P204
経済学が他の学問と違うのは、たとえ新しい学説が生まれても、古い学説がそれで死に絶えるわけではないところ
たしかに
ケインズ経済学は戦後の西側世界を凌駕
だからといって古典派経済学がなくなったわけではなかった
特にアメリカはロック流（ジョン・ロック）の資本主義の国
古典派の流れは戦後もシカゴ大学中心に残った
そして
ケインズ経済学とシカゴ学派との間には熾烈な論争が繰り広げられた
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P98
ジョン・ロック
1632年イギリス生まれ。
丸山眞男教授
ロックについて「17世紀に身を置きながら18世紀を支配した思想家」
ロック、
人間社会を「科学の目」で解剖
形態や歴史が千差万別の国家、社会をシンプルに考える為、違いを無視して抽象化。
人間が不自由なのは社会システムが出来上がって決まりや伝統に縛られているから。
「自然人」「自然状態」
自然人とは
自由で平等な人間。
誰にも束縛されずに自分の意志で行動。
自然人同士はまったく対等。
自然状態とは
自然人が生きている状況。
国家も社会もない世界。
ロックは人間を抽象化することによって「国家とは何か」を解き明かそうとした。
P102
ロックは政治学の父であると同時に
経済学の祖父（とも言える）
「社会契約説」
国家は人間相互の契約で作られた。
「人間というのは、放っておいても、じきに契約を交わして社会を作るようになるのだ」