昨今、京都の町並みも人の往来も様変わりして行く。
街が変わり人が変わるのは必然の事ではあるが、京都はそれを取り入れつつ古きものを残す珍しい街である。


街の変化、人の変化の
その中で、最も目立って変わったのが、ここ数年京都の街に増えるだけ増えた『着物・浴衣』女子である。
今や老若男女問わず街のここあそこで見かけるのである。


やはり良いもので我が京都の街には大変良く映える光景である。特に若い女性が嬉しそうな笑顔でお友達と歩く姿はよいものである。


しかし、当初(今も)は着付けが余りにも酷かったことを思い出す。襟を抜きすぎたり胸元が酷く乱れていたりしている方も大勢いた。


でもまだそれくらいなら『慣れていない』で笑って済まされるのだが、サングラスを頭に据えたり、かけたり……。それも『今様』と思えば……思えないが……仕方がないのである。


更に見られたものではないのが着物を召したまま外股、ガニ股で歩いている若い女性を今でも見かける。(悲)


その中、目撃した1番酷かったのはレンタル着物ではないのであるが、いわゆる『変身』である。舞妓や芸妓に変身させると言う今やレンタル着物と共に京都の名物になったものである。


あれはあんまりだった……。『変身』した舞妓姿の女性が写真撮影と練り歩きで疲れたのか、係の方が休憩を勧めたのである。そうすると、すかさず変身舞妓ちゃんは近くにあった大きな石に、どっかと座り
ためらいもなく『タバコ』を吸い始めた。(激悲)


我々にはレンタルかそうでないか、変身かそうでないかは一目瞭然でわかる。しかし、舞妓姿で往来の中でタバコを吸うなどという行為は絶対に止めてもらいたい。


通常のマナーもマナーではあるが、着物を召したマナーは我が国の文化である。もはや眼を覆う様な仕草が絶え間なく起こっている。


お着物をお召しになって旅の思い出になさるのは大変結構な事であるが、やはり極度な仕草違反は控えられた方が良いと思うのは私だけだろうか?


また、この間凄い光景を目にした。
洋服ではあったが、道端に備え付けした喫煙灰皿の前の地べたに、あぐらをかいて座りタバコを吸いながら友達と話している若い女性がいた。
その頭に鉢巻を巻いている。その鉢巻には日の丸の🔴の両脇に『無敵』と書いてある鉢巻であった。


確かに無敵かと………。


喫煙者の私ですら
はぁ〜……。何とも言えない気持ちになったのは言うまでもない。


最近特にこう思う。
「昔は良かったなぁ〜。」と。