ルーレットのセッティング 0069 | テキサスポーカーディーラーが明かすポーカーの本当の勝ち方

テキサスポーカーディーラーが明かすポーカーの本当の勝ち方

テキサスポーカーにのめり込んで22年、カジノディーラー歴12年、3度のメシよりテキサスポーカーが好きな、マレーシアでリタイアメント生活を送りながらテキサスポーカーを楽しむ、テキサスポーカー・ライトのブログ


当時の裏カジノの営業時間は夕方5時に開店して、朝5時に閉店するのが主流で、毎日3時過ぎころには店に入り、「ルーレット」の「セッティング」を任されていた。



基本的に「ルーレット」の台は、下がコンクリートで固めてあり、ある程度水平のとれている所に、厚さ2センチほどの重くて分厚い鉄板を下に引き、鉄でできた重くて頑丈なアングルを組み、その上に3点の大きめの金具で「ルーレット」台を支えているのである。



通常、布で覆われているので、一般の人が見ることはできないが、機会があれば覗いてみると面白いかもしれないですね。



その「ルーレット台」にレールを載せ、更にその上に精密な水平器をのせて、傾き加減を3方向から見て調整をするのだが、完璧な水平をつくることは残念ながらできないのだ。



ある程度の水平を保ち、ネジで微調整をしながら「セッティング」は完了になる。そこから投げ込みを開始し、落ちどころに寄りはないかを確認して、本日の状態を各ディーラーが分かる様にしておく。。。



各ディーラーが今日はどのピンが強いのかを把握して、勝負するときの参考にしているため、この作業は重要になってくる。



そこから自己流の投げ方や、癖に合うボールで、何週回って、どこでボールが離れ、どこのピンに当ってどのようなアクションで、落ち込んでいくのかを各ディーラーたちが認識していくのだ。



「ルーレット」を置いてるお店によってスタイルの違いがあり、「ルーレット」に対する姿勢が大きく変わってくる。



大きく張れる店ではココまでするのは基本になっているのだが、飾り感覚や、客寄せのために置いている所では、うまいお客さんがくると、すぐに「ルーレットのウィル」を早く回すか、お断りすることが多い。



日本裏カジノの「ルーレットのウィル」は、海外のカジノとは異なり、回っているスピードが遥かに違っているのだ。



海外カジノの「ウィル」はグルグルと回っていて、見ていると本当に目が回ってしまいそうなくらい速い。日本裏カジノで勝負している店の「ウィル」は殆んど回っていなくて、止まっていいることさえありえるのだ。



これなら、お客さん側にいると回ってないから、簡単だと思うかもしれないのだが、実はこれがエサになっていることが多い。



止まっている → 狙いやすい → 店が有利 



コレが成り立ってくる。。。



「ウィル」が止まっている店は、そこそこできる「ディーラー」がいるので、腕に自信があるお客さんは楽しんで遊べるのだが、深追いには気を付けた方がよいですね。。。