眠れぬ夜
眠れぬ夜を重ねて
そっと胸の奥に灯るものがある。
言葉のキャッチボールが
頭の中でいったりきたり
消えたはずの声まで
走馬灯のように、、
いつしか浅い眠りの中でただ
夜があけていく。
カーテンの隙間から差し込む光が
気だるい空気を運んで
いつもの朝がやってくる。
眠れぬ夜を重ねた分だけ
人は優しくなれるのだろうか
眠れなかった夜の数だけ
誰かの痛みを想えるようになれたなら
歩幅はゆっくりでも良い
心は確かにやわらかくなっていく気がする。
朝の深呼吸の向こう側で
ほんの少しだけ
自分を抱きしめられる気がした。
笑門来福
ダンコロ
