私は再び目蓋を閉じる。
すると、何か背中の方から紙が擦れる様な音がした。
シュッ、シュッ、と言う音。
私は目蓋を開けて音のする方へと顔を向ける。
「なにやってんだ、お前」
何かのカードを慣れた手つきで切るアイネに声を掛ける。
「ライト、タロット占いって知ってる?」
クスクス笑いながらアイネは質問してくる。
タロット占い、聞いたことはある。
引いたカードの位置によって、その者の事が分かるって言う物だ。
中学の時、クラスで一時期流行っていた様な覚えがある。
「まさかとは思うけど、私を占うとか言うんじゃないだろうな?」
「うん、そのまさかでした~」
手際よく目の前のテーブルにタロットカードを並べていく。
どこでこんな事を身に付けたのか……。
木製のテーブルの上に二十二枚のタロットカードが並べられる。
全て並び終えると、アイネは両手を合わせた。
そして、綺麗に並べたタロットカードを両手でグチャグチャにかき混ぜる。
「よし! これで準備完了~。 さあライト、好きなの引いて」
「まだやるとは言ってないだろ」
「良いじゃん、それにどうせカードだしさ~」
占いをする奴の言う台詞なのだろうか、今のは……。
/続く