『さぁ・・・お前の力をみせつけろ!』



何だ?声がする・・・・そして、妙に力が漲る・・・・

気がつけば俺は、真っ白い世界の中にいた・・・・

「ここは?・・・どこだ??」

!!!

俺はすぐに視線を感じ、後ろに振り返った・・・

視線の先にいたのは・・・・

「やっと、お前と話せる・・・」

そこにはおれ自身がいた・・・

「お前・・・は、俺・・・か?」

「言いたいことはわかるが、残念ながらお前の考えている事とは違う」

「じゃ・・・じゃぁ、何でそんなに俺に似てるんだよ!」

俺は混乱していた為、声を張り上げた

「俺は太古の昔にすんでいた『ノア』だ」

「ノア!?・・・あの、旧約聖書に書かれている・・・箱舟の・・・」

「あぁ、そうだ・・・そしてお前はこの世界に生きるノアだ」

・・・・!?

「はぁ?意味がわかんねぇよ!俺がノアだと!??」

「あぁ・・・俺はそういった」

するとノアの体が映像のようにぶれ始めた・・・

「おっと・・・時間だな、ではまたあおう」

ノアは消え去り俺は意識を取り戻した・・・・







「・・・こ・・・ここは・・・?」

レノイルは俺が意識を取り戻したことがわかり、俺に駆け寄った・・・

「黎・・・大丈夫なのか?」

「あ・・・あぁ、問題ない・・・」

レノイルは酷く心配していたようで安堵していた・・・

ガギィィィン!!

遠くの方でまだ二人は戦っていた・・・・いつまでやってるんだよ・・・

『起きたな?黎』

お・・・お前は!ノアだな!!

『ご名答!んで、あいつらを止めたいんだろ?力かしてやるからお前がどうにかしろ』

俺にそんなことが出来るのか?

『あぁ、問題ないさ何せお前はこの世の創設者、神が一番最初に作った最強の人間だからな』

???・・・何を言ってるいるかはわかんないけど・・・・OK、とめてやるよ

俺はゆっくりと立ち上がり、集中した

『いいか、暫く回りの動きが遅く見えるが、それはおまえ自身が早くなっているからだ、それを使って二人を止めろ・・・いいな?』

命令されるのは好きじゃないが・・・いいぜ、やってやるよ!



ドクンッ!!ドクンッ!!―――――――――――――



突如周りの動きがスローになり、おれ自身は普通に動ける・・・

すげぇや!!

それでも二人は普通に動いているようだった。

そうとう早いんだな・・・あの二人・・・。

俺は二人のところまで駆け寄り、お互いの武器を奪って

壁にかけられていた釘で、腕の裾の部分足の裾の部分に打ちつけ貼り付けの上体にした

『まぁ・・最初にしては良くやったが、お前は今まで超スピードで動いていたことになるから、この能力を解除した時に疲労感がハンパねぇぞ』

そっか・・・OK、わかったよ

『それじゃぁ、解除するぞ』




・・・・・ぶはぁ!!

・・・はぁ・・・・はぁ・・・・。

「大丈夫か!?」

れ・・・レノイル・・・・

「あ・・・あぁ、すっげぇーきついけど・・・・」

「そうか・・・・よくやったな、黎」

『明日は筋肉痛だなコレは』

笑いながらノアが言ってくる・・・

ふざけんなよ!?・・・はぁ・・・はぁ・・・

「んだ!?コレは!!冗談じゃないぜ!!」

「驚きましたね!彼方がノアだったなんて!」

二人はようやく戦いを止めていた・・・・お前らやめとけよ・・・仲間なんだから・・・








コレは俺が覚醒した日とでもいえる日だった・・・







言っただろう?俺は普通の人間なんかじゃない・・・・

吸血鬼+ノアなんだよ・・・・。