第二章 友達の絆 29 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

私は再び目蓋を閉じる。

すると、何か背中の方から紙が擦れる様な音がした。

シュッ、シュッ、と言う音。

私は目蓋を開けて音のする方へと顔を向ける。

「なにやってんだ、お前」

何かのカードを慣れた手つきで切るアイネに声を掛ける。

「ライト、タロット占いって知ってる?」

クスクス笑いながらアイネは質問してくる。

タロット占い、聞いたことはある。

引いたカードの位置によって、その者の事が分かるって言う物だ。

中学の時、クラスで一時期流行っていた様な覚えがある。

「まさかとは思うけど、私を占うとか言うんじゃないだろうな?」

「うん、そのまさかでした~」

手際よく目の前のテーブルにタロットカードを並べていく。

どこでこんな事を身に付けたのか……。

木製のテーブルの上に二十二枚のタロットカードが並べられる。

全て並び終えると、アイネは両手を合わせた。

そして、綺麗に並べたタロットカードを両手でグチャグチャにかき混ぜる。

「よし! これで準備完了~。 さあライト、好きなの引いて」

「まだやるとは言ってないだろ」

「良いじゃん、それにどうせカードだしさ~」

占いをする奴の言う台詞なのだろうか、今のは……。



/続く

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