どうやらこの男たち、見た目通り表向きの人間ではないようだ。
今にでもしつこく問い詰める愛花を殴りそうな態度をしている。
「お願いしますッ! その子大切な友達なんです!!」
「んな事言われたってどこ行ったかなんて知らねーって言ってんだろッ!? たく、気持ちよく情報教えてやったら付け上がりやがって」
「だいだいよー、知らないってさっきから言ってんのにしつこく問い詰めるってなに? オメーは警察か何かか、アァ?」
片方の男が愛花にそう言いながら彼女の左足を蹴り飛ばす。
その衝撃で愛花はその場に跪いてしまった。
そんな愛花を護は心配そうな表情で見つめている。
そして立ち上がり、護は男二人を睨みつけた。
正直、少し以外だった。
「あんな奴でも、怒るとああいう顔出来るのな」
私は足を止めて、しばらく二人を見守る事にした。
あの男がどんな行動に出るのか、少しだけ興味があったから。
「んだテメー、コッチは忙しいんだっての。ガキ相手に削いでる時間はねーわけよ?」
男は護に今にでも殴りかかりそうな勢いで言葉を吐く。
でも、アイツはそんな事に臆する事なく堂々と対峙している。
またしても以外だった光景だ。
「昨日はあんなに怯えてたのに」
公園で怯えながら私を見つめていた彼と今目の前に居る彼は別人のようだ。
いや、ただ単に人間相手だがら平気、と言うだけかもしれないが。
護はも拳を強く握り直すと、キリっとした目付きで目の前の男二人を睨みつける。
「テメーら、少しやりすぎじゃねーのか。確かにしつこく問い詰めたのは悪かった、けどだからって蹴る事はねーだろッ! コイツは女の子なんだぞッ!!」
護は叫ぶように男二人にそう言った。
なるほど、アイツが怒っている理由は情報を全て教えない事に対してではない。
ただ仲間を、友達を傷つけた事に対しての怒りなのだ。
「ハッ! 明らかにテメーらが悪いのにオレらが悪者かぁ?」
男達は互いに顔を見合わせゴキゴキと拳を鳴らす。
喧嘩上等、とでも言いたげな雰囲気だ。
/続く