オレがこの業界に足を突っ込み始めバリバリの現役だった2000年以前、、、
オレたちの親世代を確実に襲った世の中のバブルが弾けた頃、社会人二年生ぐらいだったオレではあるが裏カジノでのバブルはまだまだ「バブル絶頂」を迎えていなかった。
入店当時の思い出で、、、店内が騒いでいたのはクリスマス時期だった。
ちょうどクリスマス・イベントが行われるルーレットがメインだった頃、オレがさばくお客様は6人を超えていた。
たった一人では出来なくはないがスムーズな回転ではないのでサブを付けて対応していく。
クリスマス・イベントだけに店内にいるお客様は100名を超えそうな勢いであちこち人で溢れていた。オレのルーレット場面にも立場りで外からチップを賭ける人もたくさんいた。
そして人気のあった24と25の番号のところだけが毎回タワーのようにお客様のチップが賭けられていた。
色とりどりの30枚近くのプレーチップが重なっており、ウェルの中でぐるぐると回っているボールがこの番号へと引き寄せられていく。
この番号へ入った瞬間、、、お客様の歓声は凄まじくて皆が盛り上がっていた。
このイベントは店舗の勝ち敗けよりもお客様に楽しんで頂くことが店舗の方針だったのでオレたちもこの番号へ入るとなんだか嬉しかった。
なんだかんだ店舗がお客様のためと言いながらも、裏カジノというもはやはり勝手に利益へと繋がってしまうのだ。
勝って帰れるお客様は少なく、オレたちディーラーが知らないところで勝手に熱くなり勝手に負けているのが現実。こうったクリスマス・イベントに経費をかけて開催しても回収できてしうこのシステムはつくづく美味しいものだと感じてしまう。。。