に入ったり雷鳥を追うのは、やめましょう。
   雷鳥を追いかけまわし立入禁止区域内に入り、撮影している心ない人を見かけます。
   「わたし一人くらい」という身勝手な撮影はやめましょう。
   チングルマという高山植物は、30年の歳月を経ても木の高さ10cmほど、幹周りがマッチの軸ほどの木です。
   高山帯には、踏みつけに弱いお花ばたけがあります。
   踏みつけて植生を破壊することは、そこに住む雷鳥の生活圏を破壊してしまいます。
   また、親子の雷鳥を追って子どもの雷鳥がはぐれた場合、
   天敵のオコジョ・キツネ・テン・ワシ・タカなどにやられて危険です。

2. 登山者や観光客の残飯やゴミは、必ず、持ち帰りましょう。
   残飯に集まるキツネやカラスなどは、ヒナや卵を捕食します。
   残飯やゴミは、そこに残さず、ひとり一人が必ずゴミを持ち帰りましょう。

3. 雷鳥に食べ物を与えないでください。
   ニワトリの卵を雷鳥が食べて下界の病気が感染した場合、雷鳥には免疫がありません。
   伝染し、たちまち死滅してしまいます。 雷鳥が自然の中で餌を探し、採餌することが自然です。
   可愛さのあまりに食べ物を与えるのは、やめましょう。 餌を与えないほうが愛・親切になります。

4. どんなに可愛くてもペットの持ち込みは、やめましょう。
   下界の病気が感染した場合、雷鳥には免疫がありません。 また、野生動物がおびえます。

5. 出版・報道は、撮影地名・観察地名の明記は、やめましょう。
   
現在、生物とその生息地域の環境を保護するために、雑誌、図鑑などで生息地名・撮影地名を記載していません。
   その趣旨からも、雷鳥とともに特定の建造物や、借景にどこから撮ったことが判明できる山などを入れた写真を
   公開しない配慮が必要です。
   
ライチョウの生息地・撮影地を明記して出版した本は、生物の保護に逆行した編集者の無神経さを宣伝。



 雷鳥が子育ての時期に夏スキーヤーや観光客が雪渓やお花畑を独占し、野生の動物が精神的におびえる悪影響もあります。
 立山、乗鞍岳、上高地・・・などで、花を摘んでいる人も見かけます。
枯れ葉一枚の持ち帰り、また、石ころの移動など、
上高地では禁 じられています。
花を折る、摘む、踏む・・・こういう人は、山に行く資格はありません。

 カメラマンも立ち入り禁止区域内、抱卵・孵化時の巣には、絶対に入らないことです。
みなさんと同じ場所でいい写真を撮ってこそ、質の良いカメラマンです。

 プロカメラマンの水越武さんの写真集「雷鳥」には「シャッタ音で飛び立たせてしまった。」と、
それだけでのことでも、「雷鳥に気配りが欠けていた」という意味のことが書かれています。
 立山で「日本の自然」雷鳥を撮影中の
某テレビ局さんと水越武さんと一緒になったとき、
水越さんは、私の右隣でした。ライカで 静かに撮影していました。
 ライチョウに限らず生物への思いやりがあるからこそ、ストロボを発光させたり、脅かすことなく、
常に生物への気配りをし、プロの技量で優しく撮影していました。 
夜間、ライトを照射し、ストロボを使った撮影など、もってのほか・・
自然を愛する人のすることではありません。

 また、現在、生物の生息地域環境を保護するために、図鑑などで生息地名・撮影地名を記載していません。その趣旨からも、
雷鳥とともに特定の建造物や、借景にどこから撮ったことが判明できる山などを入れた写真を公開しない配慮が必要。

人が生物の生活に進入して邪魔をし、「撮らせてもらっている」という気持ちでの撮影を私は大切にしています。

 このページをごらんになっていない方にも、何らかの方法で、これらのことが広く伝わり、
一人でも多くの方が、自然を大切にされることを願っています。
かけがえのない貴重な自然を次世代へ遺すために。

 美しい自然を大切にして、自然を永遠の友にしましょう。



そんな訳で、

温暖化がいかに深刻であり、人間の愚かさも身に沁みる思いであります。

一人ひとりに何が出来るのか?今一度、お考え下さい。


つづく…。