第一章 復讐者 73 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「まだ死ぬなよな? お前ら全員楽には殺してなんてやらない」

ゲラゲラと笑いながらライトは更に左手に力を込める。

そして、その瞬間。

アヴェンジャーの首が捩じ切られた。

頭部がゴロンとライトの足元に転がり落ちる。

ライトは今だ掴んでいるアヴェンジャーの屍を残りの二体へと投げ付ける。

よろめく一体のアヴェンジャーに今度は足元に転がり落ちている頭部を蹴り飛ばした。

その衝撃で体型を崩し、地面に倒れ込むアヴェンジャー。

ライトはすかさず倒れたアヴェンジャーに近づき腹部を踏み付ける。

「今度はお前だよ……ククク……。さぁて、お前は何でどうやって殺してやろうか?」

体をくねらせるアヴェンジャーにライトは不気味に微笑んだ。

そんな彼女の後方からもう一体のアヴェンジャーが近づいてくる。

しかしライトは振り返らず、刹那に出したナイフを後方のアヴェンジャーの右膝に投げ付けた。

悲鳴を上げながらその場に倒れ込むアヴェンジャー。

「お前はコイツを殺してからだよ。そんなに焦るな、お前もキッチリ殺してやるから」

ライトは踏み付けている足をグリグリとねじる。

アヴェンジャーは苦しそうに声を上げながら鎌状の腕を振り回す。

「最後の抵抗か? ククク……良いね、もっと足掻いてみろよ」

笑いながら右手に今度はロングソードの様な物が握られた。

そしてライトは振り回す鎌状の腕を斬り落とす。

「あーあ、可哀想に。もう武器無いな、お前」

ニヤっとライトはアヴェンジャーを見つめる。

今度はもう片方の腕を斬り付けた。

次に両足を切断するライト。

アヴェンジャーは体を痙攣させながら必死に逃げようとする。

しかしライトに踏み付けられていて、動く事すら出来ない。

胴体だけとなったアヴェンジャーをライトは見つめる。

「お前達でも、死にたくないとか思うのか? でもさ……」

ライトはロングソードの尖端をアヴェンジャーの心臓部分に近ずける。

「あの子はそんな事を言う暇さえ無かったんだよ。ただ私に……消えかかった声で〝大好き〟って……それだけしか伝えられたかったんだッ!!」

ライトは叫びながらロングソードの尖端を心臓部分に深く突き刺した。

その瞬間、赤い液体が彼女の顔に飛び散る。

一度体をガクガク震わしたアヴェンジャーはすぐにピクリともう動かなくなった。



/続く



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