学校では教えてくれない日本史の授業

井沢元彦 著(2013年2月19日 第1版)


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(目次から氣になる部分抜粋)


P28

間違いを正すことができない日本史の問題点


P35

歴史認識の間違いは徳川綱吉でわかる


P40

「生類憐みの令」は世の中を平和にした


P82

もっと有利な条件で日本は開国できていた


P86

ペリーより暴力的なのは日本だった!?


P158

「憲法十七条」に隠された話し合い絶対主義


P158

勝者と敗者ができてはいけない日本社会


P185

徳川綱吉は天才的な政治家だ


P218

「和」を重んじるのは怨霊を生み出さないため


P234

日本人が古くから信じてきた「怨霊信仰」


(ざっくりメモも時間切れ😭)


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P76  商売センスを持っていた日本人とは?


貴穀賤金、米が貴く銭は賤しいという考え方、それと双子のような、商売は卑しいものだという考え方が、幕府の財政立て直しの足枷となり、幕府財政は破綻しました。


一時期、これらの考えに縛られない田沼意次という人が、可能性の残されている道に舵を切りましたが、松平定信という朱子学の信者が、せっかくのその試みを潰し、またもや破綻への道を突き進んでいきます。結果、幕府は財政改革に成功した薩長に倒され、政権を天皇にお返しすることになったのです。


こうして幕府の崩壊とともに朱子学の呪縛から解き放たれた日本人は、明治維新を迎えると、ものすごい勢いで近代化を推し進めていきます。


よく、日本はあのときに、なぜあれほどのスピードで近代化することができたのか、と言われますが、それは、もともとの日本に「商売は卑しい行為である」という思想がなかったからだと思います。


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