今日は久し振りに友人であるSくんと食事に行った。
新婚のSくんは今日が誕生日。本当なら奥さんと過ごすべきなのに、僕と過ごしてくれるなんて!なんか奥さんに勝った愛人のような気持ちだ!やったね!
ただでさえ、僕はSくんと食事に行くとアツくアツく暑苦しく語るのだが、今日は特に語った。もう熱弁のレベル。いやぁ、迷惑かけました。
そのとき、ついつい自分の過去を話しすぎたので、今日は「僕の話」シリーズを更新したいと思います。
前回は尾崎豊氏の命日に合わせての更新だったので、今回はその続きから。
<前回までの話。>
初めての文化祭でのバンドによるステージデビューを果たした16歳の僕。ステージの「気持ちよさ」を知り、本格的に音楽活動をしたいと思い始め、中学時代からのバンドである「Dark Side of Wood」を脱退することに悩んでいた。
日曜日になると、溜り場であるマザーの家に集まるのだが、遊びの延長での「名ばかりの」状態が続いてた。
僕は段々と苛立ち始めたのだが、元々は友人からスタートした関係。どうしても「本格的に音楽をやろう!」と言えなかった。それは、彼らも少しずつだが楽器を買い揃えていたため、少なからず「ヤル気」はあるのだと、思っていたからだ。
しかし、楽器をケースから出すこともせず談笑している姿に、苛立ちが募っていた僕は客観的に「何か原因なのか?」を考え始めていた。
まず、一番はリーダーを決めていないこと。楽器のキャリアを積んでも、まとめる人間がいない限り、有効に稼動なんてしない。僕はリーダーという器じゃないし、他のメンバーもリーダーと口にする人間は誰一人いなかった。
そう、僕らは誰も「仕切れるタイプ」の人間ではないのだ。
そして、メンバーが多いことも原因の1つだった。元はクラスメートからスタートしているため、「音楽をやりたい!」と願って集まったものではない。当時仲良かった連中が急に楽器に興味を持ち出し、「じゃ、オレはギター!」みたいな軽いノリで始めたもの。バンド活動の「バ」の字も知らない連中のくせに、ツインギター、ツインドラム、ツインキーボードなんて編成には最初からムリがあったのだ。
そういった分析を終えると、僕の苛立ちにコーが気づいた。
「最近、浮かない表情だけど何かあったのか?」とコーが尋ねる。
コーは、音楽に対して自分なりだが「前向き」だった。それを知っていたので、僕は思い切ってコーに打ち明けた。
「実は、本格的にバンド活動がしたいと思っているんだ。今のままじゃ、何の活動もできないよ。」
コーも少しだが同じ考えだったらしく、「じゃあ、ちゃんとスタジオに入って練習しようよ。」と答えた。
そして、練習曲を決めてスタジオに入ると、まず練習してきたメンバーと、そうでないメンバーがハッキリと分かれていた。
しかも練習してきてないメンバーは、「学校が忙しくてさぁ~。」なんて悪びれることもなく半笑いのような感じで言い訳をしていた。その態度に、非常に腹が立った。
正直に書くが、僕・コー・トク・マザーは練習してきたメンバーで、モンキ・クー・ターマは「曲は聴いていた」なんて感じの答えだった。特にターマに関してはスタジオに入ること自体に興味がないようで、「あ~あ」なんて退屈そうな態度でいた。モンキは、いつも言い訳ばかりで10万以上も出してキーボードを購入したのに、買っただけで「満足」したような感じで、全然ヤル気を示さなかった。卒業アルバムの寄せ書きに「バンド頑張ろう!」って書いてくれたのに。。。きっと、書いた内容すら覚えてないんだろう。。
その態度に、苛立った僕を察したようにコーが精一杯に僕や他のメンバーの間にはいりフォローしていた。
「とにかく時間勿体無いしさ。出来る範囲でいいからやろうよ!」とコーが言う。そのとき、「リーダーはコーだな。」って思った。
しかし、ターマとクーというドラム担当者が覚えてきてないので、練習は散々だった。もし、僕らにもっとキャリアがあれば、ドラムなんかなくても充実した練習が出来たはずなのに、こっちはアンサンブルのことなんて考えないで、「間違えないように」とプレイするのが精一杯。ダラついた状態のまま時間だけが過ぎて終わった。
練習スタジオの料金も高校1年にとっては大金だ。それをこんな練習のために払うのが悔しかった。
その帰り、僕は誰とも口をきかなかった。きっと、コー以外のメンバーは「また気分屋なのが出たんだろう。」ぐらいにしか思っていなかったと思う。
そして、次のスタジオ日。今度はモンキもクーも練習してきたみたいで、少しはマトモな練習が出来ると思っていたが、前回練習してきたメンバーはモンキたち以上に腕を上げているので、その差は開いたままだった。
するとモンキが、「なんだよ!みんな展開が速いよ。オレ、ついていけないから合わせてくれないかな!」と現在で言うところの「逆ギレ」をしたのだ。クーも「出来ない、出来ない」なんて口にして全然ついていこうと意識がない。
これには、さすがに僕は怒った。
「じゃあ、止めるか!」と吐き捨てるように言うと、「なんだよ、それ。」とモンキが言い出し、一瞬で険悪な雰囲気になった。そこでも、コーが「まぁまぁ、そんなアツくなんなよ。」なんて僕を宥めて、「モンキも、そんな言い方すんなよ。」とモンキを宥めた。現在考えると、コーが1番大人だったと思う。
文化祭でのバンドは、みんな前向きに練習して非常に楽しかった。しかし、このバンドはどうだ?思いっきりつまんない。
僕の答えはハッキリした。
「脱退しよう」
もう、遊びの延長で音楽をやりたくない。こんなくだらない練習のために金を使うなんて!この金で新しいメンバーを探してミーティングをしたほうが、よっぽど僕のためになる。
その日の帰り、僕はコーに「話がある。」と彼に告げた。コーも察したのか、「とりあえず、今日は話をするのはやめよう。とりあえず、落ち着いて後日話をしよう。」と言って、その日は別れた。
やっぱり、コーが1番大人だったと思う。
もう脱退するつもりでいた僕は、「あっ、そう」ぐらいの冷めた返事しかしなかった。
そして後日、脱退を伝えるためコーの家に行った。
(次回につづく。。。)