先日ご縁があって、初めてルロワの醸造所&カーヴ(ヴォーヌ・ロマネ村)を見学させていただきました!
マダム・ルロワに直接説明していただくと、今までずっと観察してきた彼女の畑の、あの個性的な仕立てや、土への働きかけ方の謎の糸口がほんの少しほどけたような気がしました。
すでに傘寿を迎えたマダム・ルロワは、非常に若々しくきびきびとした印象で、鮮明な思考をはっきりと説明してくださいました。もちろん彼女が長い時間をかけて理解し実践してきた奥深い哲学を、たった一回の短いビジットで分かり得るはずはないのですが、本当に貴重な体験ができて良かったです。
畑に撒くためのプレパラシオンで使用した沢山の花を使って星座の移り変わりを表現したアート。
プレパラシオンにも色々な種類がありますが、カモミーユやタンポポや、色々な植物を使います。
ビオディナミでは農作業や、ワインの造りのあらゆる作業のタイミングを、月と星座の関係で計ります。
月と星座には一定した関係があり、生き物に影響を与えているという事実に最初は信じきれない部分もあったそうですが、経験を重ねるにつれ、そこには確かに安定した効果があるということを理解していったのだそうです。
耕作などの土への働きかけ、苗の植え付け、澱引きや瓶詰めは、必ず牡羊座、射手座、獅子座のときに行うといいます。
使われない時期でも醸造所は清潔に保たれ、黒光りするオークの醸造タンクのラインナップが見事。
収穫したブドウの選別には、摘み取る収穫者と同じくらいの人数のスタッフを充て、入念に選び出された美しいブドウだけをタンクに運び込みます。
房ごとタンクに入れる理由は、ブドウが宇宙と土壌の両方から吸収したものを、畑に生きる自然酵母をふくめて、余すことなく醸造に生かすため。
マダム・ルロワの右腕、総責任者のフレデリック・ロメール氏。元モナコのレストラン、ルイ・キャーンズでチーフソムリエをされていました。
この日試飲したのは、ヴォーヌ・ロマネ プルミエクリュ レ・ボーモン 09年。
若いけれど09年は円みがあり、グラスの中でどんどん表情を変えてくる。
果実とともにほんの少し梗を感じさせるようなハーブが香り、そよ風に運ばれて香ってくる春の草木に思いを馳せました。寝かせたらほんとうに楽しみなワイン!
試飲用のボトルのセッティングも個性的。
帰りに寄ったオーセイ・デュレスのオフィス。
とても晴れて夏のように暑くなった一日でした。
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ブルゴーニュ・レザンドール
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