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突き刺す日差しの中・・
砂浜に寝ころびながら・・
あなたと僕と・・・
あなたは小さな声で呟いた・・
「僕と君の糸が切れた夏」
この詩に心奪われ戸惑うばかりと・・
僕は、あなたの瞳を見ながら聞いたんだ
「僕と君の糸が切れた夏」
糸は切れた瞬間に音がしたのだろうか・・
切れた糸を手繰り寄せたのかな・・
切れた糸を眺めながら心はどこに向かっていくのどろう・・
あなたはどう思うの・・
あなたは、やけた砂を指でなぞりながら僕に答えた
みんな海から生まれてきたのに・・
今度は海が2人をさらっていく・・
2人で築いた砂の山を波が少しずつ・・
少しずつ、さらっていくように・・
2人の糸は音もなく切れ海に帰っていったの・・と・・
あなたは少し悪戯な目をして・・
僕に聞き返す・・
あなたは どう思うのと・・
僕はただ・・
こう答えた・・
何度目かの夏を迎えた僕達・・
初めて向かえた強い日差しの中 眩しく君を見つめていた僕・・
君は無邪気な笑顔で僕の横でかき氷をザクザクとかき混ぜながら
ほおばっていたんだね。
巡る時間は少しずつ僕達をひきつけながらも引き離し過ぎていたのでしょう。
本当はお互い気付いていたのでしょう。
言葉にした瞬間、二人の時間が崩れて行くことが怖くて何も言えなかった臆病な心を・・・
僕達が見ていた境目のない深く青い海の向うには別々の明日が見えていたことを・・
「僕と君の糸が切れた夏」
僕は切れた糸の先を眺めながら途切れ 途切れに聞こえた
あの日のピアノを思い出していたんだ・・・・・
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波の音を聴きながら暮れて行く夕陽の下・・
2人で作った砂の山が少しずつすこしずつ
波に流されるのを見つめながら
僕達は、夏の終わりを予感していたんだ。
ゆらゆらと波の上を流されていく切れた糸・・
「僕と君の糸が切れた夏」
