フラ恋! 11 | 二次元羨望者の戯れ言ブログ

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ライトノベル作家を
目指しているオタくんです。
アニメ、ライトノベル超好きです!
出来ればよってらっしゃい
見てらっしゃい!
そしてオタクに染まりな!



的なハイテンションでお送りしてします。
どうぞ仲良くしてください!

お兄ちゃん遅い~、ご飯冷めちゃったよ」
「悪かった、色々やることがあってな。今日の朝飯ってもう昼か、昼飯ははなんだ?」
「愛情たっぷりのカップラーメンだよっ♪」
「ついにカップラーメンにまで愛情を入れ始めたのか」
手抜きのどこが愛情なんだよ。
「そんな言い方しないでよ~。だって買出し行ってないから作れないんだもん」
そういえばもうなかったな。今日金入れてくれているはずだから引き出しとくか。
「わかった、後で食費引き出してくるから晩飯は作ってくれよ」
「もちろんだよ!愛情たくさん入れるね♪」
「おう!もちろん家族愛だよな!?」
授業参観までに少しでも琴莉との関係をできるだけ兄妹にしておかないとな。鬼畜兄貴として授業参観行く度胸は俺には備わってないからな。
『変態じゃったのか?』
勝手に人の心を見るなよ。しかも俺は変態じゃないし、どちらかといえば妹の方が変態なような気がする。まったく親父に似てしわまないように気をつけとかないとな。あのクソ野朗は生粋の変態以外の何者でもない。どれだけ自分の娘を愛してやまないんだよ。
『さっさと食べて私のご飯を買いに行くのじゃ』
つーか食べている間に話さないって言っていたくせに守りやがれよな。
『まだ食べておらんじゃろ?』
屁理屈かよ、神様の癖にせこい奴だ。さっさと食って俺の中から出て行ってもらおう。
『そうじゃ、さっさと食べて私にお供えをするのじゃ』
無心(むしん)だ、無心(むしん)。なにも考えずにこの「(愛情たっぷりの)キムチラーメン!過激なスパイスに注意」ってなんか書き加えられているカップ麺を食べよう。
ずるずる~ ずるずる~ ずずずーー
「なんか今日のお兄ちゃんは素直だね。いつもなら私がお兄ちゃんにご飯を食べさそうとしたら抵抗するのに」
無心だ、無心。今はなにも考えまい、機械的に動くんだ。食べるのを止めたらこっちの負けだ。
「なんだかラブラブのカップルみたいだね」
『いや、妹さんにご飯食べさしてもらっている時点でアウトだと思うんじゃが?』
「食事中だろ?喋るなよ!」
「えっ?お兄ちゃんはいつもベラベラ喋っているでしょ?」
しまったつい口に出してしまった。
「いや気にするな、ちょっと考え事していたからな。飯は自分で食うから、琴莉も自分の食べろよ」
俺に無心とか無理だ。さっさと食べて出て行ってもらわないと精神的に崩壊しそうだ。
『しかもずっと入っていると私も同化してしまうからの』
「それを先に言え~!」
妹に奇異な目で見られながら俺は食事をするのだった。