$海賊船レーゾンデートル号航海日誌
セシル:おや、これは…なんですか
執事:申し訳ありません、セシル様。私もどなたからのいただきものか、把握できておりません

セシル:仕方がないですね、この十日あまり、我々は放置されていましたからね。ところで、こんな写真を手に入れましたが……?

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執事:………いつの間に……
セシル:夏らしく、海で泳いだようですね
執事:…いえ、これも収穫の必要がありまして…
セシル:その割には、楽しそうですね
執事:………
庭師:坊ちゃん、自分が1ヶ月近く放置されたからと言ってヤツあたりはいけません
セシル:クリス…。庭は順調にレベルアップしているようですね
庭師:はい。皆様のおかげでwww、坊ちゃん、記念に写真をお持ちしました

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セシル:ああ、あの家畜たちですか
庭師:はい。余命が一ヶ月ほどになりましたので、何頭かは返却いたしました。ちなみに、名前はご存じでしたか?
セシル:ああ…クリスが勝手に
       白い羊を『ぼっちゃま』、
       白い牛を『だんなさま』、
       白い鶏を『おくさま』と呼んでいましたね。
    あと、茶色い牛が『おおだんなさま』、
       茶色い鶏が『おじょうさま』でしたね。
庭師:流石です。気づいていらっしゃいましたか

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セシル:隠し家畜の秘密たちも記念撮影しましたか…
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庭師:ええ、最後の餌やりは、おそらくあの方がやってくださったと思われます…
セシル:あの羊たちの存在に気づいているのが、彼女くらいでしたからね
庭師:はい。ありがたいことです。
料理人:えええーっ。庭の家畜たち、余命1ヶ月なんですか? いったい、何の病気です?
庭師:いえ、どうも寿命のようで、仕方がないのです…。それはそうと、この夏はカフェもずいぶん様変わりしましたね?
料理人:はいっ。ぜひ、あの清楚で美しい彼女に気に入ってもらえるようにしたいと思いまして…/////
庭師:赤いバラの壁は、苦労したのに使わないのですか?
料理人:彼女にいつかお話できる時が来たら、赤くしようと思いますっ
執事:………それまでは、青薔薇中心ですか?
料理人:はいっ
執事:…………
セシル:……シェフの片恋はまだ続いていましたか……