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さらにいえば社会毒として扱われるものの中に、生命の輪に当たる四六種のミネラルが含まれているのが面白い。これら四六種のものでさえ、ちょっとしたことで毒になるということだ。

◉医学不要論の根幹に関わる社会毒
  これらは完全に社会に浸透して、あらゆる現代病の根源となっている。もしこれら社会毒がほとんど規制されれば、少なくとも現代人は現代病にほとんどならない。

(略)

前述したように、本来人間や生物がなる病気というのは、今、人間たちがかかっている現代病の大半ではなく、感染症や飢餓や風土的な病気のほうが圧倒的に多かったのである。
  そして、現代人は感染症や飢餓や風土病的な病気に関しては、一定の医学的効果をあげている。
  それらを真に考慮すれば現代人は、「社会を変えることさえできれば」、有史の中で最も健康な状態を作り上げることができるはずなのだが、実際はできていないのだ。

(略)

しかもそれは社会毒的な意味による不健康と、医療化に伴う意味においての不健康と、二つの意味を持っていることが重要なのだ。