旅行ろいう口実で家を出てから帰ってこないお父さん、お母さん。

今、俺は城といえるぐらいの馬鹿でかい「屋敷」にきています・・・(日本なのに)







ギギギギギィ~・・・・

重く、でかく、素晴らしいその扉はゆっくり・・・ゆっくりと開いていった

「さぁ、はいりなさい」

少女は何事もなかったように歩き続けた・・・・

スタスタ・・・・・

時計の針はすでに0時を通り越したのだろうか?

あたりは暗く、寒かった・・・・

門から入って10分ほど・・・・

「やっと、ついたわよ。 さぁ・・・入りなさい」

「あ・・・・ああ」

うわ――――・・・・何これ?

屋敷ってもコレ・・・・すでに城の領域じゃん・・・・

中に入ると、天井にはシャンデリア。

壁には高そうな油絵・・・・・。

「新入りか?」

突然の声に俺は構えをとりながら声のした方向を振り返った

そこには一人の男?が立っていた。

「あら・・・彼方が起きているとは珍しいわねジョーカー・・・。」

男はフードをしていて顔は良く見えないが明らかに異質のオーラを放っているように

俺は感じた・・・。

「おぃおぃ、その名前は呼ばないってのが約束だろ?レノイル」

レノイルってのはこの少女の名前のことだろう・・・

「それこそ言わない約束でしょ?まぁ・・・ほとんどの下僕は知っているから問題ないけど」

ジョーカーは俺のほうを見て何かに気づいたようで

「おっと、新入りまだ自己紹介をしてなかったな。
俺はジョーカーって言うんだ、よろしくな!あ・・・先に言っておくがジョーカーと言う名前は俺が俺自身の名前を捨てたから、そう名乗ってるだけだ」

「よ・・・・よろしく」

ジョーカーか・・・なんでトランプ?

「・・・彼はトランプが好きだからよ」

後ろから小声でレノイルが教えてくれた・・・って、適当な名前だな・・・・

「お前さんは何て言うんだ?」

ジョーカーはそう聞いてきた

「あ・・・俺の名前は浅見 黎と言う、気軽に黎と読んでくれ」

「黎か・・・OK! 黎、よろしくな!」

何か・・・見ためはメッチャ怖い人だけど話しやすいな・・・

「レノイル・・・他の奴らは紹介しなくていいのか??」

ジョーカーはそう言った・・・ってか、どのくらい人がいるのだろうか・・・気になるな・・・。

「う~ん・・・・紹介してはやりたいけどあいつが起きたら面倒だから・・・」

『あいつ?あいつって誰だ?』 と、俺が聞こうとした時・・・・




ドゴォォォォォン!!!!



奥の廊下にあった一つの扉がぶっ壊れ、中から人影が出てきた!

そいつの正体は―――――・・・・。


「面倒になるって俺の事かぁ??ヒック」







酔っ払いの不良だった――――――――――――――――――。