『ガイストヴァルト』

銀森の村へたどり着いたあなたは、警備隊の制服を着た男性を見つけた。

この地が一体どうなっているのかを訪ねようと思い、彼に挨拶をした。

あんたは誰だ・・・?見たことがない顔だが・・・

 

初めてみたあなたを警戒するホーマンに、 

自分はクリアから派遣された者であることと、 

アルフィナに頼まれてこの地へ来たことを説明した。

なんと・・・!アルフィナ様の客人でしたか!

アルフィナ様は、確かにクリアに助けを求めると仰っていました!

それがあなたという事ですね!

先ほどは無礼を働いたこと、申し訳ございませんでした。

すみませんが、仕事の都合で今はあまりお話をする時間がなくて・・・。

なので私の方で、代わりの者を用意しておきました。

メル!メル!アルフィナ様の客人がお越しになられたぞ!

ホーマンがドアに向けて何回か呼びかけると、

しばらくしてから、可愛い小さい女の子が姿を現した。

はぁ・・・うるさいわね!何回も呼ばなくても聞こえてるわよ!

 

メル!お客様の前で失礼だぞ!

雷桜様、大変申し訳ございません。

お恥ずかしいところをお見せしてしまいました・・・。

メルは私の弟シュウの娘です。

メル、後で雷桜様に村の案内して差し上げなさい。

うるさい!どうして私がそんなことをしなきゃいけないのよ!

 

どうやらメルは、かなり苛立っているようだ。

メル!いい加減にしなさい!

私は私で仕事があるんだ!

わがままを言うのはやめなさい!

本当に申し訳ございません、雷桜様・・・

あなたは、自分は全然気にしないことと、自分に気にせず仕事に向かう様に言った。

 

あなたはメルと共に村を一周し、ホーマンの元へ戻った。

ホーマンは、忙しそうに部下たちに指示を出して回っている。

申し訳ございません・・・まだ取り込み中でして・・・!

突然やらなければならないことが、沢山できてしまって・・・。

わざわざお越しいただいたのに、何度お詫びすればいいか・・・

ホーマンはあなたに何度も謝罪した。

あなたは、平気だから気にしないように言った。

メル、私の代わりにおつかいを頼まれてくれないか?

レイスとプルドに、伝言を伝えてきてほしいんだ。

彼らに、物資は明日届く予定だから、今日は来なくてもいいと伝えてくれ。

ああ・・・あともう一つ頼みたいことがある。

村長のスールの所にも行ってほしいんだ。

どうやら人手が必要なようでな。

はぁ?嫌よ。

特に私は、レイスのあの大きな声が大嫌いなの。う

るさくて話すのも嫌なのよ。

他に頼める人はいないの?

メルがまた機嫌を損ねた。

メル、そんな失礼な態度をとるものじゃない。

年長者に向かって、そんなことは絶対に言うな。

もしもこれ以上私の言うことがきけないのなら、

君のお父さんに、罰として外出を禁止する様にしてもらうぞ!

ホーマンは話を終えると、仕事の準備を始めた。

さすがにメル一人に任せるのは気が引けるため、メルと一緒に伝言を伝えて回ることにした。

あぁもう・・・うるさいうるさいうるさい・・・。

さっさと消えちゃえばいいのに・・・

なんで生きてるのよ・・・

突然、メルが隣でブツブツと嘆き始めた。

耳を疑うような言葉に驚いて、思わずメルを見た。

雷桜、行くわよ!

 

メルはあなたに声をかけて出発した。

どこか雰囲気も落ち着きを取り戻している。

あなたは、先ほどの言葉は自分の聞き間違えなのではないかと疑った。