「オイッ! とっとと元の席に戻せよクソ車掌さんよぉぉッ!?」
「ご、極道さんッ! やめてくださいよぉ~!」
するとコチラに気づいたのか、エレナが俺達の方へと顔を向けてきた。
「あれ~、愛花さんに護さんだぁ。どうしてここに居るんですか? 無事隣に座る事が出来たって言ってたのに」
「そういうエレナこそ、こんな所で何やってるの?」
質問に質問で火野川は返す。
するとエレナはエヘヘ~、と苦笑いをしながら頭をかいた。
「いや実はですねぇ……極道さんと少し車内で騒ぎすぎてしまって~」
「アンタ達もなの……?」
「え、と言うことは愛花さん達もですか?」
俺と火野川は同時に頷く。
そんな俺達を見つめながら女性車掌は呆れた様にため息をした。
「貴方達、お知り合いですか?」
冷たい目で火野川を女性車掌は見つめる。
「え、えぇ……そうですけど」
「はぁ……まったく最近の子供は」
呆れながら女性車掌は龍二に掴まれている男性車掌を龍二から引き離す。
「オイッ! 邪魔すんじゃねー年増ッ!!」
「これ以上続けるのでしたら、騎士団に連絡せざる負えませんが?」
その言葉に龍二は舌打ちをしながら引き下がる。
掴まれていた男性車掌は息を整えると、俺達の方へと顔を向けてきた。
「ん? その制服は……君達は魔学の生徒さん達かい?」
……魔学の生徒?
俺はポカンと男性車掌を見つめる。
「火野川、魔学って何だ?」
「魔術騎士団員教育学院の略称よ、馬鹿」
なるほど、それで魔学なのか。
最後の馬鹿は余計だった気がするが。
「はい、私達は魔術騎士団員教育学院の生徒です」
と、エレナが男性車掌に答えた。
/続く