裏カジノ界の裏稼業であるイカサマ、ポンコツを行うチームの中で一番重要なのは「すわり」ではないだろうか。。。
この「すわり」という役割はディーラー側が詰め込んだ組みカードやシャッフルでつくった、いわゆる”具”にあたる部分でどのように動くかが大変な重要な役割になっている。
「すわり」ということは、あくまでもお客さんとして来客して、お客さんとしてゲームを楽しんでいる姿を店側に見せなければならない。
常にイカサマによって勝って帰るためそれなりの服装や持ち物を身に付け、いかにも本業での成功者としての振る舞いが好ましい。
汚い格好や品のない振る舞いをしていると、店側からは「コイツは怪しい」と思われがちになる。カジノで100万円以上を勝って帰ることが多いため、店側や他のお客さんに怪しまれては意味がない。
テーブル上では他のお客さんと話をしながら、お店に馴染んでいることが怪しまれないコツだろう。そして年齢的にもポンコツチームにいるディーラーや黒服たちよりも年輩者の方がより一層お店に馴染みやすい。
そして「すわり」の醍醐味では、いかにもお客さんとして振る舞い、勝負に負ければ熱くなり、時には暴言を履き芝居をしながらポンコツチームのお金となる元のチップを増やしていくのだ。
基本的にはディーラーからのサインを読み取りながら、どっちかに賭けていくのだが、その場面の空気を読み調整を施す必要があるのだ。
博打場では「ツイている人には逆らわずに乗っかっていけ!」という言葉あるくらい、周りのお客さんのチップが増えては意味がないのだ。
周りのお客さんの持つチップを回収しつつ、自分のチップを増やしていくことがとても重要で、時にはサインの逆を賭けてみたりして周りの人を惑わしていかなければならない。
下手な「すわり」にはこれが出来ずにお店からチップを抜きすぎたりとして、店側からディーラーが怪しまれたりするため、店側から抜くためのポンコツチームであれば気を付けて頂きたいところだ。
店側がお客さんから抜くために「すわり」をおいてポンコツをかけることもある。
この「すわり」でも役割は殆ど同じだが、負け役をする「すわり」も存在するので、二人の「すわり」がお客さんを迷わせて巧妙に抜いていく。
バカラではお客さん同士が敵になったり味方になったりと状況は変わっていくため、他のお客さんと仲良くハズレに導いていくことがウマイ「すわり」なのだ。
お客さん側から見ていみると、どのお客さんが「すわり」なのか分からず、このお客さんは増えているからのっかってみようと言われるぐらいではまだまだ甘いところだ。
他のお客さんと仲の良いふりを上手にして、話術を匠に使い店側へチップを落とし込んでいくことが「すわり」の腕の見せどころになっている。。。